空気清浄機の嫌な臭いの原因と、お掃除方法・手順・対策をご紹介
空気清浄機の嫌な臭いの原因は「フィルター」や「本体」についた汚れや臭い、カビなどです。脱臭・集塵フィルターは掃除機を使い、加湿フィルターはクエン酸で水洗いします。本体は水拭きが基本で汚れがひどい、またはカビが生えている場合は「食器用(中性)洗剤」を使います。
このように空気清浄機のお掃除は「フィルター掃除」と「本体(外側、内側および付属品)掃除」の2つに分けることができます。そこで、今回はサニクリーンのおそうじマイスターが、それぞれのお掃除方法や手順などをご紹介します。
空気清浄機の「各種フィルター」のお掃除方法
メーカーや機種によって異なりますが、フィルターには「脱臭フィルター」と「集じんフィルター」の2種類があります。また、正確にはフィルターではありませんが「背面カバー」も、ホコリを取るフィルターの役割をしているので、ここではフィルターと数えます。
さらに、部屋を加湿する加湿空気清浄機には「加湿フィルター」もついているので、1台あたり4種類ものフィルターがついていることになります。フィルターは数が多い上に「お掃除の方法」がそれぞれで異なります。
ちなみに、それぞれのフィルターの役割は「名前」の通りです。
脱臭フィルターと集じんフィルターのお掃除方法
- 脱臭フィルターは「両面」のホコリを軽く掃除機で吸い取ります。
- 集じんフィルターは「外側を向いている面」のホコリを目に沿って掃除機で吸い取ります。
- どちらも破れやすいので力を入れすぎないように掃除機をかけます。
<注意>
※水洗いはNGです。
※メーカー、機種によって方法は異なります。お使いの空気清浄機の取り扱い説明書をご確認ください。
脱臭・集じんフィルターは掃除機でホコリを吸い取ります。
- 掃除機で表面のホコリを吸い取ります。
- 落ちない場合は食器用(中性)洗剤をつけたスポンジ(または歯ブラシ)で軽くこすり洗いします。
- 水で洗い流し陰干しで乾かします。
<注意>
※背面カバーのフィルター部分が破けないように気をつけましょう。
※メーカー、機種によって方法は異なります。お使いの空気清浄機の取り扱い説明書をご確認ください。
特にダイニングキッチンなど、調理時の油煙を吸いやすい場所にある空気清浄機の背面カバーは、油煙にホコリが混ざってベトベトした汚れになることが多く、水拭きでは落ちません。
そんなときでも、「アルカリ性」の油落し用洗剤ではなく、食器用などの「中性」洗剤を利用しましょう。メーカーによってはアルカリ性の洗剤を推奨していないことがあるので使わない方が無難でしょう。
加湿フィルターのお掃除方法
- 加湿フィルターを枠から外します。
- 桶や洗面台などに40度以下のぬるま湯を溜めます。
- クエン酸を溶かします(1リットルあたり6g)
- 枠と一緒に2時間ほどつけます。
- 最後に水ですすぎます。
空気清浄機の「本体(外側、内側)」のお掃除方法
本体は水拭きが基本です。落ちにくい場合は、水をはった桶に少量の食器用(中性)洗剤を垂らし、タオルを浸して絞り拭き取ります。また、内部にある「タンク」「加湿フィルタートレー」もお掃除します。タンクは水洗い、トレーはクエン酸で洗います。故障や事故を防ぐためコンセントを抜いてお掃除します。
<空気清浄機の掃除に「カビ取り洗剤(塩素系漂白剤)」は使わない>
本体にはカビが生えることがあります。特に、付属品である水を溜めるタンクやトレーはカビが生えがちです。ただし、その際も「カビ取り洗剤(塩素系漂白剤)」は使わないようにしましょう。メーカーによっては漂白剤を推奨していないことがあるので使わない方が無難です。さらに、万が一お掃除後に漂白剤が残ってしまうと部屋に散布してしまう可能性があるので大変危険です。
カビがある場合は、水をはった桶に少量の食器用(中性)洗剤を垂らし、タオルを浸して絞り拭き取りましょう。材質的にカビは表面にあるだけなでこのような拭き取りで十分です。
空気清浄機本体(外側、内側)の拭き取り方法
- 各種フィルター、タンク、トレーを本体から外します。
- 外側、内側を水拭きします。落ちにくい汚れは、水をはった桶に少量の食器用(中性)洗剤を入れタオルを浸して絞ってから拭き取ります。
- 内側は手の届くところまで拭き取ります。ねじを外すなど分解行為は故障の原因になるのでやめましょう。
加湿空気清浄機の「タンク」のお掃除方法
- タンクを取り出して水を捨て、新たに1/3ほどの水を入れます。
- キャップをして振り洗いします(キャップは上にします)。
- キャップの内側は歯ブラシでこすり洗いします。
- 落ちにくい場合は、タンクの中に少量の食器用(中性)洗剤を入れて振り洗いします。最後に水でキレイに洗い流します。
- タンク内にカビが生えている場合も「4」の方法で洗います。
加湿フィルターの「トレー」のお掃除方法
- トレーを取り出し水洗いします。
- 臭いが取れない場合は、「1リットルあたり6gのクエン酸を溶かした」40度以下のぬるま湯に2時間つけます。
- 最後に水でキレイに洗い流します。
空気清浄機から嫌な臭いが出なくなる方法
空気清浄機からの嫌な臭いはフィルターや本体が汚れることで発生します。
空気清浄機から嫌な臭いがするということは、すでにかなり汚れている状態であるため、空気中に雑菌やカビなどを撒き散らしている可能性があります。
これを防ぐためにはお掃除が欠かせません。そこで、臭いがしてからではなく、普段から定期的なお掃除やお手入れを心掛けましょう。そうすれば臭いだけでなく、機能も安定するので空気清浄機を効果的に使うことができます。
最近では、空気清浄機を24時間つけっ放しにしている家も珍しくはありません。そうなると、なおのことお掃除やお手入れが重要になりますが、こまめに空気清浄機の状態をチェックするのも大変です。そこで、空気清浄機をレンタルでご利用する方が増えています。
サニクリーンのご家庭向け「空気清浄機レンタルサービス」
サニクリーンでは、ご自宅でのお手入れの手間を省くため加湿空気清浄機のレンタルサービスを行っています。
ただ単に商品をお貸しするだけではなく、定期的にご訪問して空気清浄機の動作状況を確認します。また、サニクリーン独自で「プレフィルター」を用意しますので、ホコリをしっかり捕まえるとともに内部への汚れの侵入を軽減させ、さらに定期的に交換をします。
また、レンタル機種はパナソニックの「プラズマクラスター加湿空気清浄機(KC-M50B-W)」です。高濃度プラズマクラスター7000の働きで、菌やウイルスに対し、表面のタンパク質を分解して作用を抑制します。さらに嫌な臭い成分も分解・除去し、気にならないレベルまで消臭して臭い原因菌の作用も抑制します。
集じんフィルターにも感染症対策にも有効といわれている「HEPAフィルター」が採用されています。
空気清浄機の買い替えや新規購入を検討中で、お手入れを面倒に感じている方や小さなお子さんのいる家庭におすすめのサービスです。
<参考文献>
冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000698866.pdf