ノロウイルス感染を防ぐためには、トイレのフタを閉めてから水を流すことが非常に重要です。フタを開けたまま流すと、便や水に含まれるウイルスが空中に飛散し、便器の外に広がる可能性があります。ノロウイルスは非常に感染力が強く、わずか10~100個程度のウイルスで感染が成立します。家庭内での二次感染を防ぐためにも、トイレのフタを閉める習慣と、石鹸による丁寧な手洗いを徹底しましょう。
このコラムでは、ノロウイルスだけでなく、同じ時期に流行しやすいロタウイルスにも触れながら、トイレのフタを閉めて流すことの重要性をサニクリーンのおそうじマイスターが分かりやすく解説します。
このコラムでお伝えするポイント
<結論(予防対策)>
- ノロウイルス・ロタウイルス感染を防ぐためには、トイレのフタを閉めてから流すことが重要。
- 石鹸を使った丁寧な手洗いを徹底する。
<その他>
- フタを閉めることで年間約1,080円の節電効果が期待できる。
ノロウイルスはトイレのフタを開けたまま流すと飛散する

飲食店やショッピングセンターのトイレで、「フタを閉めてから流してください」という貼り紙を見たことはありませんか?
これは単なるマナーの問題ではありません。排便後にトイレのフタを閉めずに水を流すと、便に含まれるノロウイルスやロタウイルスなどの病原体が、水の勢いによって空中に飛散する可能性があるのです。
ノロウイルスは非常に感染力が強い
ノロウイルスやロタウイルスは、急性胃腸炎を引き起こす代表的なウイルスです。その感染力は驚くほど強く、以下のような特徴があります。
・ノロウイルス:1gの便の中に1億個以上のウイルスが含まれることがある。
・ロタウイルス:1gの便の中に1000億から1兆個のウイルスが含まれることがある。
感染に必要なウイルス数は、わずか10~100個程度です。つまり、ごく微量のウイルスでも感染してしまう可能性があるということです。
ノロウイルス感染の経路

トイレのフタを開けたまま流すことで、以下のような感染経路が生まれます。
(1)ウイルスを含んだ便が便器の外に飛散する。
(2)飛散した飛沫が便座、床、壁などに付着する。
(3)乾燥して細かな塵(エアロゾル)となって空中を舞う。
(4)塵を吸い込む、また汚染された場所に触れた手で口や鼻に触れることでウイルスに感染する。
このような理由から、飲食店やオフィスビルでは「トイレのフタを閉めてください」とお願いする施設が増えているのです。
ノロウイルス対策|トイレのフタを閉める習慣を家庭でも徹底しよう

大手日用品・トイレタリー製品メーカーが2023年に行った調査によると、トイレのフタを閉めてから水を流す人は56%と半数以上となりますが、逆に約半数は閉めずに流していることになります。
家庭内でのノロウイルス感染拡大を防ぐためにも、トイレを使用したら必ずフタを閉めてから流す習慣を身につけることが重要です。
おそうじマイスターとして衛生面には日頃から気を配っていますが、同時に子育て中の親としても、わが家では子どもたちと一緒に、トイレのフタを閉めてから流すことを習慣にしています。
最近は学校や幼稚園でも衛生管理の一環として教えてもらえることが多く、子どもたちも特別な意識をしなくても自然と身についてきました。特に冬場は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行しやすい時期です。また、ロタウイルスは主に春先(3~5月)に流行するといわれています。家庭内での二次感染を防ぐためにも、家族みんなでトイレのフタを閉める習慣を大切にしています。
手洗いがノロウイルス対策の基本|正しい手洗い方法

トイレのフタを閉めることと並んで重要なのが、石鹸を使った丁寧な手洗いです。ノロウイルスに対しては、アルコール消毒だけでは十分な効果が期待できないため、物理的にウイルスを洗い流す手洗いが最も効果的です。
石鹸による手洗いの効果

手洗い石鹸は、ノロウイルスを殺す(不活化させる)効果は低いですが、石鹸の泡でウイルスを物理的に洗い流すことはできます。厚生労働省の研究によると、「30秒のもみ洗いと15秒のすすぎを2回繰り返す」ことで、手に付着したウイルスの残存率を「約0.0001%」にまで減らすことができるとされています。
手洗いが必要なタイミング
以下のタイミングでは必ず手洗いを行いましょう。
□トイレの後
□調理の前後
□食事の前
□帰宅後
□おむつ交換の後
□嘔吐物や排泄物を処理した後 など
正しい手洗いの手順

以下の順番でよく洗いましょう。
【手順1】流水で手を濡らす
【手順2】石鹸を手に取り、よく泡立てる
【手順3】手のひら、手の甲をこすり合わせる
【手順4】指の間を丁寧に洗う
【手順5】親指を反対の手で包み込むようにねじり洗いする
【手順6】指先と爪の間を反対の手のひらでこすり洗いする
【手順7】手首も忘れずに洗う
【手順8】流水で石鹸をしっかり洗い流す(15秒以上)
【手順9】清潔なタオルやペーパータオルで水気を拭き取る
親指、指先、爪の間、指の付け根、手首は洗い残しが多い部分です。意識して洗いましょう。
子どもにも手洗いの習慣を
子どもは手洗いが不十分になりがちです。保護者が一緒に手洗いをして、正しい方法を教えてあげましょう。手洗いの歌を歌いながら洗うなど、楽しく習慣化する工夫も効果的です。サニクリーンでは、お子さんと楽しく手洗いが学べる動画を公開しています。ぜひ、ご参考ください。
ノロウイルスの消毒には「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)」が有効
万が一、家族にノロウイルスの感染者が出た場合は、トイレを中心とした衛生管理が重要になります。この場合、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤による消毒が有効です。嘔吐物や排泄物が付着した場所には「0.1%(1000ppm)」、日常的な清掃には「0.02%(200ppm)」を汚れ(汚染)の程度に応じて水で希釈して使います。
具体的な消毒液の作り方や手順については、家事ネタの「<ノロウイルス>嘔吐物で汚れた衣類などの洗濯方法|塩素系漂白剤による消毒と手順」をご覧ください。
トイレのフタを閉めると節電にもなる
トイレのフタを閉めることは、ノロウイルス感染予防だけでなく、「節電効果」も期待できます。
保温効果で電力消費を抑える

温水洗浄便座を使っている場合、フタを開けたままにしていると便座の温度がどんどん下がってしまいます。しかし、フタを閉めれば熱が逃げにくくなり、保温のための余計な電力を使わずに済みます。
資源エネルギー庁の試算によると、フタを閉める習慣をつけることで、年間約34.9kWh(約1,080円)の節約が期待できるとされています。ただし、節電効果は地域、電力プラン、便座の機種などによって異なります。いずれにしても、フタを閉めることで無駄な電力消費を抑えられることは確かです。
感染予防と節電の一石二鳥
トイレのフタを閉めるという小さな習慣が、ノロウイルスなどの感染予防と節電の両方に貢献します。家族全員で実践することで、健康と家計の両方を守ることができるのです。
ハウスクリーニングをプロに依頼(相談)するタイミング
ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が流行しやすいこの時期は、下記のような汚れサインが家中に見られがちです。自分では手が届きにくい細部の汚れなど、プロの技術でしっかりとクリーニングすることで、快適な住環境を整えることができます。
特に、下記のようなサインがある場合は、できるだけ早めにプロへ相談しましょう。
□キッチンの換気扇やレンジフードに油汚れがこびりついている
□浴室の天井や壁、ゴムパッキンにカビが目立つ
□窓サッシや網戸に黒ずみやカビが発生している
□トイレや洗面所に頑固な水垢や黄ばみがある
□床やカーペットのシミ、ホコリが気になる
□ペットや喫煙、小さな子どもがいる環境で汚れやすい
□忙しくて細部まで掃除する時間がとれない
こうした兆候がある場合、自分では落としきれない汚れが蓄積している可能性があります。冬の今だからこそ、プロの力で家全体をリセットし、快適な住環境を手に入れましょう。
サニクリーンのハウスクリーニングが選ばれる理由
サニクリーンは、1960年の創業以来60年以上にわたり、清掃のプロフェッショナルとして日本全国のホテル・飲食店・各種施設に清掃サービスを提供してきました。長年にわたって法人向け清掃で培った技術力とノウハウを活かし、現在はその品質を家庭向けにも展開しています。
ハウスクリーニング顧客満足度調査96.7%※

サニクリーンでは、ハウスクリーニングの顧客満足度調査を行っています。
サニクリーンのハウスクリーニングの満足度は「96.7%」と高い評価をいただいています。
※自社調査、調査実施日2022年2月~2023年4月、サニクリーンのハウスクリーニングを実施したお客様へのアンケート調査、サンプル数675件(詳しくはこちら)
<各種項目ごとの満足度※>
1.掃除の仕上がり満足度:97.0%
2.価格の妥当性:93.6%
3.作業員の接客態度:98.2%
4.また利用してみたい:97.3%
5.知り合いに紹介したい:92.6%
技術の向上を可能にする独自の研究機関「サニクリーン中央研究所」
サニクリーンでは、千葉県袖ケ浦市に「サニクリーン中央研究所」を設立し、現場環境に近い状況を再現することで、多様な清掃課題に対応できるよう技術力の向上に取り組んでいます。
サニクリーンの安心サービス
(1)完全無料のお見積り
汚れやカビの発生状況や程度、最適な清掃方法まで、専門的な視点からご提案し費用をお出しします。
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・現在の汚れ状況の診断
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(2)明朗会計で安心
事前にお見積もり金額をお伝えしますので、安心してご依頼いただけます。
(3)充実のアフターフォロー
日常の清掃方法やメンテナンス方法などをアドバイスします。
まとめ
ノロウイルス感染を防ぐためには、トイレのフタを閉めてから流すことと、石鹸による丁寧な手洗いが最も重要です。
(1)トイレのフタを開けたまま流すと、ウイルスが空中に飛散する
(2)ノロウイルスはわずか10~100個程度で感染する強い感染力を持つ
(3)トイレを流す際はフタを閉める
(4)手洗いは30秒のもみ洗いと15秒のすすぎを2回繰り返す
(5)必要に応じて次亜塩素酸ナトリウムで消毒する
(6)トイレのフタを閉めることで節電効果も期待できる
家族全員でこれらの習慣を実践し、ノロウイルスなどの感染症から身を守りましょう。徹底的な衛生管理が必要な場合は、プロのハウスクリーニングサービスもご検討ください。
<参考文献>
厚生労働省「ノロウイルス食中毒対策について(提言)」https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1012-5a.pdf
東京都大田区「感染性胃腸炎(ノロウイルスを中心に)」https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/kansen_taisaku/noro.html
厚生労働省「ロタウイルスに関するQ&A」https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/Rotavirus/index.html
資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/bathtoilet/index.html#2
ライオン株式会社https://lidea.today/articles/003639?utm_source=chatgpt.com
Q&A|ノロウイルスとトイレのフタに関するよくある質問
Q. トイレを流すときに、なぜフタを閉めたほうがよいのですか?
A. フタを閉めずに水を流すと、便や水に含まれるウイルスが微細な飛沫となって空中に飛び散り、便座や床、壁などを汚染する可能性があるためです。
Q. トイレで飛び散るウイルスには、どのようなものがありますか?
A. 冬場に流行しやすいノロウイルスやロタウイルスなど、感染性胃腸炎の原因となるウイルスが含まれる可能性があります。
Q. ノロウイルスはどれくらい感染力が強いのですか?
A. 非常に感染力が強く、わずか10~100個程度のウイルスが体内に入るだけで感染が成立するとされています。
Q. トイレのフタを開けたまま流すと、どのように感染が広がるのですか?
A. 飛散したウイルスが便座や床、ドアノブなどに付着し、そこに触れた手で口や鼻に触れることで、家庭内の二次感染につながる可能性があります。
Q. 家庭でもトイレのフタを閉める習慣は必要ですか?
A. はい。家庭内で感染を広げないためにも、トイレを使ったらフタを閉めてから流すことを家族全員で習慣にすることが大切です。
Q. トイレのフタを閉める人はどれくらいいるのですか?
A. 大手日用品・トイレタリー製品メーカーが2023年に行った調査では、「フタを閉めてから流す人は約56%」と、半数以上を占めています。
Q. フタを閉める以外に、ノロウイルス対策で大切なことは何ですか?
A. 石鹸を使った丁寧な手洗いが最も重要です。アルコール消毒だけでは不十分なため、手洗いでウイルスを物理的に洗い流しましょう。
Q. ノロウイルスにはアルコール消毒は効きますか?
A. 十分な効果は期待できません。ノロウイルス対策には、石鹸による手洗いや、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。
Q. 家族にノロウイルスの感染者が出た場合、トイレはどう消毒すればよいですか?
A. 「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)」を使用します。日常清掃は0.02%、嘔吐物や排泄物が付着した場所には0.1%と、汚れの程度に応じて濃度を使い分けます。
Q. トイレのフタを閉めることに、ほかのメリットはありますか?
A. はい。温水洗浄便座を使用している場合、フタを閉めることで保温効果が高まり、電力の無駄を減らす節電効果も期待できます。














