浴室のゴムパッキンに生えたカビの落とし方と毎日のかんたん予防法
浴室のドアや、床と壁が接する部分のゴムパッキンに生えたカビは「キッチンペーパー」と「ラップ」を使った湿布(しっぷ)法で落とします。
準備するもの
- カビ取り剤
- キッチンペーパー
- ラップ
- 使い古しの歯ブラシ
手順
ゴムパッキンのカビにカビ取り剤をスプレーします。
スプレーした上にキッチンペーパーを貼ります。
キッチンペーパーの上から、さらにカビ取り剤をスプレーします。
20〜30分ほど放置したあと、キッチンペーパーを少しはがしてカビの落ち具合を確認します。落ちているようなら「5」の作業に移ります。落ちていない場合は「6」「7」の作業を行います。
ゴムパッキンに残った汚れ(ホコリなど)を使い古しの歯ブラシでこすり落とし、水でしっかり洗い流します。
カビ汚れがひどいときは、キッチンペーパーの上からラップを貼ってカビ取り剤が乾燥しないようにします。
30分ほど経ったらキッチンペーパーとラップをはがして「5」のこすり洗いをします。
ポイント
市販されている多くのカビ取り剤には「次亜塩素酸ナトリウム」という成分がはいっています。次亜塩素酸ナトリウムには「漂白」と「カビを殺す」というふたつの効果があります。
カビが落ちてきれいに見えるのは、カビを殺し、さらにはカビの色素を漂白するためです。
ゴムパッキンのカビは、プロでもなかなか落としきれないものです。完全に落とそうと意気込むよりも、「いまよりカビを増やさない」というぐらいの気持ちで取り組みましょう。
また、一気にカビを落とすよりも、定期的に落とす方がカビはよく落ちます。
汚れにキッチンペーパーを貼ったり、ラップを貼ったりするお掃除方法を「湿布(しっぷ)法」といいます。
壁など、液体洗剤をスプレーした上にキッチンペーパーを貼ると、洗剤の垂れを防ぐことができるので洗剤が汚れに長く留まります。
また、さらにその上からラップを貼ると液体の乾燥を防ぐので洗剤の効果を長く保つことができます。
「塩素系の洗剤」と「酸性」の洗剤などが混ざると有毒なガスが発生し、そのガスを吸い込んで死に至ることもあります。
塩素系の洗剤とは「次亜塩素酸ナトリウム」を主成分とした漂白剤や洗剤のことで、多くのカビ取り剤に含まれています。くれぐれも一緒に、または連続しては使わないでください。
インフォメーションプラス
ゴムパッキンのカビは、多くの主婦の悩み
浴室にできたゴムパッキンのカビは主婦にとっても厄介な悩み。
お掃除コラムニストの藤原千秋さんが、カビ汚れに悩む主婦の皆さんにお掃除ハウツーや心掛けをお話する「お掃除女子会」の様子を動画で公開しています。ぜひご覧ください。
落とした後は、カビ発生の予防を
落とすのに手間がかかるカビ。毎日のお風呂上がりにこまめな対策でカビの発生を予防しましょう。
カビは湿度が高い環境を好みます。忘れずに浴槽にフタをして、窓を開ける、もしくは乾燥機能を入れるなどして、浴室の湿度を下げます。
また、人間の垢や皮脂汚れがカビの栄養になるので、お風呂上がりには壁や床にシャワーをかけて飛び散ったシャンプーや洗剤を流しましょう。
この時のシャワーは、水よりもお湯の方が乾燥するのが早いためより効果的です。
※2018年7月20日初版
※2020年11月26日文書改訂