浴室の鏡の白いウロコのような汚れは何ですか?
水道水に含まれているミネラル分が固まったものです
水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれていて、それが石のように固まったものが、鏡の白いウロコ汚れの正体です。
アルカリ性の汚れなので、反対の性質である酸性の洗剤で落とす必要があります。見ためが魚の鱗(ウロコ)のように見えることから、「鱗状痕(りんじょうこん)」と呼ばれています。
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鱗状痕には「酸性」の洗剤が効く
浴室の鏡についた鱗状痕は「アルカリ性」なので、反対の性質である「酸性」洗剤を使うと、汚れを緩めて落としやすくなります。
ただ、最近では酸性の洗剤を使っているご家庭は少なくなっているので、酸性の洗剤が家にない場合には、料理で使う同じ酸性の「お酢」を代用してウロコ汚れを落とすことができます。
まず、適当な大きさのスプレーボトルにお酢を入れてから、鏡に吹き付けます。そして、お酢が垂れないように、その上からキッチンペーパーをかぶせ、さらにその上からお酢をふきつけます。
さらに、お酢が乾かないようにキッチンペーパーの上をラップでおおってから2~3時間ほど経ったらすべてはがします。
鏡の表面をスポンジでこすり洗いし、最後にシャワーで洗い流してお掃除完了です。
鱗状痕を防ぐには、水分を残さないこと
鱗状痕は、水道水中のミネラル分が乾いたものです。
つまり、鏡などに水道水が残っていなければ鱗状痕はできません。お風呂から出るときにタオルで水分を拭いたりして、鱗状痕がつくのを防ぎましょう。
鱗状痕を落とすお掃除とカビの掃除は同時にしない
浴室の汚れで、もうひとつ気になるのがカビですよね。
浴室は、カビが繁殖しやすく、市販のカビ取り剤でのお掃除が欠かせません。ただし、鱗状痕のお掃除で使ったお酢やクエン酸のような「酸性の洗剤」と、カビ取り剤をいっしょに使わないようにしましょう。
カビ取り剤は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした「塩素系」の洗剤なので、「酸性」の洗剤と混ざると有毒ガスが発生して大変危険です。
浴室は、性質の異なる汚れがいっしょに存在するので「酸性の洗剤」と「塩素系の洗剤」のどちらも使用します。このふたつが混ざらないように、使用する日を別にするなど、十分に注意してお掃除しましょう。
<ご注意>
カビ取り剤の成分である「次亜塩素酸ナトリウム」に酸性洗剤(お酢やクエン酸なども含む)が混ざると塩素ガスが発生し大変危険です。洗剤の同時使用(および連続使用)は必ず避けてください。