家事のネタ帳

家族が幸せになるお部屋の色(前編)<色でハッピーライフ その2>

家族が幸せになるお部屋の色(前編)<色でハッピーライフ その2>

お部屋の赤には注意が必要

バラ

「リビングをはじめ、夫婦が長くいるお部屋に“赤色”を置く場合には、数ヶ所にとどめておいた方が無難です。

赤は情熱を暗示する色なので、仲がいいときは夫婦の気持ちを盛り上げますが、仲が悪いときにはバトルを誘発します。

「もしいまソファが赤色なら、あとは花瓶などの小物を一点ぐらいで十分。もしこれ以上お部屋に赤色があるようなら注意が必要ですよ(笑)」

赤い部屋

赤色は、夫婦仲がいいときには気持ちを盛り上げるが…

と、今回も気軽に取材に応じてくれたのは、色の力で新しい生活価値を提案するライフスタイル・クリエーターの七江 亜紀(ななえ あき)さん。

色を上手に使って家事や育児を楽しむ方法をご紹介する“色でハッピーライフ”。2回目となる(全3回)今回は「家族が幸せになるお部屋の色」の使い方について、七江さんにそのコツをお伺いします。

オレンジは“家族団らん”幸せ最強色

みかん

まずはじめに、家族団らんに効果がある色としておさえておきたいのが“茶色”と“ベージュ”です。どちらも“大地”を暗示させる色で“リラックス”や“包容”という効果が期待されます。お部屋のフローリングに茶色系が多いのは理にかなったことなんです。

また、先ほど赤色のお話をしましたが、そもそも赤色は“元気”を暗示させる色なので、気持ちを盛り上げたいときには、うってつけの色なんですね。

ただ静的というより動的な色で、さらに“強さ”も兼ね備えているので、お部屋の中に赤色が多すぎると、ちょっとしたことで家族仲がこじれやすくなります。

夫婦喧嘩

赤色が多いと仲がこじれやすい

そのまったく反対に位置する色が黄色です。“ぬくもり”や“おおらかさ”を暗示しているので、もしお部屋に黄色がないようなら、写真立てのフレームや花瓶などのちょっとしたインテリアに、ぜひ黄色を足してみてください。

黄色い写真立て

そして今回、私がおすすめする幸せ最強色がオレンジ色です。オレンジ色は赤色と黄色の中間色で、それぞれの“いいとこ取り”をした色なんです。

オレンジ色の暗示効果は、“明るい”“あたたかい”“親しみ”“家庭的”などで、みんなと仲良くなりたいとか、コミュニケーションを円滑にしたいときにピッタリの色なんです。

最近はLED照明が普及したこともあって、照明をつけるとお部屋が白っぽくなるご家庭が増えています。LEDが普及する前は、白熱灯が発するオレンジ色の光が定番でしたが、実は家族団らんにはオレンジ色の方が断然いいんです。

蛍光灯

家族だんらんにはオレンジ色が最適

オレンジ色のあたたかい光に包まれると、なんだか心がほっこりしてきませんか?そういえば、昔からこたつにはミカンと相場が決まっていますよね。家族が集まってミカンを食べるシーンって家族団らんそのもの。オレンジ色の光にオレンジ色のくだもの…、無意識に家族団らんを演出していたのかもしれませんね。

最近ではオレンジ色系のLEDもあるようなので、照明のお取り換えの際にはぜひオレンジ色も検討してみてください。さらにオレンジ色は料理をおいしく見せるので、食卓を明るくにぎわせますよ。

パスタを食べる親子

オレンジ色は楽しい食卓のサポーター

私は「黄色がいい!」とはじめから思っている方は別ですが、インテリアや小物の色に迷っているならオレンジ色をおすすめします。

ちなみに夫婦喧嘩のとき、奥さまの近くに赤いマグカップなんてあったら要注意!いきなり飛んでくるかもしれませんよ(笑)。そんなときはマグカップを遠ざけるか、普段からオレンジ色のマグカップを使うようにするといいかもしれません。

オレンジのマグカップ

オレンジ色のマグカップが良いわけとは…

青色の使い方には注意が必要

青い部屋

青色は“真剣”“集中”“信頼”など、とてもクレバーな暗示効果をたくさん持っている色です。ただ青色には“冷静”“冷却”などの効果もあるので、家族が集まるリビングでたくさん青色を使ってしまうと家族の心が冷え切ってしまいます。

ちなみに、色を使っているモノや場所の面積が広くなればなるほど、人に与える色の影響力は増していきます。そのため床、壁、ドア、そしてソファやカーテンなど面積が広いものの色には注意が必要です。

例えば、最近家族の会話が少なくなった気がする…とか、なんだか家族の態度が冷たくなった気がすると感じるようなら、お部屋の中の青色をチェックしてみください。

青いカーペット

青いカーペットは要注意

もしフローリングの上に大きな青いカーペットが敷かれていたら、もし大きな青いカーテンをしているんだったら、思い切って色を変えてみるのもいいかもしれません。

青色の上手な使い方

海

でも青色だって、ほかの色と同じように上手に使えば、心地よい家づくりの強い味方になってくれます。

例えば、青色が持つ“冷却”という暗示効果。確かに青色は体を冷やしやすい色なので、特に冷え性が多い女性にはむいていないように思われます。でも、夏の暑い時期に温度が上がって熱がこもりやすいトイレ空間に青色を仕掛けると、冷却効果が働いて不快さを和らげることができます。

ドアなどの便座に座って目に入る位置に、水などの青をモチーフとした絵や写真のポストカードを数枚飾ってみたりするといいかもしれませんね。

ドアに貼られた青色系のポストカード

青色の冷却効果を利用

逆に冬の寒い時期には、赤やオレンジを基調としたポストカードを飾ると体温を上げる効果が期待できます。ポストカードの代わりにお子さんが描いた絵でもいいですよね。

ただし、トイレのような狭い空間でドア一面、壁一面といったように広い面積に色を使うと暗示が効きすぎてしまったり、圧迫感を感じてしまうことになるので、色の使い過ぎには注意しましょう。

あとは水回りに青色を置くと清潔に見せることができるので、洗面所に置くコップを青くしてみたり、手を洗うポンプボトルを青くしてみたり、ワンポイントで青色を加えるといいと思います。

青いスリッパ

青いスリッパでクールダウン

また仕事の疲れを取って頭をクールダウンさせたい人は、帰宅時に青色のスリッパを履くと冷静、冷却効果の恩恵を受けることができます。でも、冬の寒い時期に寒さを感じるようなら、この時期はオレンジ色のスリッパに代えてみましょう。季節にあわせて上手に色を取りこんでいくのも、色で楽しむちょっとしたコツです。

 

家族が幸せになるお部屋の色(後編)「色でハッピーライフ その2」はこちら

 

<今回お話を伺った人>

七江さん本人

色のひと®・カラーキュレータ® 七江 亜紀(ななえ あき)

株式会社ナナラボ代表取締役。企業やビジネスパーソンを対象とし、ファッション、食、インテリア等ライフスタイル全般のカラーコンサルティング、ブランディングをおう。色を視覚だけに頼らず五感すべてを通してイメージできるように、さまざまなものの価値向上を図る。また多くのメディアにて監修、大学や講習会でも講師業を行う。本も多数出版。

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家族が幸せになるお部屋の色(前編)<色でハッピーライフ その2>

家族が幸せになるお部屋の色(前編)<色でハッピーライフ その2>

この記事の監修者

しょうこ

しょうこ

1児のママ。掃除が大好きで汚れているとどうしてもいまキレイにしたくなってしまう性格。自己流お掃除もたくさん試すアクティブ派!

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