お風呂の黒カビはアルコールで落とせる?もっとも効果的な落とし方はこれ!
お風呂の黒カビは主婦の大敵。ゴシゴシ擦ってもなかなか落ちずに、頭を抱えている方は少なくないでしょう。「アルコールを使うと落とせる」というネット情報もありますが、実はそれほど効果は期待できません。
頑固な黒カビを取り除くには、専用のカビ取り用洗剤を使うのがもっとも効果的です。今回は、お風呂の黒カビの落とし方のほか、カビが生えにくいお風呂にするための予防策などをお伝えしていきたいと思います。
アルコールでお風呂の黒カビを落とせる?
市販のアルコール除菌剤など、アルコールでお風呂の黒カビを落とせるというネット情報を見かけたことがあるかもしれません。
たしかに、アルコールにはカビの細胞膜を破壊し、繁殖を抑制する効果があります。そのため、カビの抑制には一定の効果を発揮します。
しかし、カビが深く根付くことで生じる「黒ずみ」を落とす効果はありません。長期間放置された頑固な黒カビを落とすには、専用のカビ取り用洗剤を使うのがもっとも効果的です。
お風呂の黒カビの落とし方
お風呂の黒カビの落とし方やコツについてご説明します。
必要なもの
カビ取り用洗剤/雑巾/手袋/マスク
※天井の黒カビを落としたいときは、フロアワイパーとドライシートもご用意ください。
安全にお掃除するための注意点
カビ取り用洗剤を使うときは、マスクや手袋を着けて作業しましょう。
カビ取り用洗剤には塩素が含まれており、他の洗剤や空気中の炭酸ガスに反応して有害なガスが発生するおそれがあります。マスクを着用していても、必ず換気をしながら作業をしてください。
また、カビ取り用洗剤が服に付くと、色落ちする可能性があります。色落ちが目立ちにくい服や着なくなった服を着用して、作業するようにしましょう。
①浴室の水分を取る
雑巾で浴室全体の水分をしっかりと拭き取ります。天井の水分は、フロアワイパーとドライシートを使って拭き取りましょう。
②カビ取り用洗剤を吹き付ける
黒カビが付いている箇所にカビ取り用洗剤を吹き付けます。
③時間を置く
そのまま、一定時間放置します。少しの黒カビであれば、数分で効果が出ますが、頑固な黒カビの場合は30分ほど放置しましょう。
<黒カビの落とし方のコツ1>
表面に付着しているだけの初期段階のカビであれば簡単に落ちますが、深くこびり付いてしまった頑固な黒カビは落ちにくいことがあります。
その場合、おすすめしたいのが、「ラップ」でカバーをすることです。カビ取り用洗剤を吹き付けた箇所に上からラップを被せることで、有効成分がしっかりと浸透し、黒カビが落ちやすくなります。また、ラップの代わりに「キッチンペーパー」でパックをしても効果を高めることができます。

ラップをカビ取り剤の上に被せ、しっかり密着させます
<黒カビの落とし方のコツ2>
ゴムパッキンやタイルの目地に発生した黒カビには、以下のようなジェルタイプのカビ取り剤がおすすめです。
ジェルタイプのカビ取り剤は、スプレータイプに比べ液だれしにくいので、塗った箇所に長く留まり、深く浸透します。浴室の隅のゴムパッキンや、床や壁のタイル目地に生えた黒カビをピンポイントで落としたいときに効果的です。
④浴室全体を洗い流す
一定時間が経過したら、シャワーで浴室全体を洗い流しましょう。
※カビ取り用洗剤をご使用の際は必ず、商品に記載の注意事項をよく読んでからお使いください。

黒カビが消えました
代表的なカビ取り用洗剤が「カビキラー」です。カビキラーの使い方や注意点は以下の記事で詳しく解説しています。
>>カビキラーの正しい使い方とは?効果的な使用方法や注意点も
お風呂に黒カビが発生する3つの条件
できれば、お風呂の黒カビは未然に防ぎたいものです。そのためには、黒カビが発生する条件を知っておくことが大切です。
お風呂の黒カビは、「温度」「湿度」「汚れ」の3つの条件が揃うと発生しやすくなります。
・条件① 温度:20〜30℃くらい
・条件② 湿度:70%以上
・条件③ 汚れ:皮脂や石けんカスなどの汚れはカビの栄養源になる
湿度が60%を超えると黒カビが活動を始め、70%以上の状態が続くとカビが生えやすくなると言われています。浴室のなかでも、タイルの目地やゴムパッキンは水滴やシャンプーの泡、石けんカスなどが残りやすいため、よりカビが発生しやすくなります。
お風呂の黒カビを防ぐためにできること
カビが発生する条件を踏まえたうえで、日頃からカビの発生を防ぐための対策をしておきましょう。おすすめしたいのが、次の3つの対策です。
お風呂を出るときに冷水をかける
最後にお風呂に入った人は、浴室全体に温水をかけてシャンプーの泡や石けんカス、皮脂汚れなどを流します。
その後、冷水のシャワーをかけることで浴室の温度が下がるため、カビが生えにくくなります。
お風呂を乾燥させる
上述のとおり、カビは湿度の高い場所を好みます。カビの発生を防ぐためには、浴室内をしっかり乾燥させることが重要です。
最後にお風呂に入った人は、雑巾やフロアワイパーで水分を拭き取ったり、換気扇を回したりして乾燥させるようにしましょう。お風呂の窓やドアを開けておくことも大切です。
アルコールを使う
アルコールで黒カビを落とすことはできませんが、カビの繁殖を抑制する予防効果に優れています。そのため、お風呂掃除の仕上げにアルコールを使うと、カビが生えにくい環境をつくることができます。アルコールは、カビだけでなく他の菌も除菌できるので、お風呂を清潔な状態で保てます。
用意するもの
消毒用エタノール/雑巾/フロアワイパー/ドライシート
カビに対する抑制効果が高いのは、アルコール度数が80%前後のもので、最適なのが「消毒用エタノール」です。その他、アルコール度数が77%の「パストリーゼ77」も高い効果が見込めます。
①浴室の水分を取る
雑巾で浴室全体の水分をしっかりと拭き取ります。天井の水分は、フロアワイパーとドライシートを使って拭き取りましょう。
②ドライシートに消毒用エタノールを含ませる
フロアワイパーにドライシートをセットして、そこに消毒用エタノールを吹き付けます。ドライシートはキッチンペーパーで代用しても構いません。
③浴室全体を拭く
フロアワイパーで、浴室の天井や壁、床など全体を拭きます。
④排水口に消毒用エタノールを吹き付ける
最後に、排水口にも消毒用エタノールを吹き付けておきましょう。
※ご使用の際はご自宅の浴室に使用できるか、取扱説明書をご確認のうえでお使いください。
まとめ
今回ご紹介した黒カビの落とし方を実践していただければ、クリーンなお風呂にすることができます。また、消毒用エタノールを効果的に使用すればカビの発生を予防することもできます。
ですが、「カビ取りなんてやりたくない!」「カビ取りをしている時間がない!」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方は、プロに依頼するのがおすすめです。
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