ゴキブリが出ない家に!原因と対策まとめ【画像・イラストなし】
私達の穏やかな生活を脅かす存在であるゴキブリ。家でのんびりリラックスしている時に、ふと脇に目線を移すとそこにゴキブリの姿が…考えたくもないシチュエーションですよね。
今回はあなたのお家にゴキブリが住みつかないようにする対策や効果的な退治方法を、サニクリーンのおそうじマイスターがご紹介します。
※この記事ではゴキブリの画像やイラストは出てきません。安心してご覧ください。
1.家にゴキブリが出る原因は2つ
家にゴキブリが出る原因を知れば、適切な対策を取ることでゴキブリが出ない家に近づけることが出来ます。
①外部からの侵入や持ち込み
ゴキブリも最初から家の中にいるわけではありません。実はゴキブリが家の中で発生する原因のほとんどは外部からの侵入や持ち込みです。
ドアや窓などの隙間から侵入
ゴキブリは幼虫なら1~2mm、成虫でも5mmほどの隙間があれば通ることができるため、少し開けっ放しにした玄関や窓の隙間などから容易に侵入します。
段ボールなどによる持ち込み
最近では広く知られるようになりましたが、段ボールの隙間にゴキブリの卵が産みつけられることがあります。そのまま家に段ボールを放置すると、卵が孵って家の中でゴキブリが出るというわけです。
引っ越しやスーパー、ドラッグストアで貰った段ボールはもちろん、新型コロナウイルスの感染拡大などでネット通販も急増したため、家に段ボールが置いてある状況が増えているのでは?
もしかしたらその段ボールが家にゴキブリが発生する原因かもしれません。
②ゴキブリが好む環境に住みつき、繁殖する
外部からの侵入や段ボールなどによる持ち込みがあり、家の中がゴキブリの生息に適した環境だった場合、そこに住み着きます。そして卵を産み、また家の中でゴキブリが発生するという悪循環が発生するのです。
2.ゴキブリが好む環境は5つ
ゴキブリが好んで住み着く環境は主に5つです。家の中にできるだけこの環境を作らないことが、ゴキブリの繁殖を抑えるお家づくりに繋がります。
ゴキブリが好む環境は、①暖かい、②湿気がある、③狭い、④暗い、そして⑤エサがある場所です。
①暖かい場所
ゴキブリは変温動物のため、極端に寒い場所などでは生きていけません。10度以下の場所では活動が低下し、20度以上になると活動が活発になります。冬よりも梅雨から夏にかけてよくゴキブリを見かけるのはこれが理由です。
②湿度がある場所
ゴキブリを含む多くの害虫は高温多湿な場所を好みます。湿度がおよそ70%を超えると快適になり、活発に活動して繁殖も進みます。
③狭い場所
ゴキブリは狭い場所を好み、卵を産みつけます。家の中で見つけても狭い隙間に逃げ込まれてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
④暗い場所
ゴキブリは夜行性のため、暗い場所を好みます。警戒心が強いため、人がいない静かな時間帯に行動することが多いです。
⑤エサがある場所
そもそもゴキブリが家の中に侵入するのは、生きるためにエサを探しているという面もあります。
ゴキブリは雑食性で、人間が食べるものはもちろん、人間から落ちた髪の毛、爪、皮膚やホコリなど、何でも食べるので、汚れている場所はゴキブリの好む場所と言って良いでしょう。
3.家で特に気つけた場所と対策
侵入経路やゴキブリが好む環境をふまえて、家の中で特に気をつけたい場所と、そこに住み着かせないための対策をご紹介します。
基本はこまめなお掃除!!
まずお伝えしたいのは、ゴキブリが住みつかない家にするためには、何よりもこまめなお掃除が大切ということです。ゴキブリは何でもエサにするため、家の中が汚れている=エサがたくさんあるという状況になってしまいます。
これからご紹介する場所を含め、日常的なお掃除がゴキブリの発生予防に繋がることを頭に入れておいてください。
キッチン(特にシンク周辺)
キッチンは料理で水や火を使うため、暖かくて水分が豊富にあり、そしてエサとなる生ゴミも出るため、ゴキブリが大好きな場所です。さらにシンク下は暗く、物が置いてあると狭い場所もできるため、隠れるには最適な環境です。
対策のポイントは、とにかく汚れやゴミを溜めないこと。調理で使う油もゴキブリの好物のため、1日の終わりにはコンロ周辺の油汚れを落とし、カウンターなどの水分も拭き取ります。
また、生ゴミが発する臭いにつられてゴキブリが集まるため、生ゴミは袋に縛って捨てるようにしましょう。
シンク下の、排水管が出ている場所に小さな隙間がある場合、侵入経路になる可能性があるため市販の隙間テープやパテで埋めましょう。
その上で、定期的にシンク下のドアを開けて空気を入れ替えます。物を出して簡単に拭き掃除できるとなお良いです。また、物を詰め込み過ぎるとゴキブリが隠れる場所が増えるため、片付けをしてシンプルにスッキリさせるのも良いですね。
冷蔵庫・電子レンジ・TVなどの家電
家電製品は電気を使うので熱を持ちます。そのため、冷蔵庫や電子レンジの裏、テレビやオーディオの裏などは、狭くて暗くて暖かい、ゴキブリが好む環境になります。
特に冷蔵庫や電子レンジはエサが豊富にあるキッチンにあり、壁に寄せて置くため、これらの裏側は絶好の住みつきポイントになります。
冷蔵庫は野菜の切れはしなどがたまらないようにこまめにお掃除をします。電子レンジはターンテーブルを洗い、内部の油汚れを拭き掃除しましょう。
家電の裏側はついついお掃除が後回しになって、ホコリがたまりがちです。このホコリもゴキブリのエサになるため、1週間に1回など、タイミングを決めたお掃除が肝心です。
鉢植えの周り
リビングに観葉植物などを置いている人は、その周辺にも気を配りましょう。水分や土の中にエサがあり、鉢の底や受け皿との隙間などは隠れ場になりやすいです。
防虫ネットを使って鉢に侵入する隙間をなくした上で、できるだけ受け皿に水をためずに、周辺を清潔に保ちましょう。
段ボール
引っ越しや荷物の受け取りなどで、貰った段ボールをついつい家にためている方もいるでしょう。外部からのゴキブリ持ち込みの原因になることはもちろん、幼虫の住み家にもなってしまいます。
段ボールはためこまずに、自治体の回収日にこまめに出すようにしましょう。
エアコンの内部
エアコンからゴキブリ?と思われるかもしれませんが、エアコンは侵入経路になるだけでなく、特に冬はゴキブリの住み家としても適した環境になります。
エアコンの室外機についているドレン(排水)ホースは、エアコンをつたって家の中にゴキブリが入る原因となります。ドレンホースの先をストッキングなどの目の細かいもので包んで塞ぎましょう。
また室内のホースと壁の部分に隙間が空いていると、ここも侵入経路になります。通常パテで埋めてありますが、経年劣化などで崩れたりひび割れしたりする可能性もあるので、目についた際には隙間がないか確認しましょう。
冬のエアコン内部は暗い、狭い、暖かいとゴキブリが過ごす環境がそろっており、さらにフィルターにホコリがたまっていると、エサも用意されていることになります。
フィルター部分は取り外してこまめにホコリを取り除きましょう。エアコン内部にたまった汚れはプロの業者によるエアコンクリーニングをお勧めします。
特に梅雨~夏の時期に使ったエアコンには、冷房で結露が起こった結果、内部にカビが発生している可能性があります。この状態のまま冬にエアコンを使うと、ゴキブリの住み家になることはもちろん、そもそもエアコンから出る風に乗ってカビを室内に撒き散らしてしまいます。
これまでエアコン内部の清掃をしたことがない方は、ゴキブリ対策・カビ対策をかねて、エアコン内部のクリーニングを検討しましょう。
サニクリーンでも専門スタッフによるエアコンクリーニングを承っています。ご相談も含めて、気になる事があればお気軽にお問合せ下さい。
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4.それでも出てくる!タイプ別おすすめ退治方法
ゴキブリが住みつかないためのポイントをご紹介しましたが、それでも出てくるのが彼ら。残念ながらゴキブリを見つけてしまった、気配を感じてしまった時の退治方法をご紹介します。
出てきたゴキブリは市販のスプレーで退治
市販のゴキブリ退治用スプレーを常備しておき、出てきた際には直接吹きかけましょう。
定番のやり方でスリッパや新聞紙で叩くという方法がありますが、こちらはおすすめできません。ゴキブリには仲間を呼び寄せる「集合フェロモン」を持っていて、ゴキブリを叩き潰した際にこのフェロモンが出てきてしまいます。
つまり、やっつけたはずなのにまたゴキブリを呼びよせる結果になってしまうのです。出てきたゴキブリを退治するには、やはり即効性のある専用スプレーがおすすめです。
その他に洗剤やお湯をかける、掃除機で吸うなどさまざまな対処法が紹介されることもありますが、こちらもあまりおすすめしません。
洗剤やお湯は人間にかかると大けがする危険がありますし、掃除機で吸ってそのままにすると、内部で卵が繁殖する可能性などがあるためです。
隙間のゴキブリ退治にはまちぶせタイプ
ゴキブリが隙間に逃げてしまった時や、住み家にしていそうな狭い場所には、まちぶせタイプの市販スプレーを使います。
2週間程度効果が持続するため、住み家に戻ってきたゴキブリを見ることなく退治できます。家電や家具の裏側、洗濯機の下など、普段手が届かない、見えない場所にスプレーしておきましょう。
効き目を実感したい人は捕獲器や追い出しタイプのスプレー
まちぶせタイプのスプレーは、目に見えない隙間などのゴキブリを退治できますが、死がいが見えないため、本当に効果があるのか実感できないかもしれません
実際に効果を確認したい人は、昔からあるゴキブリ捕獲器や、追い出しタイプのスプレーを使いましょう。
追い出しタイプのスプレーは、薬剤が神経興奮を起こさせて潜伏場所から出てくる、フラッシングアウトという効果を利用しています。もともと燻煙剤などで使用されていた効果ですが、近年はスプレータイプでも使われています。
このタイプのスプレーを隙間にプッシュすると、隠れていたゴキブリが出てきて倒れるため、退治したことが目に見えます。使う時は覚悟して?お使いください。
姿を見たくもない!そんな人には毒エサタイプがおすすめ
家の中にいるゴキブリはやっつけたいけど、姿なんて見たくもない!そんな人は市販の毒エサタイプの駆除剤をおすすめします。○○キャップなどといった名前でよく売られています。
毒エサは食べてすぐ効果が出るわけではないので、駆除剤のそばで死ぬことはほとんどありません。そのため直接死がいを見る機会は少ないです。
また、ゴキブリが仲間の排せつ物や死がいを食べる習性を利用しており、毒エサを食べて住み家に帰ったゴキブリの死がいが毒エサがわりになり、周りのゴキブリごと退治する狙いがあります。
5.今すぐ始めよう!お掃除と幼虫がいないかチェック
ゴキブリが住みつかない家にするために、今すぐできることはやはりお掃除です。ホコリや汚れを取り除いて清潔にすることが、その大きな一歩になります。
さらに、お掃除とあわせて整理整頓もしましょう。物が多く、散らかっていると、それだけゴキブリが隠れる隙間もできやすくなります。このタイミングで断捨離すると、家も生活もスッキリするかもしれませんよ。
最後に、ゴキブリの幼虫が家にいないか確認しましょう。私達が一般的に想像するゴキブリは成虫です。一般家庭でよく見かける黒いゴキブリ(クロゴキブリ)の幼虫は4mm程度で、黒い体に白い縞模様があるのが特徴です。
この特徴がある虫を見かけたら、家の中にゴキブリがいる、そして侵入経路があると考えられます。すぐに駆除した上で、周辺に問題がないか確認し、対策を練りましょう。
6.キレイなお家をキープしよう
みなさんがイメージするように、ゴキブリは汚い場所によく出ます。ちょっとした隙間から家の中に侵入するゴキブリをゼロにすることは難しいですが、キレイなお家をキープすることが予防に繋がります。
キレイで清潔な家は自分達も気持ちよいものですよね。ゴキブリを寄せ付けず、住みつかない家にする、そして自分の生活を快適にするために、今日からできることを取り組んでみてくださいね。
※2022年4月12日初版