「HEPAフィルター」搭載の空気清浄機は、空気中に漂うウイルスを含む粒子(エアロゾル)を捕集でき、新型コロナウイルスの感染対策としての効果も科学的に確認されています。さらに、30分に1回以上の窓開けや24時間換気と組み合わせることで感染リスクを下げることができます。冬場は加湿機能も利用し、室内の湿度を40%以上に保つことも重要なポイントになります。
本コラムでは、公的機関などの資料をもとに、新型コロナウイルス対策として効果的な空気清浄機の使い方について、サニクリーンのおそうじマイスターが、わかりやすくご紹介します。
このコラムでお伝えするポイント
(1)カビキラーの基本的な使い方
- HEPAフィルター搭載の空気清浄機を使い「換気」と組み合わせる
- 窓開けの換気頻度は30分に1回以上、湿度は40%以上に保つ。
- 空気清浄機を置く場所を冬はエアコンの対面、夏は真下にすると広範囲をカバーできる
新型コロナウイルスの感染対策では「換気」が大切です

換気は、新型コロナウイルスの感染対策の基本です。
室内にたまったウイルスを含む空気を外に出し、新鮮な空気と入れ替えることで、感染リスクを下げる効果があります。
もっとも手軽で一般的な方法は、窓を開けて空気を入れ替えることです。30分に1回以上を目安に、数分間しっかりと窓を開けて換気しましょう。
また、「24時間換気システム」の利用や、台所・洗面所の換気扇を常時運転することも効果的です。この場合は、換気口を閉じずに常に稼働させることが重要です。
さらに、「空気清浄機」を併用することで、換気の効果を補い、より効率的に室内環境を整えることができます。
新型コロナウイルスの感染対策では“HEPAフィルター”搭載の空気清浄機が推奨されている

新型コロナウイルスの感染対策では、換気に加えて空気清浄機を利用することで、より高い効果が期待できます。その際は、HEPAフィルターを搭載した空気清浄機を選ぶことがポイントです。
厚生労働省では「熱中症予防に向けた商業施設への案内」の中で、換気を補う手段として、HEPAフィルター搭載の空気清浄機の使用を推奨しています。
これは商業施設だけでなく、一般家庭でも同様に有効です。換気と空気清浄機を併用することで、より効果的な感染対策につながります。
HEPAフィルターの捕集性能
HEPAフィルターとは、クリーンルーム(防塵室)などでも使用される高性能なフィルターで、0.3μmという非常に小さな粒子を99.97%以上捕集できる性能を持っています。
一方で、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの大きさは約0.05〜0.2μmとされており、この数値だけを見ると、HEPAフィルターでは捕集できないように感じるかもしれません。
しかし実際には、ウイルスは単体で空気中を漂うことはほとんどなく、飛沫やエアロゾル(おおよそ0.3μm以上の粒子)に付着した状態で浮遊しています。
そのため、HEPAフィルターでもこれらの粒子ごと捕集することができ、実用上は高い除去効果が期待できるのです。
新型コロナウイルスを使った捕集実験
実際に、東京大学医科学研究所の研究グループが新型コロナウイルスを使った実験を行いました。実験では、空気清浄機を稼働させた部屋の中のウイルス量が時間とともにどれだけ減るかを測定しました。
| 稼働時間 | ウイルス除去率 |
| 5分間 | 85.38% |
| 10分間 | 96.03% |
| 35.5分間 | 99.97%以上 |
【参考】東京大学医科学研究所「HEPAフィルターによるエアロゾル中の感染性新型コロナウイルスの除去効果」
このように、HEPAフィルターを搭載した空気清浄機は、新型コロナウイルスを含む粒子を高い割合で捕集できることが確認されています。
ただし、すべてを除去することはできないので、換気とあわせて感染リスクを下げるようにしましょう。
エアコンでは換気ができない

「エアコンが換気をしている」と考える方も少なくありません。しかし、一般的な家庭用エアコンは室内の空気を循環させているだけで、外の空気と入れ替える機能はありません※。
そのため、エアコン使用時でも換気を意識することが大切です。基本は窓を開けて空気を入れ替えることですが、窓の開閉を忘れたり、猛暑や寒さで難しい場合もあります。そのようなときは、HEPAフィルター搭載の空気清浄機を利用しましょう。
※一部の機種では外気を取り込む換気機能を持つエアコンも販売されています(ダイキン、パナソニック等)。お使いの機種の仕様をご確認ください。
乾燥しやすい季節には「加湿機能」も利用して感染を予防する

家庭内でのウイルス感染対策としては、冬の乾燥時期に加湿対策を行うことも重要です。乾燥した環境ではウイルスが長く空気中にとどまりやすく、感染リスクが高まるとされています。
実際に、新型コロナウイルスは相対湿度が40%未満の環境で感染性を維持しやすいことが確認されており、厚生労働省も冬場は室内の湿度を40%以上に保つことを推奨しています。
また、室温20℃程度では、湿度40〜60%の範囲でウイルスの感染力が低下するという研究報告もあります。
ただし、温度や湿度とウイルスの関係には研究による違いもあるため、目安として「湿度40%以上」を意識して加湿するようにしましょう。
また、換気による感染対策も踏まえると、加湿機能を備えたHEPAフィルター搭載の空気清浄機を利用するのも有効な方法です。
エアコンと空気清浄機で空気の流れをつくる

空気清浄機は、設置した周辺の空気を継続的にきれいにします。
しかし、エアコンの気流を利用して適切な位置に置くことで、部屋全体に空気の流れが生まれ、離れた場所の空気も空気清浄機へと引き込むことができます。
季節別の設置場所「冬の暖房運転時」
エアコンの対面に設置します。
暖房時、エアコンは温かい空気を吹き出します。温かい空気は天井付近に滞留しやすいため、エアコンの対面に空気清浄機を置くことで、天井沿いに流れてきた空気を反対側で吸い込み、床から天井へと循環する大きな空気の流れをつくることができます。
季節別の設置場所「夏の冷房運転時」
エアコンの下に設置します。
冷房時、エアコンは冷たい空気を吹き出します。冷たい空気は重く、床付近に溜まりやすい性質があります。エアコンの真下に空気清浄機を置くことで、床に溜まりやすい冷気ごとウイルスや粒子を吸い込み、部屋全体に清浄な空気を循環させることができます。
高機能エアコンフィルターを利用する

先述の通り、エアコンは室内の空気を循環させる仕組みのため、ウイルスなどを室内に広げてしまう(循環させてしまう)可能性があります。
そこで利用したいのが、高機能エアコンフィルターの設置です。特に、銅イオンの働きにより細菌やウイルスの増殖を抑えるとされる、抗菌・抗ウイルス機能を備えたフィルターが注目されています。
こうしたフィルターを取り入れることで、エアコン使用時の感染リスクを抑える効果が期待できます。
抗ウイルス・抗菌・抗カビを実現したエアコンフィルター「フィルドゥ」

サニクリーンの機能性エアコンフィルター「フィルドゥ」は、細菌類を死滅させる性質を持つ銅イオンをフィルターに加工することで「抗ウイルス・抗菌・抗カビ」を実現しました。
抗ウイルス試験では、「ウイルス1種(粒子径0.08〜0.12マイクロメートル)」への効果が確認されており(抗ウイルス活性値4.1)、その有効性が立証されています。
サニクリーンの空気清浄機レンタルサービス

サニクリーンで取り扱っている空気清浄機は、ホテルなどの「おもてなし」を大切にする多くの施設で採用されている、プラズマクラスター加湿空気清浄機(KC-M511)です。
この空気清浄機は、HEPAフィルターによる高い集じん性能に加え、「プラズマクラスター技術」によって空気中のさまざまなリスクにアプローチできる点が大きな特長です。
主なメリットは以下のとおりです。※
※試験空間での結果であり、実際の使用環境や条件によって異なる場合があります。
□空気中のウイルス・菌対策ができる
HEPAフィルターで微細な粒子をしっかり捕集しつつ、プラズマクラスターの働きによって、浮遊ウイルスや菌の作用を抑える効果が確認されています。感染対策をより強化したい方に適しています。
□カビやアレル物質にも対応
浮遊カビ菌の除菌や、ダニのふん・死がいなどのアレル物質の作用を抑制する効果があり、アレルギー対策としても有効です。
□ニオイ対策にも効果を発揮
タバコ臭などの付着臭を分解・除去する効果があり、生活臭の軽減にも役立ちます。
□静電気を抑えて快適性を向上
静電気の発生を抑えることで、ホコリの付着を防ぎやすくなり、室内環境をより快適に保つことができます。
このように、HEPAフィルターによる「物理的な捕集」と、プラズマクラスターによる「作用の抑制」を組み合わせることで、空気を多角的に清潔に保てる点が大きなメリットです。ぜひ、サニクリーンのレンタルで空気清浄機をご検討ください。
サニクリーンのハウスクリーニングで衛生環境を整えましょう
空気の入れ替えや手洗いなどの感染対策は大切ですが、実はもうひとつ大切なのが「家全体の衛生環境を整えておくこと」です。
日頃から汚れをため込まない環境をつくっておくと、毎日のお掃除もぐっと楽になります。特に一度しっかり汚れをリセットすると、その後は軽いお手入れで清潔を保ちやすくなります。
とはいえ、「換気扇の奥の油汚れ」「シンク排水口のヌメリ」「コンロ周りのこびりつき」など、家庭では落としきれない頑固な汚れもあります。
そんなときは、サニクリーンのハウスクリーニングをご検討ください。清掃のプロフェッショナルとして培ってきた技術とノウハウで、家中をしっかり美しく整えます。
サニクリーンのハウスクリーニングが選ばれる理由
サニクリーンは、1962年の創業以来60年以上にわたり、清掃のプロフェッショナルとして日本全国のホテル・飲食店・各種施設に清掃サービスを提供してきました。
長年にわたって法人向け清掃で培った技術力とノウハウを活かし、現在はその品質を家庭向けにも展開しています。
サニクリーンならではの確かな仕上がりと満足度の高いハウスクリーニングをお届けしています。
ハウスクリーニング顧客満足度調査96.7%※
サニクリーンでは、ハウスクリーニングの顧客満足度調査を行っています。
サニクリーンのハウスクリーニングの満足度は「96.7%」と高い評価をいただいています。
※自社調査、調査実施日2022年2月~2023年4月、サニクリーンのハウスクリーニングを実施したお客様へのアンケート調査、サンプル数675件(詳しくはこちら)
<各種項目ごとの満足度※>
掃除の仕上がり満足度:97.0%
価格の妥当性:93.6%
作業員の接客態度:98.2%
また利用してみたい:97.3%
知り合いに紹介したい:92.6%
技術の向上を可能にする独自の研究機関「サニクリーン中央研究所」
サニクリーンでは、千葉県袖ケ浦市に「サニクリーン中央研究所」を設立し、現場環境に近い状況を再現することで、多様な清掃課題に対応できるよう技術力の向上に取り組んでいます。
サニクリーンの安心サービス
(1)完全無料のお見積り
汚れやカビの発生状況や程度、最適な清掃方法まで、専門的な視点からご提案し費用をお出しします。
<無料見積もりサービスの内容>
・現在の汚れ状況の診断
・最適な清掃プランの提案
・料金のご案内
・作業時間と日程の相談
(2)明朗会計で安心
事前にお見積もり金額をお伝えしますので、安心してご依頼いただけます。
(3)充実のアフターフォロー
日常の清掃方法やメンテナンス方法などをアドバイスします。
まとめ
新型コロナウイルスの感染対策では、「換気」を基本としながら、HEPAフィルター搭載の空気清浄機を併用することが重要です。
さらに、エアコンの使い方や設置位置の工夫、高機能フィルターの利用、冬場の加湿(湿度40%以上)といった対策を組み合わせることで、家庭内の感染リスクをより効果的に抑えることができます。
また、室内環境だけでなく、住まい全体の衛生状態を整えることも大切です。日常的な掃除に加えて、必要に応じてプロのハウスクリーニングを取り入れることで、清潔で安心できる住環境を維持しやすくなります。
これらの対策をバランスよく実践し、家庭内での感染予防につなげていきましょう。
<参考文献>
JIS規格(JIS Z 8122)https://kikakurui.com/z8/Z8122-2000-01.html
高砂熱学イノベーションセンター報 No.35 2021「空調における新型コロナウイルス対策」https://www.tte-net.com/lab/report/pdf/2021_14.pdf
東京大学医科学研究所「HEPAフィルターによるエアロゾル中の感染性新型コロナウイルスの除去効果」https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00189.html
厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
厚生労働省「換気悪い密閉空間を改善するための換気の方法」https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000618969.pdf
厚生労働省「冬場における換気の悪い密閉空間を改善するための換気について」https://www.mhlw.go.jp/content/000698866.pdf
厚生労働省「寒冷な場面における新型コロナ感染防止等のポイント」https://www.mhlw.go.jp/content/000695178.pdf
厚生労働省「熱中症予防に留意した換気の悪い密閉空間を改善するための換気の方法」https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000640917.pdf
パナソニック株式会社「エアコンは室外の空気(外気)を取り込むの?」https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/9664
パナソニック「空気清浄機の効果的な置き方や、部屋ごとの最適な置き場所をご紹介」https://panasonic.jp/life/air/170112.html
Q&A|新型コロナウイルス対策に効果的な空気清浄機について
Q. 空気清浄機は新型コロナウイルス対策に効果がありますか?
A. HEPAフィルター搭載の空気清浄機は、ウイルスを含む粒子(エアロゾル)を捕集できるため、換気と併用することで感染対策に効果が期待できます。
Q. なぜ換気が感染対策に重要なのですか?
A. 室内にたまったウイルスを外に出し、新しい空気と入れ替えることで、空気中のウイルス濃度を下げることができるためです。
Q. エアコンを使えば換気になりますか?
A. 一般的な家庭用エアコンは室内の空気を循環させるだけで、外気と入れ替える機能はないため、換気にはなりません。
Q. HEPAフィルターとは何ですか?
A. 0.3μmの微細な粒子を99.97%以上捕集できる高性能フィルターで、ウイルスを含む粒子の除去に役立ちます。
Q. ウイルスはHEPAフィルターで捕集できますか?
A. ウイルス単体は小さいですが、実際には飛沫やエアロゾルに付着しているため、HEPAフィルターでまとめて捕集できます。
Q. 換気はどのくらいの頻度で行えばよいですか?
A. 30分に1回以上を目安に、数分間窓を開けてしっかり空気を入れ替えることが推奨されています。
Q. 冬場の感染対策で気をつけることは何ですか?
A. 乾燥するとウイルスが活性化しやすいため、室内の湿度を40%以上に保つことが重要です。
Q. 空気清浄機の効果を高める使い方はありますか?
A. エアコンと併用して空気の流れをつくることで、部屋全体の空気を効率よく清浄できます。
Q. 高機能エアコンフィルターは必要ですか?
A. 抗菌・抗ウイルス機能を持つフィルターを使うことで、空気中のウイルス拡散リスクを抑える効果が期待できます。
Q. 感染対策で空気以外に大切なことは何ですか?
A. 室内の清掃や衛生管理も重要で、住まい全体を清潔に保つことで感染リスクをさらに低減できます。
















