換気をすると家事のミスが減る⁉
二酸化炭素の濃度が高くなるにつれて落ちる脳のパフォーマンス
「オフィスの二酸化炭素の濃度が高いと仕事の効率が落ちる」という研究結果があります。
24人の被験者を対象に、二酸化炭素濃度を600ppm、1,000ppm、2,500ppmの室内でそれぞれ2.5時間過ごさせ、意志決定能力を調べるテストをした結果、濃度が高くなるにつれてテストの得点は著しく低くなっていったそうです。
どうやら二酸化炭素の濃度が高ければ高いほど、脳のパフォーマンスは落ちてくるようですね。
屋内の二酸化炭素の基準
建物の二酸化炭素の濃度は1,000ppm以下に、教育施設では1,500ppm以下に保つようそれぞれ厚生労働省、文部科学省で定められています。
家の中でも、よく寝ているはずなのに眠くなってきたり、いつもは簡単にできている家事でミスをしたりするようなときは、もしかしたら二酸化炭素の濃度が原因なのかもしれません。
我が家の二酸化炭素の濃度を調べてみた
なんか、こういう話をきくと我が家の二酸化炭素の濃度はどうなっているんだろう?と、気になってしまいます。
そこで思い切って「二酸化炭素測定器」をネットで購入して、お部屋の二酸化炭素の濃度を測ってみました。
二酸化炭素測定器には“濃度ごとのレベル”が以下のように書かれているので、これを基準に一喜一憂してみました!
ちなみに参考までに、我が家は24時間換気システムで換気をしているマンションで、普段もつけっぱなしにしています。
家族が集うリビングの二酸化炭素濃度
朝6時。まだ家族が誰もいないリビングの二酸化炭素濃度は695ppm。「許容できるレベル」でした。
朝7時。全員起床!家族4人で朝食を食べているときの二酸化炭素濃度は1,250ppm。「眠気を誘われるレベル」でした。
朝8時。小学生の子が家を出て行って、下の子と夫と家族3人になったときの二酸化炭素濃度は905ppm。「注意が必要レベル」でした。
24時間換気をしていても、簡単に二酸化炭素の濃度が上がってしまこうことがわかったので、窓を開けて換気をしてみました。
すると「許容できるレベル」の547ppmにまで一気に下がりました。
就寝時は最も高い濃度に
今度は家族4人で寝ている寝室の二酸化炭素濃度を測ってみました。
すると文部科学省が定めている1,500ppmを超え1,510ppmという結果になりました。
換気は大切
今回の実験では、普通に生活しているだけで軽く1,000ppmを超えてしまうということがわかりました。
これで特にだるくなったり、ミスが多くなったなんてことはありませんでしたが、二酸化炭素の濃度が低い方が良いことは研究結果からも間違いないようです。
特に冬は、寒いからとあまり換気をしていない我が家ですが、これからはマメな換気を心がけようと思います!
<ご注意>
今回の結果は、あくまでライター自身が購入した測定機をもとに行った簡易的な実験によるものです。正確性を担保するものではありません。
<参考資料>
日本生活習慣病予防組合
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2012/002182.php
BERKLEY Lab
http://newscenter.lbl.gov/2012/10/17/elevated-indoor-carbon-dioxide-impairs-decision-making-performance/
厚生労働省「建築物環境衛生管理基準の設定根拠の検証について」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/gijutukensyuukai/dl/h23_3.pdf
文部科学省「学校施設の換気設備に関する調査研究報告書」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/shuppan/04062201/032.htm