庭に蚊が多くて困る…ポイントは発生源と蚊が隠れる場所を断つ!
暖かい時期になると毎年悩まされるもの、ありませんか?
私は毎年「蚊」に悩まされています。どうも蚊に好かれているのか、蚊が活動し始めると恒例行事のように血を吸われていきます。
そんな中、先日「自宅の庭に蚊が発生して困っている」というご相談を受けました。実は、庭はメンテナンスを怠ると蚊の棲家になる危険があるのです。
そして、蚊はウイルスや感染症の媒介役にもなります。不快なだけでなく、健康上のリスクにもつながるため、放置はお勧めできません。
今回は感染対策から見た蚊の特徴と、庭に出る蚊の対策を中心にお届けします。
蚊の活動時期は4~10月ごろ
日本でもっともよく見られる蚊は、ヒトスジシマカという種類です。ヤブカとも呼ばれ、さまざまな感染症を媒介することで知られています。
主な活動時期は4月~10月頃で、寒い時期は幼虫も成虫も生き残ることができない為、卵の状態で冬を越します。しかし近年は温暖化の影響もあってか、厳しい暑さが終わった11月頃でも活動することがあるようです。
ちなみに蚊が血を吸う時には、皮膚にだ液を注入して痛みを麻痺させます。そのときに起きる皮膚のアレルギー反応が、かゆみや腫れを引き起こすのだそうです。
また、人によっては強いアレルギー反応を起こして、数日間もかゆみがおさまらなくなったり、1〜2日後にかゆくなったりすることもあるようです。
蚊が新型コロナウイルスを媒介するデータはない
2014年、東京都渋谷区の代々木公園でデング熱ウイルスを保有した蚊が発見され、公園を閉鎖した騒ぎがありました。
当時のニュースで、蚊が多くの感染症を媒介する存在であることが広く認識されたのではないでしょうか。
ちなみに2021年現在は、新型コロナウイルスの感染拡大で海外渡航を制限していることもあってか、デング熱の症例は大きく減少しています。
そして感染症と聞くと心配なのが、蚊が新型コロナウイルスを媒介するのか?ですが、現時点では蚊が新型コロナウイルスを媒介するというデータや事実はありません。
蚊のいない庭を目指そう!
現時点で蚊が新型コロナウイルスを媒介する危険はありませんが、蚊がさまざまな感染症の運び屋であることには変わりありません。
庭に感染症のリスクがあるなど考えたくはないですし、そもそも蚊に刺されたくはありませんよね。
ところが、メンテンナンスを怠った庭は格好の蚊の生息場所となります。蚊は庭の中に息をひそめ、人が出てきたところを見計らって血を吸っていくのです。
自宅の庭を安心で快適な場所にするため、基本的な蚊の対策と、庭用の対策をそれぞれ見ていきましょう。
基本対策①発生源を断つ
蚊と聞くと飛んでいる蚊をイメージしますが、飛んでいるのは成虫であり、根本的な対策は幼虫であるボウフラを発生を防ぐことになります。
蚊は水辺やちょっとした水たまりに卵を産むため、こまめな清掃で庭に水が溜まる場所をなくすことが肝心です。
厚生労働省が蚊の感染症対策として特に注意すべき場所を挙げています。
・植木鉢の皿
・雨よけのブルーシート
・古タイヤの水たまり
・放置された空き瓶、缶、ペットボトル
・詰まった排水口
基本対策②隠れる場所をなくす
もう一つの対策が、成虫の潜む場所をなくすことです。
先ほど挙げた場所の清掃とあわせて、水回りや家の外に余計なものを置かないようにして、見通しの悪い場所をなくすことが大切です。
庭の蚊対策①水たまりを作らない
上で紹介した基本的な対策を踏まえて、自宅の庭でできる対策を見ていきましょう。
まず、植木鉢に敷いてある水受け皿はこまめに水をかえましょう。夏場では、蚊は早ければ10日ほどで幼虫から成虫になるため、週に1回程度は水の交換を行いましょう。
その他、スコップやじょうろなどの用具や子どもが遊んだおもちゃは、庭に放置せずに面倒でもしまいましょう。屋内に片づけられない大きい遊具は、雨水が溜まらないようにカバーをかけるとよいです。
庭の蚊対策②定期的な除草
庭で成虫が隠れる場所といえば「下草(したくさ・したぐさ)」です。
下草とは字のごとく、丈の短い足の下の方に生えている草のこと。蚊は下草に身を潜めており、人間の熱や汗などを感じ取って血を吸いにやってきます。
写真のように、芝生や雑草を伸ばしっぱなしにしているお庭は、蚊にとって恰好の棲家になります。雑草を抜いて、芝を短く刈り込みましょう。
溜まった庭の手入れは業者に頼むのも手
ここまで庭における蚊の対策を見てきました。
しかし、正直なところずっとお手入れをしていない庭は植木や雑草で荒れ放題・・・なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
普段お手入れをしていない方が作業をするのは骨が折れますし、用具を揃える必要もあります。
長年手入れされていない庭の除草をする場合は、リセットの意味も含め業者に依頼するのもアリでしょう。業者によっては、専用の薬剤を使った蚊の駆除をしてくれるところもあります。
サニクリーンではお客様のご要望に応じて、庭のお手入れを承っております。専門スタッフがお庭の状況に合わせた作業を行い、快適な環境実現のお手伝いをいたします。
お見積りは無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
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虫よけスプレーなどの対策も忘れずに
庭以外でも蚊のいる場所に行く際は、虫よけスプレーを使う、肌の露出が少ない、明るい色の服を着るなどといった対策を行いましょう。
長袖・長ズボンの着用とあわせて、靴はサンダルなどを避け、足を完全に覆うものを履くのがおすすめです。
今回は庭の対策を中心に紹介しました。皆さんの自宅や庭に蚊の棲家になりそうな場所はありませんか?
家族が安心して過ごせるよう、感染症対策の意味も兼ねて対策をしましょう。
<参考文献>
厚生労働省「蚊媒介感染症」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html
※2018年10月22日初版
※2021年5月21日改訂