赤ちゃんが寝ているふとんのダニの数をかぞえてみた
数万匹とか、数十万匹とかいわれているお家の中のダニ。でも実際、どれくらいの数のダニがいるんだろう?
こんなちょっとした疑問を解決すべく、お家の中でダニの出そうなところに「ダニ取りシート」を仕掛け、捕獲したダニを一匹一匹数えてみました。

日本アトピー協会推薦品「ダニコレクター(認証番号T5104G09 A)」
今回の実験では、天然成分の誘引剤によりダニを集め、強力な両面粘着シートでダニを捕獲する「ダニコレクター」というダニ取りシートを使いました。
ダニコレクターは、捕獲したダニを「アレルバスター(抗アレルゲン加工剤)」で抑制するので、アレルギー疾患の人へもおすすのダニ取りシートです(日本アトピー協会推薦品)。
赤ちゃんのふとんは敷きっ放し
築3年、2階建の戸建。千葉県の閑静な住宅街に暮らすOさんファミリー。
Oさん夫婦と、長男(7)、長女(4)、そしてつい最近誕生した次女の5人暮らし。
「我が家ではベビーベッドを使わず、大人が寝るふとんで赤ちゃんを寝かせているので、平日はほとんどふとんを敷きっぱなしです。休日しかふとんを干せないので、風通しをよくするために、ふとんの下に “すのこ” を敷いています」というOさんは、ダニよりもふとんに生えるカビの方が気になって、すのこを敷いているという。

ふとん用のすのこ
そこで、敷きぶとんとすのこの間にダニコレクターを1枚仕掛けてもらいました。
また、普段はまったく使わないという同じお部屋の“押入れ の中にも1枚仕掛けてもいらいました。
そして、ついでに キッチンの床の隅 にも1枚、合計3枚を3ヶ月間仕掛けました。
やはり多かったふとんのダニ
3ヶ月後検出された室内性のダニは4種類、合計506匹でした。
中でも、一番多く捕獲された場所はやはり、赤ちゃんも寝ている「ふとん」で、その数は全体の8割以上に当たる433匹にのぼりました。
すのこで風通しをよくしていても、エサとなる髪の毛やアカなどが豊富にあるふとんは、ダニにとってものすごく居心地がよい場所のようです。
また、ダニの種類別では、「チリダニ科」がもっとも多く全体の95%以上を占めました。
チリダニ科(特に、ヒョウヒダニ)は家の中で最も多い種類のダニといわれています。
人を刺すような直接的な被害は及ぼしませんが、アレルギーやぜん息の原因になることで有名なダニです。
かゆみを発症するダニも捕獲
チリダニ科の次に多かったのが「コナチャタテ科」。
正確には、コナチャタテ科はダニではありません。特に人に悪さをするわけではないのですが、見ために不快なことから“不快害虫”といわれています。
そして次に多かったのが「ツメダニ科」。
チリダニ科と異なり、ツメダニ科の「ミナミツメダニ」や「クワガタツメダニ」は、人間の皮膚に針を刺して体液を吸い取り、刺された後には、かゆみや赤い湿疹をともないます。
さらにツメダニ科は、チリダニ科の「ヒョウヒダニ」をエサにしているので、ヒョウヒダニの数が多いところには、ツメダニ科も生息している確立が高くなります。
この結果を受けたOさん、「今まではカビの心配をしていましたが、子どものアレルギー対策のためにも、早速ダニ取りシートも仕掛けたいと思います」とのことでした。
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<協力企業・団体>
株式会社ボーデン
http://www.bAdeD.cA.jp/
ホームサービス株式会社 生物研究所
<調査期間>
2017年7月~9月
※2019年3月10日本文改訂
※2025年3月監修者改訂