「撥水コーティング剤(撥水スプレー)」をシンクや浴室の壁などに塗ると「水あか」が付きにくくなります。白い汚れやざらつきが軽減され掃除の手間も減ります。
ただし、効果を持続させるためには定期的な塗り直しが必要です。また、大理石など素材によっては使用できないものもあるため使用にあたっては注意が必要です。
本コラムでは、サニクリーンのおそうじマイスターが、実際に商品を使ってみた体験をもとに、撥水コーティングのメリットやデメリット、正しい使い方などをわかりやすく解説します。
このコラムでお伝えするポイント
(1)カビキラーの基本的な使い方
- 水あかは、水滴に含まれるミネラル成分が残ることで発生する。
- 水滴を残さないことが効果的な水あか対策になる
- 撥水コーティング剤は、水をはじいて水あかや汚れを付きにくくする
- 撥水コーティング剤の効果を保つには定期的な塗り直しが必要
- 使用前は、対象箇所の汚れや水分をしっかり落としてから使う
「撥水コーティング剤(撥水スプレー)」はシンクや浴室の水あか対策に役立つのか?

結論からいうと、撥水コーティング剤はシンクや浴室の水あか対策に効果的です。
コーティング後は、水あかの原因となる水滴が残りにくくなるため、白い汚れやざらつきが発生しにくくなります。
ただし、使用前には汚れをしっかり落とす必要があります。また、効果を保つためには定期的な塗り直しも欠かせません。
「水あか」が発生する理由

主に白っぽい水あかは、水道水に含まれるミネラル成分などが原因です。シンクや浴室に残った水滴が乾くと水分だけが蒸発しミネラル成分などが残ります。これが、白い汚れとして表面に残ってしまうのです。
さらに、洗剤や石けん成分、油汚れなどと混ざると固着し、落としにくい汚れになることがあります。
「撥水加工」と「防水加工」の違い
「撥水加工」とは、水を弾きやすくする加工のことです。
撥水加工をすると、表面の水は大きな玉状になって流れやすくなります。結果的に、加工した表面は乾きやすくなります。
一方、「防水加工」とは、水を通さないようにする加工のことです。水の侵入を防ぐため、加工した表面や素材の内側に水が入りにくくなります。
撥水加工は一般的に「水を弾いて流れやすくする加工」、防水加工は「水そのものを通さない加工」と考えるとわかりやすいでしょう。撥水加工は、傘やレインコートのように、水滴を表面ではじくイメージで、防水加工は長靴のように水が内側へ入り込まないようにするイメージです。
撥水コーティング剤(撥水スプレー)のメリット・デメリット

先ほども紹介した通り、撥水コーティング剤を使うメリットは、表面に水滴が残りにくくなり、水あかや汚れが付きにくくなることです。
一方で、効果がずっと続くわけではないため定期的な塗り直しが必要になります。また、コーティング前には汚れをしっかり落とさなければならないため多少の手間がかかります。
ここでは、撥水コーティング剤を使うメリットやデメリット、使用前に知っておきたい注意点をご紹介します。
撥水コーティング剤のメリット「水あか汚れ防止」
撥水コーティング剤のメリットは、水をはじくことでシンクなどの水まわりに水滴が残りにくくなり、水あかや汚れが付きにくくなることです。その結果、日々の掃除もラクになります。
撥水コーティング剤のデメリット「塗り直しや掃除の手間」
撥水コーティング剤の効果は永久に続くわけではないため、商品によっては数週間から数か月を目安に塗り直しが必要になります。また、もともと付いている水あかや汚れを落としてから使わないと、十分な効果が得られない場合があります。
撥水コーティング剤の注意点
撥水コーティング剤は便利なアイテムですが、どこにでも使えるわけではありません。
シンク用、水まわり用、衣類用など、商品によって使える場所や素材が異なるため、使う前に用途や使用方法を確認しておくことが大切です。
消費者庁は、家庭用品について、消費者が品質を正しく理解できるよう、事業者が表示すべき事項や表示方法を定めています。撥水コーティング剤を使う際も、商品ごとに用途や使えないもの、使用上の注意を確認してから使うことが大切です。
シンクと浴室の壁に撥水コーティング剤(撥水スプレー)を使ってみた
ここからは、実際にシンクと浴室で撥水コーティング剤を使った結果をもとに特徴などをご紹介します。そこで、まずは、使用したコーティング剤の特徴や、使える場所・使えない場所などをご紹介します。
今回使用した撥水コーティング剤

今回使用したのは、「Tipo’s 超撥水コーティング剤 弾き」です。
価格がお手頃で評価も高かったため、今回はこちらを選びました。メーカー公式ページでは、フッ素樹脂とシリコンの力で水まわりをコーティングする商品として紹介されています。刺激臭を抑えていることや、防カビ剤が配合されていることも大きな特徴です。
撥水コーティング剤が使える場所、使用条件

「Tipo’s超撥水コーティング剤 弾き」は、浴室・キッチン・洗面台など、家の水まわりに使う商品です。ただし、水まわりであればどこにでも使えるわけではありません。素材などによっては、ムラやべた付き、すべり、変色などにつながるおそれがあります。
<撥水コーティング剤が使える場所>
場所に限ってみると、家中のほとんどの水まわりに使用できます。また、外壁にも使用できるようです。
□浴室
□キッチン・シンク
□洗面台
□トイレまわり
□外壁
ただし、浴室や洗面台などの水まわりでも、すべての「箇所」「素材」に使えるわけではありません。たとえば、浴室の鏡やガラス、床面などへは使用できません。
<撥水コーティング剤が使えない「箇所」「素材」>
撥水コーティング剤は、使う箇所や素材によっては思わぬトラブルにつながることがあります。
たとえば、浴室の床面に使用すると、すべりやすくなるため使用は避けましょう。また、鏡やガラス製品、液晶画面などに使用すると、ムラやくもり、跡残りの原因になることがあります。使用できない箇所や素材は、主に以下のようなものがあげられます。
□鏡
□ガラス製品
□テレビ・モニターの液晶画面
□スマートフォンの液晶画面
□床面全般
□天然大理石
□衣類
□防汚加工・撥水加工が施されたトイレ全般
事前の掃除と注意点

撥水コーティング剤を使用するときは、対象箇所の汚れを落とし、水気をしっかり拭き取ってから使用します。汚れや水分が残ったまま使うと十分な効果が得られないことがあります。
<コーティング前に行うこと>
□コーティング前に対象箇所の汚れを落とす
□水気をしっかり拭き取る
□塗った後は乾いたタオルで余分なコーティング剤を拭き取る
□換気をする
□取扱説明書を確認する
撥水コーティング剤(撥水スプレー)の使用手順
撥水コーティング剤「Tipo’s 超撥水コーティング剤 弾き」を使う際には、掃除用品を用意して対象箇所を掃除する、撥水コーティング剤をスプレーする、余分なコーティング剤を拭き取って乾かす、といった手順をふみます。ここでは、実際に行ったシンクでの使用手順をご紹介します。
準備するもの
準備するものはいたってシンプルです。
□撥水コーティング剤(Tipo’s 超撥水コーティング剤 弾き)
□スポンジ
□中性洗剤(食器用洗剤)
□タオル(または布)
□ゴム手袋
【手順1】シンクを掃除する
最初に、シンクに付いた水あかや汚れを落とします。
今回は、それほどガンコな汚れはないので、普段使っているスポンジと中性洗剤(食器用洗剤)でシンク全体をこすり洗いしました。洗い流したあとは、タオルでシンクの水分をしっかり拭き取り乾かしました。
【手順2】撥水コーティング剤をスプレーする
シンクが乾いたら、撥水コーティング剤をスプレーします。さらに、スプレー後は、スポンジや乾いた布で塗り広げます。たくさん使えば効果が高まるわけではないため、商品に記載された使用方法を確認しながら、シンク全体にムラなく均一に広げることが大切です。
【手順3】乾いたタオルで拭き上げて仕上げる

表面に残った余分なコーティング剤を乾いたタオルで軽く拭き取ります。コーティング剤が残りすぎると、ムラや跡残りの原因になる場合があるため、仕上げの拭き取りは丁寧に行いましょう。
撥水コーティング剤を使用した後のシンクの変化

コーティング後、シンクに水を流してみると、水が表面に広がらず、大きな粒になって流れていく様子が確認できました。施工前よりも水滴が残りにくくなり、水はけのよさが感じられました。
撥水効果を長持ちさせる「塗り直し」の目安
撥水効果の持続期間は使用する箇所・素材によって異なりますが、1か月前後を目安に、効果が落ちてきたら再度スプレーしましょう。月末など、あらかじめタイミングを決めておくと無理なく続けられます。
撥水コーティング剤(撥水スプレー)は浴室にも効果的

撥水コーティング剤は、シンクだけでなく浴室の水あか対策にも効果的です。
実際に浴室の壁へ使用したところ、水はけのよさが感じられ、水分が残りにくくなりました。水分が残りにくくなることで、カビ予防にもつながります。
ただし、浴室は湿気がこもりやすいため、撥水コーティング剤だけでカビを防げるわけではありません。日ごろの掃除に加えて、入浴後はしっかり換気し、湿気をためないようにしましょう。
撥水コーティングをする前に「プロのハウスクリーニング」を検討する
撥水コーティング剤は、シンクや浴室を汚れにくくするためのアイテムですが、汚れが残ったまま使用すると十分な効果が得られない場合があります。
そのため、撥水効果を十分に発揮させるには、コーティング前に水あかや汚れをきちんと落とすことが大切です。
しかし、汚れがガンコで広範囲に広がっている場合は、思った以上に掃除に時間や手間がかかることがあります。そのようなときは無理に自分で落とそうとせず、状況に応じてプロのハウスクリーニングを検討してみましょう。
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まとめ
撥水コーティング剤(撥水スプレー)は、シンクや浴室の水あか、汚れを落とすためのものではなく、汚れが付きにくい状態にし、日々の掃除をラクにするためのアイテムです。
使うことで水はけがよくなり、効果を実感しやすい一方で、きれいな状態を保つには、事前の掃除や定期的な塗り直しが欠かせません。使用する際は、商品の特徴をよく確認し、使える場所や使用方法を守って正しく使いましょう。
すでに落ちにくい汚れがたまっている場合や、掃除の手間をできるだけ減らしたい場合は、無理に自分で掃除しようとせず、プロのハウスクリーニングを検討してみるのもおすすめです。
<参考文献>
消費者庁サイト「家庭用品品質表示法」https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/?utm_source=chatgpt.com
Q&A|撥水コーティング剤(撥水スプレー)の特徴などについて
Q. 撥水コーティング剤はシンクの水あか対策に効果がありますか?
A. 撥水コーティング剤は、シンクの水あか対策に役立ちます。水滴が残りにくくなるため、水あかの発生を抑えやすくなります。
Q. 撥水コーティング剤は浴室にも使えますか?
A. 浴室に使える商品もあります。ただし、床や鏡、ガラスなどには使えない場合があるため、使用前に確認しましょう。
Q. 撥水コーティング剤で水あかは落とせますか?
A. 撥水コーティング剤は、水あかを落とす洗剤ではありません。汚れを付きにくくするためのアイテムです。
Q. 撥水コーティング剤を使う前に掃除は必要ですか?
A. 使用前の掃除は必要です。汚れや水分が残っていると、十分な撥水効果が得られない場合があります。
Q. 撥水コーティング剤の効果はどれくらい続きますか?
A. 効果の持続期間は、商品や使用場所によって異なります。水はけが悪くなってきたら、塗り直しの目安です。
Q. 撥水コーティング剤のデメリットは何ですか?
A. 効果が永久に続かない点です。また、使えない場所に使用すると、ムラやすべりなどの原因になる場合があります。
Q. 撥水コーティング剤を使えない場所はありますか?
A. 鏡、ガラス製品、液晶画面、床面、天然大理石、衣類などには使えない場合があります。商品の説明を確認しましょう。
Q. 撥水加工と防水加工は何が違いますか?
A. 撥水加工は水をはじく加工、防水加工は水を通さない加工です。目的や仕組みが異なります。
Q. 撥水コーティング剤を使うとカビ予防になりますか?
A. 水分が残りにくくなるため、カビ予防にも役立ちます。ただし、掃除や換気もあわせて行う必要があります。
Q. 撥水コーティング剤を使う前に、プロの掃除を依頼したほうがよい場合はありますか?
A. 水あかや汚れがガンコにこびり付いている場合は、プロの掃除も検討してみましょう。













