家事のネタ帳

お子さんに影響を与える色 (前編)<色でハッピーライフ その3>

お子さんに影響を与える色 (前編)<色でハッピーライフ その3>

黄色は“ワクワク”を感じる色

子ども部屋

「無彩色なお部屋にいるお子さんは、寂しさを抱えやすくなってしまうんです。特に、全体が白や黒などのモノトーンが基調になっているお部屋は子ども部屋には向きません。

むしろ小さいうちは、色の多い部屋で遊ばせることで想像力を刺激させてあげた方がいいと思います。特に黄色は“ワクワク”を感じる色なので、子ども部屋の小物やインテリアに使うと、お子さんの好奇心を引き出すきっかけになります」

子ども部屋

小さいうちは色の多い中で育つと想像力を刺激される

色を上手に使って家事や育児を楽しむハウツーをご紹介する「色でハッピーライフ」の最終回(全3回)。今回は、家の中の色がお子さんに与える影響(効果)について、色の力で新しい生活価値を提案するライフスタイル・クリエーターの七江 亜紀(ななえ あき)さんにお話を伺いました。

大切な話をするときは青色かピンク色

会話する親子

お子さんに大切な話をするときは、青色の服を着てから話してみてください。お子さんの態度がいつもと違ってびっくりするかもしれません。

青色には“真剣さ” “信頼感”という暗示効果があるので、お子さんに大事な話をするときにはとっても効果的な色なんです。さらに青色は“父性”も感じさせるので、厳しく叱るときにも向いています。

お父さんに代わってお母さんがお子さんを叱らなければならいときには、ぜひ青色の服を着てみてください。

青いシャツ

青いシャツは凛とした感じがする

また、青色以外ではピンク色もおすすめです。ピンク色は母性を感じさせる色で、ピンク色の服を着ていれば、お子さんは優しく包み込まれるイメージを抱きます。

厳しく叱るのではなく、お子さんにやさしく言い聞かせたいときや、なかなか言いだしにくい本音を聞きだしたいときなどにおすすめの色です。

ピンク色の部屋

効果的なピンクも使いすぎると…

ただし、ピンク色を使いすぎるとお子さんは甘えてしまいます。色は使う面積の大きさに比例して暗示効果が高くなっていくので、子ども部屋の壁がピンク一色で染まっていたり、家具やインテリアなどがピンク色だらけになっているとしたら、ピンク色を少し引いてあげることも考えてみましょう。

 

受験期を迎えた子ども部屋に置きたい色

勉強する女の子

先ほど「小さいうちは、色の多い部屋で遊ばせることで想像力を刺激させてあげる方がいい」とお話しました。

特に、小さいうちはこれで構いません。子ども部屋にピンク色のかわいいいカーテンをつけてあげるのもOK。子どもが描いたカラフルなお絵かきを壁に貼ってあげるのもOK。はたまた黄色のカラーボックスに、カラフルなおもちゃをしまうのもOK。色をたくさん使ってお子さんの好奇心を引き出してあげましょう。

しかし、これとは逆にお子さんが受験期に差しかかると、色の多さがかえってマイナスに働いてしまうことがあります。

受験生

受験対策にも色は重要

お部屋の中に色が多いと気が散ってしまい、集中力が散漫になるからです。なので、受験期にはいったお子さんのお部屋の色がちょっと多いかなと感じるようなら、お部屋から色を引いてあげることが大切です。

ただし、所々に青色を使うようにしましょう。青色は、「窓を開けて、空気を入れ替えたときに感じるシャキッとしたあの感覚」を暗示させます。これにより集中力を高め、勉強の効果を上げてくれるのです。

窓でストレッチ

部屋の青は、窓を開けたときのシャキッとした感覚を暗示させる

ただし青色を使いすぎると孤独感を高めてしまう

女性のアップ

しかし、ここでも色の使いすぎには注意しましょう。お部屋の中の青色が多すぎると冷たいイメージを抱きます。これによって閉塞的になったり孤独感を高めてしまう恐れがあるのです。

インテリアや小物でちょっと加えてみたり、海や空(青色)をモチーフとしたポストカードを壁に飾るなど、青色はメイン使いではなくちょっとした演出に利用するようにしましょう。

また余談ですが、そもそも青色が大好きでもない限り、小さい頃から“青色環境”でお子さんを勉強をさせるのはおすすめしません。

青色は“集中”の暗示効果が高いため、勉強をがんばりすぎたあげくに、勉強嫌いになってしまう恐れがあるからです。

母親に起こられる娘

青色で勉強嫌いに!?

それともうひとつ大切なのがカーテンの色。閉じていても光が感じられるようなベージュ色のカーテンを使うとリラックス効果が高まるのでおすすめです。

ベージュのカーテン

ベージュのカーテンはリラックスにおすすめ

ところで私たち人間は、適度に太陽光を浴びることで免疫力を高めたり、体内時計を調整したり、さまざまな健康的なメリットを享受していますよね。

実は、色も同じ効果を持っているのです。なので、実際に太陽光が届いていなくても“光が感じられるようなベージュ”の色は、お子さんに安心を与えます。これってとても大切なことなんですよ。

 

お子さんに影響を与える色 (後編)「色でハッピーライフ その3」はこちら

 

<お話を伺った人>

七江さん本人

色のひと®・カラーキュレータ® 七江 亜紀(ななえ あき)

株式会社ナナラボ代表取締役。企業やビジネスパーソンを対象とし、ファッション、食、インテリア等ライフスタイル全般のカラーコンサルティング、ブランディングをおう。色を視覚だけに頼らず五感すべてを通してイメージできるように、さまざまなものの価値向上を図る。また多くのメディアにて監修、大学や講習会でも講師業を行う。本も多数出版。

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お子さんに影響を与える色 (前編)<色でハッピーライフ その3>

お子さんに影響を与える色 (前編)<色でハッピーライフ その3>

この記事の監修者

しょうこ

しょうこ

1児のママ。掃除が大好きで汚れているとどうしてもいまキレイにしたくなってしまう性格。自己流お掃除もたくさん試すアクティブ派!

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