コラム

2016.01.05

水は腐る？腐らない？どっち？

お水が腐ることはある？

賞味期限や消費期限を気にしながら食品や飲みものを消費している私たちだが、お水の賞味期限・消費期限は、おそらく多くの人は気にしたことがないのではないだろうか。
お水には腐らない性質がある。お水は無機物であるため、基本的には腐らない。しかし、水道水を入れたコップを数日間放置すると、そのコップの中身が濁ったようになることがある。水道水に含まれている塩素の働きは3日程度で失われるといわれ、それにより水道水に雑菌が繁殖し、腐ったような状態になる。

浄水器を通ったお水は塩素も除去されている

水道水のカルキ臭を飛ばすために、浄水器をお使いの人もいるだろう。このカルキ臭というのは塩素臭のことだ。水道水の消毒に使われる塩素を除去するということになる。なので、数日間放置した場合は、水道水よりも浄水器を通したお水のほうが雑菌が繁殖しやすくなるといえる。
もし、浄水器を通したお水を空のペットボトルに入れて飲んでいるというのであれば、その方法はあまりオススメできない。なぜなら、空のペットボトルにはすでに雑菌が付着しているため。また、ミネラルウォーターのペットボトルであっても、すでに口をつけている場合はなるべく早く飲み切ることが大切だ。「お水は腐らないから」といって油断しすぎないようにしよう。

川のお水が腐らない理由

雑菌が腐る原因になるのであれば、川のお水はどうして腐らないのだろう。川のお水には不純物などが含まれているが、「流れている」お水に関しては腐らない。流れる川の中では不純物が循環しているため、それによって雑菌の繁殖が抑えられる。しかし、川の流れがほとんどないような部分では、川のお水であっても腐る可能性がある。