家事のネタ帳

エアコン洗浄スプレーの失敗しない選び方と効果的な使い方を紹介

エアコン洗浄スプレーの失敗しない選び方と効果的な使い方を紹介

エアコンからイヤな臭いがしてきたら、お掃除をしたほうがいいサインです。エアコン掃除の際に使うエアコン洗浄スプレーは、掃除をする部位にあわせて適した種類を選ばなければなりません。また使い方を間違えると汚れの落ち具合が変わるだけでなく、故障の原因にもなりますので注意が必要です。

そこで、今回はサニクリーンのおそうじマイスターが「ファン」「アルミフィン」「フィルター」の各部位のエアコン洗浄スプレーを使って実際に掃除をしてみました。エアコン洗浄スプレーの選び方や効果的な使い方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

エアコン洗浄スプレーは汚れの部位ごとに種類が異なる

各種エアコン洗浄スプレー写真

エアコン洗浄スプレーは部位によって種類が異なる

エアコンのイヤな臭いの原因は、主にエアコンのさまざまな部位に発生した「カビ」と普段の暮らしで染み付いた「生活臭」の2つです。イヤな臭いはエアコン洗浄スプレーを使って落としていく必要があります。

エアコン洗浄スプレーは汚れの種類ではなく、エアコンのそれぞれの「部位」に適したものを選ばなければなりません。

ですから、事前にエアコンのどこの部分が汚れているかを確認し、掃除すべき部位に応じたスプレーを選ぶことが大切です。部位に合わないスプレーを使うと、キレイに汚れが落とせなかったり、エアコンの故障の原因になったりする可能性があります。

エアコン洗浄スプレーは「ファン用」「フィン(熱交換器)用」「フィルター用」の3種類に分かれています。エアコン洗浄スプレーを購入するときは、どの部位のスプレーなのかを確認しましょう。

失敗しない効果的なエアコン洗浄スプレーの選び方

エアコン洗浄スプレー使用時の写真

エアコン掃除の際に役立つ洗浄スプレー

部位に合ったエアコン洗浄スプレーを選ぶためには、エアコンのどの部位が汚れているのかを確認する必要があります。

エアコンの汚れの部位は主に5箇所あります。

1.ファン
2.アルミフィン(熱交換器)
3.フィルター
4.左右風向きルーバー、上下風向きルーバー
5.内部の側面全体

この5箇所を目視でチェックしていきましょう。

エアコンの内部構造を可視化した図

目視したときに、これから説明する写真のような状態になっていたら、すぐにお掃除が必要なサインです。
*部位の確認方法はメーカーや機種によって異なります。必ずしも写真と同じとは限りません。

1 ファン

吹出し口から見えるファンの汚れの写真

カビが付着したファン

ファンは吹き出し口から確認できます。黒い汚れはカビです。ファンの汚れの原因はカビによるものがほとんどです。

2 アルミフィン(熱交換器)

汚れたアルミフィン(熱交換器)の写真

汚れの付着したフィン

エアコンの前面パネルとフィルターを外して確認します。
表面がベタついていたりホコリで目詰まりしたりしていたら掃除が必要です。

3 フィルター

ホコリで目詰まりしているフィルターの写真

ホコリで目詰まりしているフィルター

フィルターは、前面パネルを開ければ汚れが確認できます。ホコリで目詰まりしていたら掃除のサインです。ひどい場合はカビが発生していることもあります。

4 左右風向きルーバー、上下風向きルーバー

ルーバーに付着したカビが分かる写真

ルーバーに付着したカビ

吹き出し口についている羽根の部分(ルーバー)は見えるように開いて確認します。左右、上下どちらのルーバーも黒い汚れはカビです。見つけたら掃除をしましょう。

5 内部の側面全体

側面全体に付着したカビが見える写真

側面全体に付着したカビ

吹き出し口から内部を確認します。
側面にカビが発生している場合はファンの奥もカビで汚れている可能性が高いため、エアコン内部全体の掃除が必要です。

エアコン洗浄スプレーの特徴(良い点・注意する点)

各種エアコン洗浄スプレー写真

エアコン洗浄スプレーは汚れの部位に合ったものを選ばなければなりません。エアコン洗浄スプレーで掃除できるのは「ファン」「アルミフィン(熱交換器)」「フィルター」の3箇所です。

ルーバーや内部の側面のカビ汚れは、除菌も兼ねてオキシドール(あるいは消毒用エタノール)で拭き取り掃除します。

ここでは、部位ごとのエアコン洗浄スプレーの特徴とおすすめのスプレーを紹介します。
サニクリーンのおそうじマイスターが、実際におすすめのスプレーを使って掃除してみました。その使用感もお伝えします。

ファンを掃除する際に選ぶエアコン洗浄スプレー

SHOWA「くうきれい エアコンファン洗浄剤」の写真

SHOWA「くうきれい エアコンファン洗浄剤」

ファンの掃除にはSHOWAのファン専用スプレー「くうきれい エアコンファン洗浄剤」がおすすめです。ムースとリンスの2本セットで使用します。

<良い点>

くうきれい実使用場面

「くうきれい」には細長いストローが付属しており、スプレーに差し込めるようになっています。ストローなら直接手が届かないファンにもしっかり届きます。

ルーバー清掃後の写真

清掃後の写真(ルーバーと内部はエタノールで掃除)

スプレーがムース状になっているため、洗浄剤の成分が汚れにしっかりと密着します。

ムースに汚れを付着させたら、セットのリンス剤でしっかりと泡を落とします。リンス剤の成分にエタノールが含まれているため、除菌や消臭も期待できるのが特徴です。

<注意点>

エアコンから流れる汚れを受けるビニール袋の写真

落ちてくる汚れを受けるビニール袋を設置

ファンは手で届かない位置にあるため、拭き取り掃除ができません。そのため吹き出し口から汚れが排出されるので、汚れを受けるビニール袋(養生シート)をあらかじめ吹き出し口に用意する必要があります。ビニール袋はスプレーとセットになっています。

掃除後、ビニール袋に溜まった汚水が分かる写真

掃除後、ビニール袋に溜まった汚れ

ビニールでは受けきれない汚れがエアコンの下に垂れてくる可能性があります。そのため、エアコンの下を新聞紙やビニールなどで養生しなければならず、少し手間に感じるかもしれません。場合によっては家具の移動が必要になります。

エアコン本体と壁の間から液体が漏れた場合の写真

エアコン本体と壁の間から液体が出たケース

また、吹き出し口以外から液体が出てくる場合があるため、最後にチェックが必要です。液体が出てきていたら拭き取りましょう。

SHOWA「くうきれい」は上下風向きルーバーを外した状態での掃除を推奨しています。そのため、破損のリスクがあることは念頭に入れておきましょう。

 

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アルミフィン(熱交換器)を掃除する際に選ぶエアコン洗浄スプレー

アース「エアコン洗浄スプレーNext plus」(フィン専用)の写真

アース「エアコン洗浄スプレーNext plus」(フィン専用)

フィンの掃除には、アースの「エアコン洗浄スプレーNext plus」がおすすめです。

<良い点>

フィンにスプレーをする写真

フィンにスプレーをする

ドレンホースが写っている写真

ドレンホース

フィンにスプレーすると、汚れはドレンホースを通って屋外に排出されます。そのため、エアコンの下に新聞紙やビニールを敷くといった養生の手間がかかりません。

スプレー洗浄することで、消臭・除菌・防カビの効果が期待できます。

<注意点>

すき間からスプレーする写真

スプレーできるだけのすき間が必要

フィン上部の構造が分かる写真

フィンは前面だけでなく、上や奥にも回り込んでいます。そのため、エアコンと天井の間に十分なすき間がないとスプレーが届きません。
だからといってスプレーボトルを横向きにしてすき間に入れたとしても、スプレー自体が出てきません。
ですから、エアコンと天井の間にどれくらいのすき間があるのか確認しておきましょう。

フィン上部のホコリ汚れ等が分かる写真

ホコリがひどい場合は掃除機で吸い取ってから使用する

「エアコン洗浄スプレーNext plus」を使用する際、ホコリがこびりついている場合は「事前に掃除機で吸い取る」ことが推奨されています。しかし、調理によって付着した油が混ざったホコリは掃除機で吸い取ることができません。吸い取れないままスプレーを使用すると、ドレンホースに排出されたホコリが詰まってしまう恐れがあります。

 

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フィルターを掃除する際に選ぶエアコン洗浄スプレー

金鳥「フィルター洗浄スプレー(アミライト)」(フィルター専用)の写真

金鳥「フィルター洗浄スプレー(アミライト)」(フィルター専用)

フィルターの掃除には、金鳥の「フィルター洗浄スプレー(アミライト)」がおすすめです。

<良い点>

清掃中のフィルターの写真

泡で汚れを浮かせる

スプレーから出る泡がフィルターの汚れを浮かせ、その後に軽くすすぐだけなので手間がかかりません。こすり洗いの必要がないため、フィルターが破れるリスクが小さいのも特徴です。

汚れを簡単にキレイに落とせるほかに、除菌やカビ除去の効果も期待できます。

<注意点>

軽いホコリならそのままスプレーするだけで汚れが落ちますが、ホコリが多いときは事前に掃除機で吸い取っておく必要があるので少し手間がかかります。

さらに汚れがひどい場合は、スポンジなどを使って軽くこすり洗いしなければなりません。

エアコン洗浄スプレーを使う前に用意する5つのアイテム

エアコン洗浄スプレーを使うときに必要なものの写真

エアコン洗浄スプレーを使うときに必要なもの

エアコン洗浄スプレーでエアコンを掃除するときは、スプレー以外にも用意しておかなければならないものがあります。
掃除の際に必要な5つのアイテムを以下に挙げてみました。

ビニール袋(あるいは新聞紙)
エアコンの下に落ちてくる汚れを受けるために養生シートとして使います。

ビニール手袋
アルカリ性のスプレーもあるため、手荒れやトラブルを防ぐために。特に肌が敏感な人は必須です。

ゴーグル(眼鏡)
スプレーがはねて目に入るリスクを減らします。ゴーグルがない場合は眼鏡で代用しましょう。

マスク
スプレーが顔にかかり、口に入ってしまうのを防ぐためです。

タオル(ぞうきん)
スプレーが壁や床にかかったときにすぐに拭き取れるようにします。

これらは安心・安全な掃除のためには必要なアイテムです。掃除をするときは事前に用意しておきましょう。

エアコン洗浄スプレーを使った後におこなう3つのケア

パネルが開いているエアコンの写真

エアコン洗浄スプレーを使用後のエアコン

エアコン洗浄スプレーを使って掃除をしたらおこなわなければならないのは「乾燥」「動作確認」「ドレンホース内の掃除」(フィン用のスプレーを使った場合)の3つです。

乾燥と動作確認の2つは、どのエアコン洗浄スプレーを使っても必ずやりましょう。乾燥については、エアコンに送風機能があれば、最後に送風をおこなってください。

また、アルミフィン(熱交換器)用のエアコン洗浄スプレーを使った後の掃除には、濡れたホコリを吸い出すために掃除機をかけたり、詰まりを解消するための専用クリーナーを使ったりする必要があり手間がかかります。

エアコンのルーバーと内部の側面についたカビを落とす方法

オキシドールを布につけている様子

ぼろきれにオキシドールをしみ込ませてカビを落とす

エアコンのルーバーと内部の側面についたカビは、オキシドールを使って落とします。掃除と除菌も兼ねて消毒用エタノールで拭き取るのもおすすめですが、オキシドールに比べて高価です。汚れを落とすために使用するのであれば、100円ショップでも気軽に購入できるオキシドールを使いましょう。

使い古しのタオルやぞうきん・古布などにオキシドールをしみ込ませ「左右風向きルーバー」や「上下風向きルーバー」を拭き上げます。

定規の先端に布を巻き付けたものの写真

定規の先に布を巻きつけ、オキシドールをしみ込ませる

内部の側面全体を掃除するときは、30cm以上の長めの定規(できれば素材が柔らかいもの)の先に古布をまきつけ、輪ゴムで固定したものを用意しましょう。古布にオキシドールをしみ込ませます。

定規の先端を吹き出し口から入れ、奥まで拭き上げます。

定規の先端に布を巻いた道具の写真

エアコンの吹き出し口から定規の先端を入れる

定規の素材は竹のような硬いものより、しなる素材の定規のほうが掃除しやすいのでおすすめです。

清掃後のエアコン内部の写真

オキシドールで拭き上げるとここまでキレイになる

このように、オキシドールで拭き上げるだけでもかなりキレイになりますので、ルーバーの汚れが気になったときはぜひ試してみてください。

エアコン洗浄スプレーを使うときの注意点

エアコン洗浄スプレーを使用している写真

エアコン洗浄スプレーを使用する際には注意点も

エアコン洗浄スプレーを使えば、家庭でもエアコンの気になる汚れやカビを落とせますが、使用する際にはいくつかの注意点があります。

エアコン洗浄スプレー使用の際の注意点

  • エアコン内部に残った液体が、カビの繁殖する原因になる可能性がある
  • 電子部分にスプレーがかかってしまうと故障のリスクがある。
  • トラッキング現象が発生し、火災を引き起こす可能性がある。
  • 慣れていないと掃除に手間も時間もかかる。3種類のスプレー掃除にはあわせて3時間以上かかることも。
  • しっかりと養生しておかないと、家具や壁を汚してしまう。
  • フィン用のスプレーを使った場合、ドレンホースが詰まってエアコンの水が室内に逆流してしまう可能性がある。
  • 見た目の汚れはキレイになるが、完全に汚れを取り切るのは難しい。

エアコン洗浄スプレーを使って掃除をする際は、上記の注意点を考慮したうえでおこなってください。

ハウスクリーニングのプロがエアコン洗浄スプレーをおすすめしない理由

エアコン洗浄スプレーを使っている写真

エアコン掃除はプロに任せるのがおすすめ

多くのハウスクリーニング会社では、エアコン洗浄スプレーを使って掃除することをおすすめしていません。それは以下のような理由があるからです。

  • 故障や破損の原因になる。
  • 汚れや水分が取りきれなかった場合、かえってカビが繁殖する原因になる。
  • エアコンのメーカーでもエアコン洗浄スプレーの使用を推奨していないところがある。

とはいえ、エアコンのフィルターは故障の原因になりにくく、ホコリが溜まりやすい箇所のため、こまめな掃除をおすすめしています。

フィルターが目詰まりすると、冷暖房効率が下がるため余計に電気代がかかってしまいます。フィルターの掃除は2週間に1回が目安です。環境省の資料によれば、フィルターを掃除することで冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力が削減されるとあります。

このような状況を考えると、フィルター清掃以外のエアコン掃除はハウスクリーニングのプロに任せたほうが安心で確実にキレイになるでしょう。

分解して徹底清掃。スピードも自信あり「サニクリーンのエアコンクリーニング」

エアコン全体をビニールで覆って、清掃する写真

ここまで解説してきたとおり、家庭でもエアコン洗浄スプレーを使ってエアコンの掃除をすることはできます。しかし注意しなければならない点も多いため、自力で掃除するよりもエアコンを分解洗浄してくれるプロのエアコンクリーニングに頼んだほうが安心です。

サニクリーンのエアコンクリーニングは、プロの知識と技術でエアコンに溜まったカビやホコリをしっかりと除去します。家庭でやると3時間以上かかる清掃もたったの1時間で完了します。早くキレイになるので、お手入れを面倒に感じている方や忙しくて時間のない方におすすめのサービスです。

また、新型コロナウイルスなどの感染症への対策も万全におこなっています。

このようにサニクリーンでは「毎日の体温測定」「手洗い・うがい・手指の消毒の徹底」「非対面によるお見積り」「マスク着用の徹底」「作業時の手袋着用の徹底」などお客様に安心してご利用いただけるように対策をとっています。

エアコンクリーニングを検討している方はぜひサニクリーンにご相談ください。

 

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<参考文献>
ダイキンホームページ
https://n-faq.daikincc.com/faq/show/1213?site_domain=default

環境省「家庭でできる節電アクション」
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/setsuden/home/saving03.html

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