トイレにフタをしてノロウイルスの感染を防ごう
フタをしてトイレを流していますか?
このような貼紙を見たことはありませんか?
これは、私がよく行く飲食店のトイレの貼紙です。
実は、排便の後にトイレのフタを閉めないで水を流すと、便(または水)に含まれたウイルスや細菌が、便器の外に飛び散るってこと、皆さんご存じでしたか?
そして、当然この便には、ノロウイルスやロタウイルスのような急性胃腸炎を引き起こすウイルスが含まれている可能性があります。
例えば、ノロウイルスは1gの便の中に1億個以上、ロタウイルスに至っては1兆個のウイルスが含まれていることがあり、どちらのウイルスも100個以下というとても少ない数で感染します。
ウイルスを含んだ便が便器の外に飛び散る ⇒ 便が乾燥して細かな塵になって舞い上がる ⇒ 塵を吸い込んでウイルスに感染する。
このような理由から「トイレのフタをしめてください」とお願いする飲食店は増えているのです。
自宅のトイレもフタをしよう
我が家では、子どもたちも含めて家族全員がフタをしてから流すようにしています。最近では、学校や幼稚園でもちゃんと教えてくれるので助かっています。
ノロウイルスやロタウイルスの家庭内の感染拡大を防ぐためにも、フタをしてから流す習慣を身につけたいものです。
とはいえ、世間ではどれぐらいの人がフタをして流しているのでしょうか? ちょっと、気になりますよね。
そこで、自宅で洋式トイレを利用する20代~50代の主婦およそ900名に「トイレを流すときに便座のフタをしていますか?」というアンケートを行ってみました。
出典:モニプラ「サニクリーンファンサイト会員」に対するインターネット調査
(調査期間 2018年7月23日~8月7日、総回答数932人)
結果はほぼ同じで、およそ2人に1人の割合でフタをするという結果になりました。
アンケート結果から、20~30代と40~50代の女性をくらべてみると、若干ですが「フタをする割合」は20~30代の方が「52%」と高く、「フタをしない割合」は40~50代の方が「57%」と高くなることがわかりました。
また、「フタをする人の理由」を聞いてみると、大多数の方が「便器の外への飛散りを防ぐため」で、「テレビの情報番組で観た」と回答されています。マスコミをはじめ、世間での関心の高さが伺えます。
逆に、「フタをしない人の理由」で多いのは以下の3つ。
1.面倒臭い
2.最後まで流れるのを確認したい
3.考えたこともない
どれも、よく分かります。でも、流すときは必ずフタをしましょう。
トイレのフタをしめると節電にもなる
フタをすることはトイレを清潔に保つ以外にもメリットがあります。そのひとつが「節電効果」です。
温水洗浄便座を使っている場合、フタを開けていると便座の温度はどんどん下がってしまいます。しかし、フタをすれば熱は逃げないので、余計な電力を使うこともなくなって節電になります。
ちなみに、フタをしている場合と、していない場合では電力量が15%も異なるようです。フタをしていれば、それだけおトクということですね。
【参考文献】
東京都大田区ホームページ「感染性胃腸炎」
https://www.city.ota.tokyo.jp/smph/seikatsu/hoken/kansen_taisaku/noro.html
TEPCOホームページ
http://www.tepco.co.jp/ep/private/savingenergy/washlet.html
※2019年2月7日初版
※2020年12月20日改訂