自分で自宅のネズミを駆除する簡単な方法と便利グッズを紹介
自宅のネズミを自分で駆除・撃退するためには、殺鼠剤(毒えさ)や粘着シート、捕獲器で殺鼠(または捕獲)する方法と、くん煙剤や超音波器で追い出す方法の二通りがあります。ネズミの痕跡である「ラットサイン(フン・かじった痕など)」がある場所(天井、台所、物置など)に仕掛けます。
また、自宅の状況に合わせて使い分けることも重要です。そこで今回は、サニクリーンのおそうじマイスターが駆除方法とともに、家に出るネズミの特徴から駆除後の再発防止策などもご紹介します。
自分でできる自宅のネズミの駆除・撃退方法

自宅でできる駆除・撃退方法をお伝えします
市販のネズミ駆除・撃退グッズは、殺鼠剤(毒えさ)、粘着シート、捕獲器(ネズミ捕り)、くん煙、超音波装置に大別されいずれもネズミの習性や特性を利用しています。
それぞれメリットとデメリットがあるので、ご自身に合うものを選んで使いましょう。
殺鼠剤(毒えさ)で駆除する

毒えさは巣にいるネズミも退治できます
殺鼠剤は餌に混ぜて毒えさを作る粉末タイプと、そのまま設置してつかう薬剤タイプの2種類に分けられます。
<メリット>
毒えさをネズミが巣に持ち帰ることで、巣にいるネズミも退治することができます。
<デメリット>
毒えさの効果が出るのが遅い(遅効性)のため、効きが実感できるまで時間がかかること、ネズミの死がいを探して処分する必要があります。
また、ペットや赤ちゃんが毒えさを間違えて口にしないよう、設置場所にも気を付けないといけません。
粘着シートで捕獲する

粘着シートは安価で試しやすい対策グッズです
粘着シートは、ネズミが通る場所に設置して捕獲します。効果を高めるには、ネズミがシートを飛び越えられないよう、隙間なく敷き詰めること、ネズミの体についたホコリや油分を落とすために、シートの周辺に新聞紙を敷いておくことが挙げられます。
<メリット>
比較的安価に手に入り(1枚当たり100円~)、ネズミ以外の害虫の捕獲も期待できます。
<デメリット>
ネズミによっては警戒心が強く、罠にかかりにくいこともあり、大型のネズミは粘着シートを剥がして逃げることもあります。また、ペットを飼っている方は、間違ってペットがシートに乗らないよう注意が必要です。
ネズミ捕獲器で捕獲する

捕獲器はエサでネズミをおびき寄せます
ネズミ捕獲器は、餌でネズミをおびき寄せて、カゴの中に入るとフタがしまって出られなくなる仕組みです。
<メリット>
大きなサイズを選べばネズミの大きさにかかわらず捕獲できます。粘着シートでは、体が大きい種類のネズミが逃げることもありますが、捕獲器であればその心配はありません。ネズミの種類がわからなくても、とりあえず設置することで効果が期待できます。また、耐久性も高いので長く使えます。
<デメリット>
サイズによって置く場所が限られるため、狭い場所には使えません。
ネズミ駆除用のくん煙剤を使う

くん煙剤はネズミを家の中から追い出します
ネズミ用のくん煙剤は、ネズミが嫌がるハッカ油やハーブのニオイを配合した煙を出すことで、ネズミを家の中から追い出します。
<メリット>
自分では手が届きにくい屋根裏(天井裏)や家具の狭い隙間にも届くため、目に見えない場所にいるネズミを追い出せます。また、殺鼠剤などと比べて即効性があります。
<デメリット>
電子機器にカバーをするなどの事前準備に手間がかかります。また、煙を吸い込むと人体やペットにも悪影響が出るため、取扱に注意が必要です。
その他には、効果の持続性が低く(数日程度)、しばらくするとネズミが戻ってくる可能性があります。
ネズミ駆除用の超音波器を使う

人間には聞こえない周波数の音を出してネズミを追い出します
ネズミ駆除用の超音波器は、人間には聞こえない、ネズミや害虫だけに聞き取れる周波数の音を継続的に発生させます。ネズミにとって不快で住み着きにくい環境と感じさせて、家の中から追い出します。
<メリット>
設置が簡単で安全に使用できます。また、くん煙剤と同様に追い出すタイプのグッズなので、ネズミを直接見なくて済みます。
<デメリット>
ネズミが超音波になれると、「危険性がない」と判断されて戻ってきてしまう可能性があります。効果を持続させるには、定期的に周波数を変えたり、他のグッズと合わせて使ったりする必要があります。
また、超音波器が効く範囲は限られているため、家のあちこちにネズミがいる可能性がある場合、超音波器を何か所も設置しなければならず、費用がかさみます。
ネズミの駆除・撃退グッズを仕掛ける場所

ラットサインがある場所を探しましょう
ネズミの駆除・撃退グッズを仕掛けるときに参考になるのがラットサインです。ラットサインはネズミが侵入した痕跡や証拠のことで、黒い汚れやフン、かじった痕などがその代表です。
ラットサインがある場所で、侵入口やネズミの種類を推測でき、効果的なグッズも選定できます。場所別に見ていきましょう。
天井近くにラットサインがある場合

戸建てで多いのが天井裏・屋根裏の被害です
天井部分や天袋、エアコン周辺やブレーカー部分などにラットサインがある場合、クマネズミが住み着いている可能性があります。クマネズミは高い場所を好み、警戒心が強いのが特徴です。
駆除方法
・粘着シートや捕獲器を設置します。クマネズミは警戒心が強いため、1~2週間ほど放置してクマネズミの警戒が解けるのを待ちましょう。
・投げ込めるタイプの毒えさを、天井裏や屋根裏に置き、巣に持ち帰らせます。
台所周辺にラットサインがある場合

台所周辺はネズミのえさ場になっている可能性があります
台所やパントリーにラットサインがある場合、天井裏に住み着いたクマネズミのえさ場になっている可能性が高いです。毒えさを使って対処しましょう。
駆除方法
・毒えさ以外に、えさになりそうなもの(米やパン、お菓子など)を密閉した容器に入れた後、毒えさを設置します。
・スペースがあれば毒えさとあわせて粘着シートや捕獲器も設置できるとなお良いです。
下水や台所の流し部分にラットサインがある場合

水回りのラットサインはドブネズミの可能性があります
台所でも、特に台所の流し部分、排水管など下水に繋がる水回りなどにラットサインがある場合、床下にドブネズミが住み着いている可能性があります。
ドブネズミは体が大きく、湿った場所を好むため、粘着シートでは捕まえにくいです。捕獲器を第一の手段としつつ、使用が難しい場合はくん煙剤や超音波器を使って追い出しましょう。
駆除方法
・捕獲器を水回りのラットサイン周辺に設置します。ドブネズミは気性が荒く嚙みつかれるので、中身が見えないタイプが良いです。
・捕獲器を設置できない場合は、水回り周辺にくん煙剤を使うか、超音波器を設置して様子を見ましょう。
家の庭や物置、家庭菜園にラットサインがある場合

庭や畑、物置に出るネズミはハツカネズミが多いです
家の外である庭や庭の家庭菜園出るネズミ、物置などにラットサインがある場合はハツカネズミの可能性が高いです。ハツカネズミは好奇心旺盛で、体長10cm未満と小柄なので、粘着シートを使って捕獲可能です。
駆除方法
・物置や庭のラットサインがある周辺に、粘着シートを並べて設置します。
・庭や畑などの野外では捕獲器を設置します(雨に濡れて粘着シートの効果が落ちるため)。
ネズミの駆除に適した時期は「秋」

暑さが落ち着いた時期がネズミ駆除のチャンスです
ネズミの駆除は、ネズミの食欲が増す秋から冬にかけて行うのが良いです。毒えさの効果を上げることができます。また、殺鼠剤も気温が落ち着いた秋以降の使用がおすすめです。夏に使うと、ネズミの死がいが腐敗しやすいため、避けましょう。
自宅のネズミを素人が駆除・撃退しきれない理由

素人がネズミを完全に駆除するのは難しいです
様々な駆除・撃退グッズを使用しても、以下のような理由から、実際に自宅のネズミを完全にやっつけるのは難しく、負担が大きいです。
・ネズミの死がいを処理しなければならない
・ネズミについた菌や虫に触れたり、感染したりするリスクがある
・ネズミの通り道や侵入経路を探すのが難しい
・長期間対策をしなければならない(1か月~半年など)
・ネズミの死がいを処理しなければならない
ネズミを駆除、捕獲した際には、死がいを探しだしたり、ネズミを殺したりしなければなりません。そもそも見ることも嫌なネズミを実際に処理するのは、精神的な負担が大きいです。
・ネズミについた菌や虫に触れたり、感染したりするリスクがある
ネズミの体にはノミやダニ、人間に食中毒をもたらす菌などが付着しています。作業時のリスクが高く、軍手の着用や消毒の手間もかかります。
・ネズミの通り道や侵入経路を探すのが難しい
ネズミの侵入対策を根本的に行うためには、ネズミの通り道や侵入経路を見つけて塞ぐ必要があります。しかし実際には、種類にもよりますが数cmの隙間があればネズミは侵入可能で、素人がその全てを発見するのは困難です。
・長期間対策をしなければならない(1か月~半年など)
自分で駆除・撃退をする時は、その効果が表れるまで時間がかかることも少なくありません。ネズミの特性や種類を適切に把握できなければ、その効果はさらに下がります。家に大量のネズミがいる場合、数か月単位で、継続して対策をする必要があり、かなりの労力となります。
これらを踏まえると、安全、確実にネズミ駆除をするためには、やはり専門業者に頼むのが無難と言えます。
そこで、次からは「安心して依頼できる業者の選び方」を紹介します。
安心できるネズミ駆除業者の選び方

信頼できるネズミ駆除業者を見つけましょう
「ネズミ駆除業者」と一口に言っても、さまざまな業者があります。依頼時からアフターフォローまできちんと対応してくれる業者もあれば、「ネズミ駆除業者」を装った業者も実在しています。
このような業者に引っかかることがないように、こちらではネズミ駆除業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
無料でどこまでやってくれるのかをチェックする
ネズミ駆除業者の中には、「現地調査の見積もり」「再発時の対応」などを無料で行っている場合があります。ネズミ駆除業者を選ぶ際は、無料でどこまで対応してくれるのかをきちんと確認しましょう。
逆に現地調査などの下見もなく、見積もりを作成する業者には注意が必要です。
信頼性を確認する
信頼できる業者かを見分けるポイントは、主に次の5つです。
- 状況を分かりやすく説明してくれるか。現地調査で写真撮影をしラットサインなどを確認させてもらえるかなど。
- 自宅にいるネズミの種類を説明してくれるか。
- 作業手順を分かりやすく説明してくれるか。
- 作業時に使う薬剤の説明があるか。
- 保証やアフターフォローがあるか。
また、ネズミ駆除に関するさまざまな質問をしても誠意を持って対応してくれるかというのも大きなポイントとなります。
そこで、サニクリーンでは無料での調査や見積とあわせて、お客様に信頼いただけるよう、サービスのご説明、ご提案を行っています。
サニクリーンのネズミ駆除・防除サービス

プロだからできる技術と知識を提供いたします
サニクリーンの「ネズミ駆除・防除サービス」は、プロの知識と技術でネズミを徹底的にするだけではなく、具体的には、ネズミの捕獲や侵入経路の封鎖を行い、ネズミが寄り付きにくい環境づくりをする「防除」が特徴です。
サービス内容のステップは以下の通りです。
- 無料調査・無料見積り
建物の構造や環境、ネズミの生息状況を調査します。 - 捕獲・駆除
調査結果をもとに粘着ボードで捕獲します。 - 侵入経路を遮断
再発を防止するため、侵入経路を封鎖します。
また、サニクリーンでは新型コロナウイルスの感染拡大防止の取り組みとして、作業員は毎日の検温、手洗い・うがい、マスク着用・手袋着用を徹底しています。
電話やネットでの非対面による見積もりも無料で行っているので、お気軽にお問い合わせください。
プロの技術で駆除だけでなく防除も!サニクリーンのネズミ駆除・防除サービスはこちら
まとめ
今回は、家に住み着きやすいネズミの種類や健康被害、ネズミ駆除を自分で行う方法、その難しさについて解説しました。
殺鼠剤や粘着シートを使用して自力でネズミ駆除ができれば問題ありませんが、ネズミ駆除後の再発などに不安がある場合はプロのネズミ駆除業者へ依頼するのがおすすめです。
ネズミ駆除業者を利用する場合は、何件かの業者をピックアップし見積もりをとった上で、比較してみることが重要です。どんな小さな疑問に対しても親切・丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。
【参考文献】
動物由来感染症ハンドブック2020(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/handbook_02.pdf
※2021年10月22日初版
※2021年12月23日改訂
※2022年9月1日改訂