家事のネタ帳

少ない家の収納で、災害用の食料を備蓄する方法

少ない家の収納で、災害用の食料を備蓄する方法

最低でも3日、できれば1週間分を備蓄する

考え事をする女性

東日本大震災をはじめとした数々の災害を機に、もしものときに備えて水や食料品を備蓄するご家庭が増えてきました。

農林水産省では、家庭での水や食料品の備蓄は最低でも3日分、できれば1週間分を備蓄するよう推奨しています。

一度炊いたお米を乾燥させて、お湯や水で戻すアルファ米や缶詰などは、調理がいらない上に長期保存が可能なので、災害用の備蓄におススメです。

ちなみに、我が家では首都直下型地震に備えて、長期保存できる食料品を1週間~10日分備蓄しています。

備蓄食糧

我が家の心強い備蓄たち

ただし、私の家はとても狭いマンションなので、少ない収納を上手に活用しないと10日分の食料を備蓄することはできません。

このように、収納スペースが少ない家では、災害用の備蓄を長期保存用の食料品で賄おうとすると、どうしても収納上の問題が発生してしまいます。

普段使っている食料を災害時に活用する

そこで、すべてを長期保存用の食料品で賄うのではなく、普段使っている食材も災害時の食料品に利用して、収納問題をクリアしましょう。

例えば、「普段からお米は多めに買っておく」、「常温保存が可能な根菜(じゃがいもなど)のストックをきらさない」などのちょっとした工夫で、長期保存用の食料品を減らすことができます。こうすれば、収納問題をクリアしつつ、しっかり災害に備えることができます。

備蓄場所は「低い場所」より「高い場所」の方が適している

ロフトに置かれた箱

高い場所は乾燥しやすくカビが生えにくい

また、普段から使う食材も、長期保存用の食料品も、家の中でもできるだけ高い場所に備蓄するようにしましょう。

その理由のひとつがカビ対策です。

カビは湿気を好みます。家の中では、低い場所よりも高い場所の方が乾燥するので、お米などの「普段から使う食材」がカビないようにするため、できるだけ高い場所に備蓄します。

また、さらにいえば風通しが良いことが望ましいです。

備蓄場所の環境は「気温30度以下、湿度60%以下」を目安とします。

<イラスト>気温30度以下、湿度60%

ふたつ目が水没対策です。

異常な豪雨による増水や、地震後の津波など、家屋が水没する災害も珍しくはありません。このような災害に備えるためにも、水に浸らないような高い場所に備蓄することは大切です。

2階建ての住宅なら2階に、マンションの1階なら高所の棚などに備蓄します。

特に、近くに河川があったり海抜が低い地域では、高い場所に備蓄スペースを設けるようにしましょう。

2階へあがる

1階よりも2階の方が備蓄にむいている

例えば、普段から食べているお米の場合、1週間分のお米はキッチンの戸棚に、なくなった時に補充するお米(災害用に多めに買っているお米)は2階に収納するなどして、水に浸るリスクを減らしましょう。

また、このように“なくなったら食材を補充する”を普段からくり返すことで、日ごろから防災意識を高めることができます。

災害への備えで一番大切なのは、日ごろの防災意識ですから。

備蓄スペースのお手入れも忘れずに

消毒用エタノールをタオルに含ませる

消毒用エタノールをふきんやタオルに含ませる

お米や根菜などの備蓄スペースが決まったら、定期的なお掃除も忘れずに行いましょう。

備蓄スペースに掃除機をかけたら、扇風機を回してカビの生えにくい乾燥した環境を作ります。

また、食料品を置いている棚があれば、衛生面での安全性を高めるために「消毒用エタノール」を染み込ませたタオルで棚を拭き上げます。

備えあれば憂いなし。災害に備えてしっかり備蓄しましょう。

 

※2018年9月23日本文改訂

 

<参考資料>

農林水産省「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/gaido-kinkyu.html

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この記事の監修者

ともこ

ともこ

2児のママ。おっとりした性格で家事の失敗多数あり!どちらかというと家事は苦手だけどどうせやるなら楽しくがモットー!

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