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コラム
2018.10.17
高齢者の水分補給を考える
高齢者にとって特に重要な水分補給
どなたにとっても水分補給というのは重要な存在だが、とりわけ高齢者にとってはその重要性が声高に叫ばれる。その理由として関わってくるのが「加齢による変化」だ。加齢は体にさまざまな変化をもたらし、その中には水分補給に影響を及ぼすものもある。
まず、年齢を重ねるにつれ、体の中に水分を貯めておくための筋肉がだんだんと少なくなっていく。これによって高齢者の体内の水分量が減少するのだ。そして加齢は腎臓の機能低下にもつながってくるので、加齢とともに尿量が増えていく。これも体内の水分量バランスには影響を及ぼす要素となる。
さらに加齢とともに、のどの渇きを感じづらくなるという変化も生じてくるようになるので、体は水分を欲していても本人がそれを自覚できないこともある。
脱水症を防ぐためには
前述のように高齢者の場合は「のどの渇きを感じづらい」という問題があるので、そうした高齢者がのどの渇きを感じる頃にはすでに脱水症の症状が出ているという場合もある。その症状が悪化していくと最悪の場合は死に至ることもあるため、高齢者の水分補給については注意が必要だ。
こうした脱水症の症状を引き起こさないようにするためには、当然のことながら「こまめな水分補給」が求められる。だが高齢者の中には、水分をあまり摂りたがらない人もいる。「トイレが近くなるから」「水が飲み込みづらいから」など、その理由としても加齢による変化が関係することが多い。
しかし、水分補給を嫌がるからといってそれを放置するのは良くない。そういった場合は、水分補給の仕方を工夫する必要がある。
高齢者の水分補給に対する工夫
高齢者の水分補給に対してできる工夫はたくさんある。こちらではその一部を紹介しよう。
・強制的に水を飲ませるようなことは止める
→作業の一貫のような形で強制的に水を飲ませられれば、誰だって良い気はしない。
・ティータイムでの一杯を大切に
→おいしいお菓子と一緒においしいお茶を飲む。そんな楽しい雰囲気が、高齢者の水分補給にとっては大切だ。
・ゼリーや果物での水分補給
→どうしても水分を口にしない場合は、ゼリーや果物などでの水分補給を考えてみよう。また嚥下障害がある高齢者に対しては、一般的に水分にトロミをつける方法やゼリー状のもので水分補給してもらう方法が取られている。