子どもの勉強の効率をあげる方法
お部屋の換気をしないと「二酸化炭素」の濃度が上がり、脳のパフォーマンスが下がるといわれています。勉強中でもしっかり換気をしましょう。
準備するもの
- なし
手順
勉強をしていて集中力がなくなったり、眠くなったら窓を開けて換気します。
換気をする際は空気の「入口」と「出口」の2つをつくって風の流れをつくります。
できるだけ風が通る部屋(場所)で勉強をすると効果も上がります。
ポイント
換気は40分以上を目安に
換気は40分以上を目安にするとよいと、いわれているようです。
冬は寒い、夏は暑い、春は花粉症、そういった理由であまり長い時間換気をしたくない人もいると思いますが、適度な換気を心がけましょう。
あくまで原因のひとつ
二酸化炭素の濃度による勉強の効率の低下は、あくまで原因のひとつです。お子さんのためには食事や睡眠などの規則正しい生活も大切です。
インフォメーションプラス
仕事中や授業中に眠くなるのは、寝不足が原因ではないかもしれない
「授業中や仕事中に襲ってくる睡魔の原因は室内の二酸化炭素濃度の上昇である」という研究結果がアメリカのローレンス・バークレー国立研究所により発表されました。
実験では、24人の被験者を対象に、二酸化炭素濃度を600ppm、1,000ppm、2,500ppmの室内でそれぞれ2.5時間過ごさせ、意志決定能力を調べるテストをした結果、濃度が高くなるにつれてテストの得点は著しく低くなっていったそうです。

二酸化炭素により判断能力が落ちている!?
建物における二酸化炭素の濃度は1000ppm以下に、教育施設では1500ppm以下に保つようそれぞれ厚生労働省、文部科学省で定められています。
吐き気やめまいなど、人体に影響を及ぼすレベルは30,000ppm以上といわれています。1,000ppmなどは、まだまだそれに達するには程遠いレベルですが、いずれにしても換気で二酸化炭素の濃度をさげることは大切なようです。
気分転換にも最適ですしね。
<参考資料>
日本生活習慣病予防組合
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2012/002182.php
BERKLEY Lab
http://newscenter.lbl.gov/2012/10/17/elevated-indoor-carbon-dioxide-impairs-decision-making-performance/
厚生労働省「建築物環境衛生管理基準の設定根拠の検証について」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/gijutukensyuukai/dl/h23_3.pdf
文部科学省「学校施設の換気設備に関する調査研究報告書」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/shuppan/04062201/032.htm