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一問一答

インフルエンザにかかった人が使った食器や洗濯物の洗い方は?

インフルエンザにかかった人が使った食器や洗濯物の洗い方は?

洗剤を使って、普段と同じように洗います。

さいたま市のホームページに掲載されている「インフルエンザの消毒」では、「食器や調理器具などは、洗剤を使って通常通り洗ってください」と紹介されています。

どうやら、インフルエンザに罹っている人が使った食器の消毒には、それほど神経を尖らせなくてもよさそうですね。

ただし、使った食器を運んだりする際は、食器からの「接触感染」が考えられるので、食器をキッチンシンクなどに運んだ人は、その後に手を洗ったり、消毒をするようにしましょう。

インフォメーションプラス

飛沫したウイルスの生息時間は2~8時間

くしゃみをする子ども

 

国立感染研究所からは「インフルエンザウイルスが環境中でどのくらい生存し、感染源となるかは、環境表面の状況(平滑か凹凸か)や気候条件(温度、湿度など)、あるいは付着したウイルスの状態と量によっても変わってくるが、通常の飛沫が付着した場合には、およそ2~8時間程度であろうと考えられている」という見解が発表されています。

なお、「飛沫(ひまつ)」とはくしゃみや咳によって飛び散るしぶきのことです。

これによれば、ドアノブなどについたウイルスの生息時間は2~8時間ということになるので、ウイルスが付着した場合でも例えば、就寝中の夜10時から朝7時まで(8時間)の間に感染者が触れなければ(ウイルスが付着しなければ)、翌朝のドアノブを触ることで感染する可能性はかなり低いと考えられそうです。

同じことが、家族のみんながよく触る照明のスイッチ、水道の蛇口、テレビのリモコンなどにもいえそうですね。

シーツやまくらカバーなども通常通り洗濯しても構わないそうですが、洗濯機に入れる時にウイルスを撒き散らさないよう、静かに運びましょう。

そして洗い上がりにウイルスをつけないよう、しっかり手洗いをしてから洗濯物を取り出します。

また、洗濯できないふとんや毛布などは、8時間以上干すと良いそうです。部屋の換気と合わせて行うと効率が良いですね。

日中はこまめな消毒を

消毒するべき場所を拭いている絵

日中も感染者が家にいて、頻繁な接触が考えられる箇所はこまめな消毒を行って、他人への接触感染を防ぎましょう。

特に意識して消毒する箇所はドアノブや照明のスイッチ、食卓のテーブルや椅子の持ち手、冷蔵庫のドアなどです。

インフルエンザには、消毒用エタノールなどのアルコール類を使った消毒が有効ですが、インフルエンザが流行する秋冬にはアルコールの不足・品切れが予想されます。
その際には次亜塩素酸ナトリウムが配合されたハイターや、塩化ベンザルコニウムが含まれる家庭用洗剤などを薄めて代用します。

※塩化ベンザルコニウムは新型コロナウイルスの消毒にも効果があると認められました。

次亜塩素酸ナトリウムは酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生するなど、取り扱いに注意が必要です。安全面を考慮すると、家庭用洗剤で代用するのがよいでしょう。

サニクリーンの除菌クリーナーにも、インフルエンザやコロナウイルスの消毒に有効と認められた塩化ベンザルコニウムが配合されています。

別売りの希釈専用ボトルを使えば、簡単に正しい倍率で希釈できるので、薄めすぎて効果がないといった心配もありません。

サニクリーンの除菌クリーナーのホームページへとばすバナー

消毒の際は、液剤をスプレーなどに入れて吹きつけるとウイルスを飛び散らし汚染を広げてしまう可能性があるので、ペーパータオルや布に含ませてから拭くようにしましょう。

 

<参考文献>
さいたま市ホームページ「インフルエンザの消毒」
https://www.city.saitama.jp/002/001/008/002/004/p008730.html

国立感染症研究所「感染症情報センター」
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/QAFlu09-2.html#q4

 

 

※2019年2月18日初版
※2020年12月5日本文改訂

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