この季節にしかできないことを、やる

2018.01.05

例えば、それは「さくらんぼ」。それから、「いちじく」。はしりの「青いみかん」もそうですが、その季節にしか食べられない果物って、とびきりおいしいものですよね。

実は、おそうじにも、「この季節にしかできないこと」「この季節だからラクにできること」が、たくさんあります。わざわざ違う季節に取り組んで、面倒な思いや辛い思いをしなくてもいいのです。

どうせやるなら、夏がいいそうじ箇所

気温が低い時季の油汚れは寒さで固まり「べっこう飴」のような状態になっています。これをお湯やドライヤーなどの人工の熱で溶かしながらそうじするのは手間暇もコスト的にも難儀ですが、真夏であればもとの気温が高いので汚れも「はちみつ」状。水道から出る水もお湯のような温度ですから、はるかに落としやすいのです。

換気扇同様、油汚れの付着しやすい箇所は気温の高い夏にそうじするのがもっとも効率的です。

高圧洗浄機や屋外用シャワーなどの水を使ったそうじは暑い時季の方が格段にノーストレスです。真冬に頑張る部分ではありません。

窓ガラスや網戸のそうじなども、戸建てなどで枚数が多い場合は、真夏に高圧洗浄やシャワーなど、多量の水を使って行ってしまうのがもっとも効率的です。

天井から何から何までそうじをするのにはやはり水が要ります。寒い時季よりもき音が高い時季の方が取り組みやすいそうじです。

どうしてもそうじ中、じゃまになる食材は、レジ袋などに入れて日の当たらない屋外へ出しておくことのできる時季が冬です。天然の冷蔵庫のような気温を利用しましょう。

寒くて窓を開けたくなくても、内側だけなら辛くなくそうじできます。強い洗剤は使わなくても、「消毒用エタノール」で湿らせたキレイめのボロ布などで油煙や煤煙による汚れ、カビなどを拭き取ることができます。

冬じゅう、ホコリやカビをふくんだカーテンは夏前に洗濯でリセットしておきましょう。乾燥した空気の中ですから洗濯後、そのままカーテンレールに吊るして干しても程なく乾きます。

ダニが繁殖するシーズンの前に、湿気のたまりやすい畳の下のゴミ（ダニ含む）を一度クリアな状態にしておくと、のちの大繁殖を予防できます。湿度の低い晴れた日を狙って、マイナスドライバーで畳を持ち上げ、ペットボトルなどを挟んで畳の下に空気を送り込みつつ乾燥させましょう。

掃除機がけのみならず、セスキ炭酸ソーダなどを使った皮脂をしっかり取る「お湯拭き」までするなら周りの空気がカラッと乾いた、暑くもなく寒くもない時季が最適です。

冬は底冷えし、夏は狭い空間だけに暑くて長居できない空間です。暑くもなく寒くもない時季であれば、しっかり換気しながら強めの洗剤を使うことができます。

冬、大掛かりにやろうとするとホコリが立ちすぎるし、夏にやろうとすると冬物衣類などで暑すぎる（見るのも嫌だ）となりがちなそうじ箇所ですが、5月のGWごろであれば窓を開け放し、気温も高すぎることなく、湿気もありませんので、もっともおそうじしやすい時季だといえます。