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コラム
2020.08.24
医者が勧めるインフルエンザの予防対策(オフィス編)「水分補給で免疫力アップ」

「△△部の◯◯さん、インフルで今週ずっと自宅待機だって」──冬場のオフィスでは、こんな会話がたびたび聞かれます。冬になると毎年のように、社内で風邪やインフルエンザが流行する会社は少なくありません。体調不良や病欠の従業員が増えると、生産性も下がってしまいますよね。
会社で風邪やインフルエンザが流行しやすい理由の一つとして、「オフィスは乾燥しがちだから」という点が挙げられます。そしてもう一つ、「従業員の水分補給が不足しているから」という説も有力です。
というわけで、今回は「水分補給と健康の関係」について、東京国際クリニックの副院長で、消化器内科の宮崎郁子先生にお話を伺ってきました。
Q:水を飲むことで、インフルエンザや風邪の予防効果はありますか?
はい、予防効果が期待できると思います。「乾燥」は、インフルエンザなどのウイルスが活性化する条件の一つですが、水を飲むことで口腔内が潤いウイルスの繁殖を抑制できます。口腔内の湿潤を保つために水をこまめに飲むことは、インフルエンザなどのウイルス対策として効果的です。
●ウイルスや菌の排出を助けてくれる
また、水を飲むことで血液中の水分量が保たれるので、血流が良くなって老廃物を効率良く体外に排出できます。もしウイルスや菌が体内に入り込んだ時、排出を助けてくれるのが水の大きな役割だと言えるでしょう。
Q:その他、水を飲むことで健康上のメリットがありますか?
免疫力を保つためにも水分補給は大切です。水を飲むと、血液中の水分量が保たれて血行が促されます。血液中の白血球やリンパ球は異物の侵入を発見すると攻撃して体外に出そうとする働きがあるのですが、血行が良いほど、この免疫システムも活性化するのです。
また、便秘対策としても水分補給は効果的です。固形物ばかりだと腸での消化に時間がかかりますが、水分を摂取することで消化・吸収が助けられ、便秘の予防・改善につながります。
●水分量はお肌で分かる
もう一つ、よく言われることですが、お肌のコンディションにもプラスになります。水分量が多いほど皮膚がみずみずしくなりますので、ハリと潤いのあるお肌を保つという意味でも水分補給は有効です。クリニックでも、水分量の目安として皮膚を見ることがあります。手の甲をつまんでみて、皮膚がすぐに戻るようなら弾力性があって水分量が多い証拠ですが、なかなか戻らない場合は水分量が不足している可能性があります。
Q:体内の水分量が減ると、どんな症状が現れますか?
水分量が減ると、排尿量も減って体内に老廃物が滞ってしまいます。また、便も硬くなって便秘の引き金になります。さらに、不感蒸泄(※)が減ることで熱の発散量が減り、熱中症を引き起こすリスクが高まりますので、特に夏場は注意が必要です。
※不感蒸泄(ふかんじょうせつ):汗や呼気に含まれる水分など、日常生活において自然に失われる水分
●濃い尿は水分不足のサイン
ちなみに、通常は排尿量が減ると尿の色が濃くなります。ビタミン剤などを飲んでいる場合は別ですが、尿の色が濃い場合は、「水分が足りていないのかな」と考えたほうがいいでしょう。そのときは、喉の渇きを感じていなくても水分補給をしてください。
Q:1日にどのくらいの水を飲めばいいですか?
成人の場合、1日に1.5~2Lの水分補給が必要だと言われます。ただし、年齢や体重などによって適正な水分量は変わってきて、「体重 × 30~35ml」で求めるのが一般的です。50kgの方なら1,500~1,750ml、70kgの方なら2,000~2,450mlということになります。なお、子供や高齢者は成人と体液量が異なるので、たとえば6歳児の場合は「体重 × 90~100ml」、高齢者の場合は「体重 × 25ml」というように修正する必要があります。
もう一つの考え方として、「エネルギー量(kcal)と同じくらい」という目安もあります。たとえば、お食事を1日に2,000kcal摂取する方なら2,000ml、つまり2Lの水分補給が必要ということですね。
Q:特に水分補給を心がけたほうがいい人や、逆に控えたほうがいい人はいますか?
高脂血症(血液中の脂質が高い病気)の方や、糖尿病の方、高血圧の方は、血液の循環を良くするために、積極的に水分補給をしていただくようご指導しています。膀胱炎を起こしやすい方もそうですね。また、高尿酸血症、いわゆる「痛風」の方も多めに水分補給をしてもらいます。これは、水を飲んで尿量を増やすことで尿酸の排泄をスムーズにするためです。
●利尿作用のある飲み物にも注意
その他、コーヒーやお茶、アルコールが好きな方も意識して水を飲んだほうがいいでしょう。このような飲み物も水分に違いはありませんが、利尿作用があるので失われる量も多くなります。嗜好品として楽しむのは構いませんが、「水分補給」という意味で言えば水が理想的です。
一方で、心機能や腎機能に問題のある方は過剰に水分補給をすると排泄が追いつかなくなり、むくんでしまうことがあるので注意が必要です。
Q:水を飲むのに良いタイミングはありますか?
まずは、朝起きてすぐですね。寝ている間にたくさん汗をかくので、起床時は体内の水分が足りていません。その状態で水を飲むことで水分を全身に巡らせることができ、体の機能が目覚めます。ただし、睡眠中は、口腔内の細菌がいちばん繁殖するので、うがいまたは、歯磨きをしてから飲むようにしてください。
食事の前に水を飲むのもおすすめです。少量の水を飲んでから食べたほうが、胃での消化が促されます。
●寝る前に「飲まない」のはNG
就寝前の水分補給も重要です。頻尿の方や前立腺肥大の方、妊娠中の方などは、夜中におしっこで起きたくないからと水分を摂らない方がいますが、あまりおすすめできません。寝ている間は水分補給ができないので、就寝前にコップ一杯くらいの水を飲むとよいでしょう。
その他、入浴の前後や運動中、夏場の通勤時など、汗をたくさんかいたときにも水分補給をしてください。なお、水を飲むときはゴクゴクと喉を鳴らして飲むより、ひと口ひと口「噛むように」飲むほうが良いと言われます。
Q:軟水と硬水ではどんな違いがありますか?
硬水はミネラルが多く含まれており、尿酸値が高い方や尿管結石の方などは、硬水を飲むと症状が促進されるリスクがあるので軟水をおすすめします。また、硬水は下痢をしやすくなるので、お腹を壊しやすい人も軟水がいいでしょう。
●自分にとって飲みやすい水がいちばん
そもそも日本の土壌は軟水なので、軟水のほうが日本人の口に合いますし、吸収も早いと思います。飲み口がやわらかくまろやかなので、お子さんやお年寄りの水分補給にも適しています。
美味しい水でないと飲む量も減ってしまうので、自分にとって飲みやすい水をそばに置いておくのがいちばんではないでしょうか。
Q:オフィスで働く人に向け、水に関するアドバイスをお願いします。
オフィスは乾燥しやすいので、風邪やインフルエンザを予防するためにも、お肌のコンディションをキープするためにも積極的に水分補給をしていただきたいと思います。毎朝、ペットボトルの水を買う方も多いと思いますが、一度口をつけたペットボトルは時間とともに菌が繁殖していくので注意が必要です。お腹を壊してしまう場合もありますので、できるだけストローやコップを使って飲むようにしましょう。
また、お薬を飲むときは絶対に水で飲んでください。お薬によっては、水以外のもので飲むと薬効が落ちてしまう場合もあります。
Q:先生ご自身の水に関するこだわりを教えてください。
以前は、九州の日田天領水や青森の白神山地の水を取り寄せたりして、いろんな水を試していました。旅行が好きなので白州のサントリーウイスキーの里を訪ねたり、甘い湧き水があると聞けばマイコップを持って散策したりしていましたが、基本的には飲みやすい水がいいかなと思っています。
自宅ではペットボトルで購入していた時期もありましたが、今はウォーターサーバーを使っています。飲みたいときに飲みたいだけ飲めるからいいですよね。
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