「ズボラ」は被害者にならないための知恵⑧
「甘やかし」も「その場しのぎ」も
決していい意味で使われる言葉じゃありません。
でも、もしかしたら
休みなく
管理者もなく
正解もなく
終わりのない
家事 というものには、
「適当」
「ほどほど」
「まあまあ」
「なんとなく」
そんな、ゆるいマインド
家事をする人への
「甘やかし」
毎回
「出たとこ勝負」
臨機応変
「その場しのぎ」
そんな姿勢が本当のところ、
「必要不可欠」
なのかもしれません。
こんなにつらい家事なのに、
たまに、ひどく軽やかに、
ウソみたいに楽しげに、
家事 に勤しんでいる人は実在します。
さぞかし、ご立派なのでしょう、
優秀なのでしょう、
人間が、できているのでしょう
いや、どうなのでしょう?
忙しそうではある
でも、被害者ムーブをしているわけでもない
いわんや加害者でも、ない
どうやらご家族も、穏やかで
どういうことかと思う……
じっと観察すると、
その人なりの、
「出たとこ勝負」
「その場しのぎ」
「自分に甘い」
が、存在しているのに、
気づきます。
おそらくは、そのひとの中では、
あの「脳内お母さん」や、「脳内世間様」の声は、
大きくない
「ま、いっか」
「上々、上々」
そんな種類のゆるい合いの手を、自分で自分に、
投げることができる。できている。
手垢のついた言い方をするなら
リラックス
している。
必要以上に必死にならず、
深刻にもならず。
どんなにがんばっても、
家族に尽くしても、
人は、産まれるのも、死ぬのも、
結局はひとりですが、
最後まで「一緒にいる人」が誰しもひとりだけ、います。
それが、自分
自分自身です。
いつも
自分を、いじめない ようにする
自分に、いじわるを、言わないようにする
頭のなかでの会話にしろ、
自分自身への待遇にしろ。
試してみてください。
ただそれだけで、突然に、
息がしやすくなる のではありませんか?
自分を、いじめる人
にも、気づきやすくなるのではありませんか?
危機察知センサーを、わざと麻痺させてしまってはいけません。
「適当」
「ほどほど」
「まあまあ」
これすなわち、「ズボラ」の奥義。
ズボラとは、誰よりも自分を守る知恵なのです。