汚れって何だろう
「そうじ、めんどくさいなあ。汚いところ、見るのも嫌だなあ」
出たり入ったりしているだけで、たいして滞在時間があるわけでもないのに汚れる、玄関。
同じように通過しているだけなのにうっすら汚れる、廊下。
まじめに料理すればするだけべとべと汚れる、キッチン。
食べたり飲んだり、くつろいだりしているだけでどんどん汚れて行くリビングダイニング。
便器の中は洗っているのに、そこはなとなくオシッコの臭いが取れない、トイレ。
毎日入りたいお風呂、気を抜くとすぐにあちこち赤っぽくなってヌメヌメする。このヌメヌメの近所にある黒い汚れってカビ?
ベッドを動かしたらなんかすごいカビ臭いんだけど、マットに黒いテンテンの汚れがいっぱいある、もしかしてこれもカビ?
「生きることは汚れること」なの? と、思わず問いたくなるような「汚れ」とのイタチゴッコ、即ち「そうじ」。今日も皆さん、それぞれの住まいで多かれ少なかれ繰り広げられていることでしょう。
ところで、この「住まい」という限られたエリア内においてすら、「そうじ」すべき「汚れ」というものは、ものすごく多種多様であること。
なんとなく、漠然とでも、皆さん既に気づいているのではないかと思います。
実は、だからこそ「めんどうくさい」んですよね。
例えば「“リビング”を、そうじする」という、このシンプルな表現の内側には、
単純に、
・フローリング(などの)床に掃除機をかける
ということだけではなく、
・ハタキや、ハンディモップでテレビ台やキャビネットのホコリを払う
ことや、
・フローリングワイパーで、フローリング床の上のゴミやホコリを集める
こと、
・雑巾を濡らして絞ったもので、フローリング床の上を拭く
・ソファやダイニングチェアの隅に溜まったゴミやホコリを掃除機で吸い取る
・ラグマットのゴミを掃除機で吸い取る
・ラグマットのべとつきを拭き取る
・窓ガラスを拭く
・ブラインドの羽に溜まったホコリを拭き取る
・テーブル上を拭く
・AV機器や電話機などについた手あかを拭き取る
などなど……いろんな「汚れ」に対応しなければいけません。
「汚れ」のしつこさ、落としにくさや、「性質」もまちまちです。
じつは、なるべくズボラにそうじをこなすためには、敵である、
「汚れ」
の正体を、はやめに見極めておく必要があります。
それは泥土なのか、はたまた油か、それとも繊維くずか、煤煙か、ミネラルのかたまりか、カビか……
なんなのか?
今回は、手始めに、皆さんの住まいの「リビング」など中心とした居室を汚す「汚れ」の正体が何なのかを探る、ごく簡単な方法をご紹介しましょう。
普段お使いの掃除機の中に溜まったゴミを捨てる時に、ごく一部で良いので、白い紙の上にそのゴミを取り出して、虫眼鏡で観察してみて下さい。
スマホなどのカメラで接写し、拡大してみても良いと思います。
きっと「なんだこりゃ?」と言いたくなることだと思います(笑)。
「それ」が、皆さんの住まいの「汚れ」の大元になっている、「ホコリ」を構成している「モノ」たちです。
じつは住まいの他の場所の汚れは、この「モノ」との混合系、バリエーションだったりします。
【まずは「基本」の「汚れ」を知る。】
あ、アレルギーの方もそうでない方も、これをおこなう際はマスクはしておいてくださいね。あと風通しの良い場所では行わないようにして下さい。みんな、飛んで行っちゃいますので!