ガスコンロまるごと大掃除術(前編)
ガスコンロの汚れは、頑固なものばかり
焦げついた五徳、油で汚れたガス台パネルに魚臭いグリル。ガスコンロの汚れは、放っておくと頑固な汚れになるものばかり。
さらには、汚れが頑固になって落としにくくなるばかりか、火のつきも悪くなってしまいます。
マメにお掃除をすれば汚れが溜まることもないのですが、ガスまわりのお掃除ってついつい後回しにしがち。
そこで今回は、ちょっと手間はかかってしまうものの、誰にでも簡単にできるガスコンロのパーフェクトお掃除術を前編と後編にわけてにご紹介します。ぜひ、大掃除の参考にしてください。
また、ガスコンロのお掃除は手荒れやケガの心配があるので、必ずゴム手袋をしましょう。
その1. まずは、五徳を重曹で煮る!
重曹はアルカリ性なので、五徳についた酸性の油汚れを浮かせて落とします。
<用意するもの>
〇重曹…小さじ2杯
〇アルミ製以外の鍋(またはフライパン)
〇ナイロンスポンジ(研磨力に優れているスポンジがおすすめ)
〇ゴム手袋

重曹は100円ショップで手軽に購入できる
<手順.1>
五徳全体が浸かるぐらいの鍋(またはフライパン)に五徳をいれて水をはったら、小さじ2杯の重曹をいれて火にかけます。
また、拭きこぼれがコンロ内部へ侵入することを防ぐ「バーナーリング」も一緒に煮てしまいましょう。

吹きこぼれによる焦げで汚れやすいバーナーリング
<手順.2>
沸騰させたら、さらにそこから20分ほど煮立たせます。時間になったら火を止めて冷まします。
<手順.3>
十分冷めたら、鍋から五徳を取り出します。焦げ汚れが落ち切っていない場合は、ナイロンスポンジで汚れを落とします。

落とし切れない汚れはナイロンスポンジで磨く
重曹は60℃以上のお湯で煮ると、強アルカリ状態になって汚れ落とし効果がアップします。さらには、重曹の消臭効果によって嫌な臭いもスッキリ落とします。
ただし、強アルカリのお湯に素手で触ると肌荒れを起こす危険があるので、鍋から五徳を取りだすときはゴム手袋をして取り出しましょう。ちなみに、お湯が冷めても強アルカリ状態は変わらないのでご注意ください。
また、アルミ製の鍋を使うと黒く変色してしまうのでステンレス製の鍋を使います。
その2. つぎに、排気口のお掃除
排気口の中は、油汚ればかりではなく、調理中の食材クズも落ちています。
排気口は小さく手を切る危険もあるので、思い切ってガス台パネルをはずして排気口をお掃除します。
<ご注意>
ガスコンロが、今回ご紹介するタイプと異なる場合は「取扱説明書」に従ってお掃除をしましょう。
また、ガス台パネルを外した状態でガスコンロを使用することは大変危険です。清掃後はすぐに戻しましょう。
<用意するもの>
〇油汚れ落とし洗剤(スプレー)
〇ナイロンスポンジ(研磨力に優れているスポンジがおすすめ)
〇プラスドライバー
〇大きめのゴミ袋…1枚
〇ふきん
〇キッチンペーパー
〇掃除機
〇ゴム手袋
<手順.1>
排気口のカバーを取りはずしてシンクに置き、油汚れ落とし洗剤をスプレーして10分ほどおきます。
<手順.2>
時間がきたらお湯で洗い流します。汚れ落ちが悪い場合は、ナイロンスポンジでこすり洗いします。
<手順.3>
ガス台パネルを固定しているネジをドライバーで緩めてパネルをはずします。

まずは排気口横のネジを緩める

次にコンロ近くのネジを緩める

このタイプでは、2ヵ所にネジがありました
外したガス台パネルは、キッチンシンクに置いておきましょう。シンクに収まらない場合は、あらかじめ床にゴミ袋を広げておき、その上に置いておきましょう。ゴミ袋が小さい場合は、ハサミで切って大きくします。
<手順.4>
排気口の中に落ちている食材クズなどを掃除機または手で集めて取り除きます。細かい部分は綿棒や歯ブラシなどを使うこともおすすめです。
<手順.5>
グリル排気口の全体に、油汚れ落とし洗剤をスプレーし、その上をキッチンペーパーで覆います。

キッチンペーパーで覆うと洗剤の垂れや乾燥を防ぎ、洗剤が汚れにしっかり密着します
<手順.6>
10分ほどおいたら、ナイロンスポンジで汚れをこすり、ふきんやキッチンペーパーで拭きあげます。
後編は、パネル内部と魚焼きグリルのお掃除方法についてご紹介します。
※2018年10月19日改訂