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<汚れとお掃除百科事典>エアコンの汚れ1“カビ”

2015.07.15

本格的な夏到来!チェックしておきたいエアコン汚れ

日増しに気温も湿度も上がり、いよいよ夏本番が近づいてきたことを感じる今日この頃。オフィスや飲食店など、快適な環境づくりのためにはエアコンは欠かせない存在です。本格稼働の前に、ぜひやっておきたいのがニオイや汚れのもととなるカビ対策。「汚れとお掃除の百科事典」第1回は、エアコンに発生しやすい汚れの代表格――「カビ」についてご紹介します。

エアコン内にカビが発生するわけ

エアコンは、室内から取り込んだ暖かい空気を、冷たくなった「熱交換器」によって冷却し、送風口から噴き出しています。そのため、熱交換器は温度差によって常時結露している状態です。そして結露で発生した水を一時的にエアコン内に貯留し、室外のホースから排出しているのですが、この水分を排除したり乾かしたりという機能はエアコンにはついていません。
<エアコン内に水分が残ったまま>
エアコンの電源を切れば、当然室温や湿度が上昇します。水分の残ったエアコン内は、一層高温多湿な状態となり、カビにとっては格好のすみかになってしまうのです。エアコン内にカビが発生しているかどうかは、送風口から内部を覗いてみることで確認できます。ルーバー部分(薄い金属が板状に並んでいる部分)に黒いポツポツが見えたらカビの可能性が高いでしょう。

カビがもたらす悪影響とは

エアコン内部にカビが存在していると、涼風とともにその胞子が室内にまき散らされることになります。ある調査によると、メンテナンスをせずに5年間使用したエアコンを稼働させると、空気中に浮遊するカビの量が3倍になるというデータも示されています。飲食店であれば、それが料理に振りかかっている可能性もあります。これは、ちょっとぞっとするような話です。実際カビによって、咳やのどの痛み、目のかゆみ、ひどい場合には皮膚炎やじんましんといった症状が引き起こされることもあります。抵抗力のないお年寄りや赤ちゃんなら、ぜんそくや気管支炎、アトピーなど重症化するおそれもあるのです。

エアコンのカビを予防するには?

エアコン内のカビ発生を防ぐには、内部を乾燥させること、フィルターをこまめに清掃して汚れを取り除くことが有効です。月に2回はフィルターを取り外してホコリを取り、さらに水洗いもするとより効果的です。エアコンの効きが格段によくなり、電気代の節約にもつながります。また、冷房や除湿運転のあとは、内部を清掃し、乾燥させる機能を活用するといいでしょう。「内部クリーン」「内部乾燥運転」といった名称がついているはずです。もしこの機能が装備されていない場合は、「送風」で1時間ほどタイマー運転すればOKです。

プロの手を借りるのも有効

オフィスや飲食店など、不特定多数の人が出入りする場所であれば、エアコンによる快適な環境づくりはより重要になります。もし、従業員でのカビ清掃が難しいようなら、エアコン清掃のプロに任せるのもひとつの手です。分解して行うエアコンのクリーニングなら、素人では手の届かない細かい部分までキレイにすることができ、より気持ちのいい空間をつくることが可能になります。多少費用はかかりますが、見合うだけの効果は期待できるでしょう。オフィスや飲食店では、一年中使うことも多いエアコン、身近であるからこそ丁寧な“カビケア”をして、気持ちよく使いたいですね。

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