家事のネタ帳

カンタン!電気代が減る冷蔵庫の選び方

カンタン!電気代が減る冷蔵庫の選び方

卒業や入学、転勤など、3月、4月は、新生活に向けた準備で何かと忙しいものです。

また、生活自体に大きな変化はなくても、春は気分的にポジティブになりやすく、何か新しいことをはじめるのにはうってつけのシーズンです。

そして、このような気分も後押ししてか、家電を新しく買い揃えたり、買い替えたりする人が増え出すのもこの時期で、家電売場では「新生活応援フェア」や「決算セール」といったポスターやのぼりがたくさん見られます。

そこで、唐突ですが、もしあなたが、いま冷蔵庫の買い替えでお悩みなら、「いま使っている冷蔵庫は、買ってからどれぐらい経っているのか」を考えてみましょう。

10年前にくらべて冷蔵庫は「47%」も省エネに

3位「テレビ」 、2位「照明器具」、1位「冷蔵庫」。これ、何のランキングか分かりますか?

これは、家庭での消費電力量が高い家電製品のランキングです 

冷蔵庫は、他の家電と違って、24時間休みなく電気を使っているので、当然、消費電力量は高く、その分「電気代」にもはね返ってきます。

このようなことから、冷蔵庫は、最も「見直し」が必要な家電のひとつだといえます。

そこで、もし、皆さんの自宅の冷蔵庫が、購入から「10年以上」が経過しているのなら、買い替えの検討をおすすめします。

なぜなら、冷蔵庫の消費電力量は10年前にくらべると、およそ「47%」も省エネになっていて、その分が「電気代の節約」につながるからです2

そこで、今回は、電気代の節約につながる冷蔵庫のカンタンな選び方を4つ紹介します。

【ポイント.1】いまの電気代がどれだけ高いのかを知る

実は、これ大切。

はじめに、いま使っている冷蔵庫と、いま世間で売られている同じぐらいの大きさの冷蔵庫の「年間消費電力量」をくらべてみましょう。

これをはじめに知ることで、「電力量の差」=「ムダな電気代の差」に気付くことになります。「なんてムダな電気代を払っていたんだ~」というインパクトは、冷蔵庫選びに前向きな動機を与えてくれます。

そこで、いま使っている冷蔵庫の年間消費電力量(kWh)をメーカーのホームページなどで確認してメモを取りましょう。

そのメモを持って、販売店で売られている冷蔵庫、それぞれに貼られている「統一省エネルギーラベル」や、メーカーのホームページで表示されている「年間消費電力量」とくらべてみましょう。

10年以上前は、年間に「600kWh以上」の電力を使う冷蔵庫も珍しくなかったので、例えば、いま使っている冷蔵庫の年間消費電力が「600kWh」で、くらべてみた冷蔵庫が「200kWh」だった場合、実に3倍もの電力を消費していることになります。

当然、この冷蔵庫を購入すれば、年間の消費電力が1/3になるので、それにあわせて「電気代」も大幅に下がるわけです。

はじめに、このインパクトに驚きましょう!

【ポイント.2】家族の人数にあった「容量」を選ぶ

家族の食事

さて、ここからは、具体的な冷蔵庫の選び方を紹介します。

冷蔵庫の容量は、家族の人数や買い置き量にあわせて選びます。家族の人数にあわせた容量の選び方は次の通りです。

まず、はじめに家族の人数に、ひとりにつき必要な容量「70リットル」をかけます。

3人家族の場合は、3人×70リットルで「210リットル」となります。

これに、買い置き分となる「120~170リットル」を加えて、さらに余裕を持たせるための「100リットル」を加えます。

3人家族の場合は「430〜480リットル」、4人家族であれば「500〜550リットル」が適正容量となります。

【ポイント.3】壁とのすき間を「1cm以上」あける

冷蔵庫と壁の間に「放熱スペース」がないと、冷蔵庫の熱がうまく放熱されず、「電力のムダ=電気代のムダ」につながってしまいます。

そこで、冷蔵庫と側面の壁は1cm以上、天井は5cm以上のすき間をあけられる大きさの冷蔵庫を選びます。

ただし、冷蔵庫の機種によって必要な放熱スペースは多少異なるので、少ないスペースを有効に使うためにも、事前にメーカーのホームページで確認しましょう。

また、ドアが「90度以上」開かないと、食品が取り出しづらくなるので、その分の壁のすき間もしっかり開けておきましょう。

【節約ポイント.4】「統一省エネルギーラベル」をチェックする

適正な容量、大きさが分かったら「使い勝手」や「デザイン」を選びます。

ちなみに、使い勝手は「ドアの開き方」、野菜室や冷凍室など「自分がよく使う収納場所の位置」の2つは最低でもチェックしましょう。

ドアの開き方のチェックを怠ると、調理をしているときのドアの向きが逆になって、食材が取り出しづらくなるかもしれません。

また、野菜室から野菜をよく取り出すような人は、野菜室が冷蔵庫の一番下にあると、腰を曲げて取り出す回数が増えてしまうので、ストレスや疲労が溜まってしまいます。

当たり前のことですが、意外に見落とされがちなポイントなので、忘れずにチェックをしましょう。

さて、話しを節約目線の冷蔵庫選びに戻します。

冷蔵庫の使い勝手などのチェックが終わって、候補をいくつか決めたら、冷蔵庫ごとに貼られている「統一省エネルギーラベル」をチェックします。

統一省エネルギーマーク

経済産業省 エネルギー庁HPより抜粋

冷蔵庫を見くらべて、どれにするか迷ったら、統一省エネルギーラベルに表示されている「年間の目安電気料金」をくらべて、コストパフォーマンスが良い方の冷蔵庫を選びましょう。

 

以上のように、ひとつの「動機付け」と、3つの「選び方」が失敗しない冷蔵庫選びを実現します。

ぜひ、参考にしてください。

【おまけ】さらに、電気代を節約する方法

冷蔵庫

冷蔵庫を買った後も、消費電力を下げるちょっとした工夫で、さらに電気代を節約することができます。

そこで、「冷蔵室」の食品は、できるだけすき間をあけて冷やすようにしましょう。こうすること、冷気がスムーズに流れる道ができるので、消費電力量を抑えることができます。

逆に、「冷凍室」では、すき間なく食品を入れるようにします。

冷凍庫

冷凍庫はすきまなく

冷凍された食品同士がお互いを冷やし合うので、ドアを開けたときの温度上昇を抑えることができ、温度を下げようとがんばる冷凍室の消費電力量を抑えることができます。

このような手間のかからない、ちょっとした工夫でも、電気代は節約できます。

 

(※1)2009年試算
(※2)定格内容積401〜450リットルの10年前の冷蔵と最新冷蔵庫との比較(2017年度現在)

【参考文献】
2017年度 スマートライフおすすめBOOK(発行元 スマートライフジャパン推進フォーラム)

一般財団法人 家電製品協会 省エネdeスマートライフ
http://www.shouene-kaden2.net/

一般社団法人 日本電気工業会
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/eco/s01_01.html

経済産業省 エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/more/pdf/summer2014.pdf

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カンタン!電気代が減る冷蔵庫の選び方

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この記事の監修者

ともこ

ともこ

2児のママ。おっとりした性格で家事の失敗多数あり!どちらかというと家事は苦手だけどどうせやるなら楽しくがモットー!

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