一問一答

失敗しない「お掃除洗剤」の選び方をおしえて

失敗しない「お掃除洗剤」の選び方をおしえて

汚れと反対の性質(液性)の洗剤を選びましょう

よく耳にする「お肌のペーハー」や「食材のペーハー」などの「ペーハー(ph)」とは、水溶液の性質をあらわす単位で、大まかにいうと「酸性」「中性」「アルカリ性」のいずれかであらわされます。青いリトマス試験紙が赤になると酸性、赤いリトマス紙が青になるとアルカリ性という実験でもおなじみですね。
実は、汚れと洗剤にもこの性質があって、「アルカリ性の汚れには酸性の洗剤」「酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤」といったように、汚れと反対の性質の洗剤でお掃除をすると、化学反応により汚れが緩んで落としやすくなります。
このように、よく落ちる洗剤選びの第一歩は、汚れと反対の性質であるかどうかを確認することからはじまります。

アルカリ性の表示

性質(液性)表示を確認しましょう

インフォメーションプラス

汚れの性質の見極め方

レンジフード全体に油汚れ落としをスプレーする

それではここで、汚れの性質の見極め方をご紹介します。

キッチンや洗面台の「白い水あか」や「石けんカス」、「電気ポット内の白くなった汚れ」に加えて、尿に含まれる成分が時間をかけて石のように固まり悪臭を放つ「尿石(にょうせき)」も代表的なアルカリ性の汚れです。

このように、代表的なアルカリ性の汚れは「石のようにガチガチして硬いもの」が多いので、汚れの性質を調べる際の参考にしましょう。また、ガチガチはしていませんが、尿汚れ自体も代表的なアルカリ性の汚れなので、おぼえておいてください。

次に、酸性の汚れです。代表的な酸性の汚れはキッチンの「油汚れ」です。また、フローリングやスイッチ、ドアノブにつく汚れの多くは、人の皮脂による汚れです。いってみれば、皮脂もキッチンの油汚れと同じ「あぶら」なので酸性の汚れとなります。

キッチンの油汚れ落とし洗剤は、ほとんどが「アルカリ性」なので、一度確認してみてください。

家庭から「酸性」洗剤が減っている

サンポールの成分表示

ひと昔前なら酸性であったアルカリ汚れを落とす家庭用洗剤が、最近では「中性」に代わっているケースが多く見られます。

酸性の洗剤は、カビ取り洗剤などの「塩素系漂白剤」と混ざると有毒ガスが発生し、死に至ることがあります。このような安全性の配慮から、家庭から酸性洗剤が徐々に減っていき、安全な中性洗剤が増えてきました。

まぜるな危険

また、安全性だけではなく、汚れを落とす「界面活性剤」などの成分が進化したことも、酸性から中性に変わっていった理由のひとつとしてあげられます。

いずれにせよ、アルカリ性の汚れにアルカリ性の洗剤を使っても汚れが落ちない、もしくはひどくなるので、しっかり汚れと洗剤の性質を確認してお掃除をしましょう。

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失敗しない「お掃除洗剤」の選び方をおしえて

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この記事の監修者

しょうこ

しょうこ

1児のママ。掃除が大好きで汚れているとどうしてもいまキレイにしたくなってしまう性格。自己流お掃除もたくさん試すアクティブ派!

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