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<汚れとお掃除の百科事典>トイレ編“アンモニア”

2015.08.26

気になるニオイのもと・アンモニア汚れ

とくに古い公衆トイレなどで、思わず鼻を覆いたくなるような悪臭を感じたことのある方も多いのではないでしょうか。この悪臭は、トイレの汚れといって多くの方が連想するもののひとつ「アンモニア」が原因。便器の内外に付着したアンモニア汚れから、あの特有のニオイが発生しているのです。
もちろん、アンモニアの悪臭は公衆トイレだけのものではなく、オフィスや店舗にも発生しうるもの。しっかり対策を行いたいものです。そこで今回の「汚れとお掃除の百科事典」は、トイレの汚れシリーズ第4弾として「アンモニア」についてご紹介します。

アンモニア臭のもとは?

トイレの悪臭は、尿に含まれるアンモニアが原因だと思われている方も多いかもしれませんが、実はそれは誤り。人の尿にはアンモニアはごく微量しか含まれておらず、とくに排泄直後は無菌状態で、決して汚いものではありません。時間の経過とともに尿素が細菌によって分解され、アンモニアが発生するのです。つまり、ニオイのそもそもの原因は尿のアンモニアではなく、「尿素」と便器やその周囲に飛び散って残存した「尿汚れ」と言えます。
とくに男性トイレでアンモニア臭が発生しやすいのはそのため。目には見えない細かな飛沫が周囲に飛び散って悪臭になってしまうのです。オフィスのトイレでは小便用・大便用と分かれているケースも多いかと思いますが、洋式トイレのみ設置されているケースでは、便座を上げて立って用を足すということも珍しくないため、より「飛び散り」が多くなり、不快なアンモニア臭の原因になってしまいます。
こうしたケースでは、従業員に対して「座って用を足しましょう」と注意喚起したり、トイレ内に張り紙をしたりして、使用方法に気をつけてもらうよう促すものよいかもしれません。

アンモニア臭を取る方法

床や壁に飛び散った尿汚れを取る際に水拭きするケースも多いかもしれませんが、それだけでは尿汚れと雑菌を完全に除去するのは困難です。掃除をする際は、必ず除菌・消臭効果のあるトイレ用洗剤を使いましょう。洗剤をシュッとスプレーして塗り広げたあと、雑巾で水拭きすし、最後にから拭きをすればOKです。便器と床の接続部分は、古い歯ブラシなどで汚れをかき出すとより完璧にキレイにできるでしょう。

頑固なニオイにはどう対処する?

ニオイがなかなか取れない場合は、アンモニアの成分が天井付近に蓄積されている可能性があります。アンモニアガスは空気よりも軽いため、上のほうに溜まってしまうのです。このようなときは、天井に向かって消臭スプレーを散布してみるといいでしょう。市販の芳香剤や消臭剤は比重が重いため、高い位置に噴霧すると香りが空間全体に広がりやすく、イヤなニオイをカバーしてくれます。
腰より下の位置には尿が付着しやすいため、アンモニアを分解する効果のあるアルカリ性のクエン酸を使うのが効果的。クエン酸水をスプレー容器に作っておき常備しておくといいでしょう。
そのほか、個人の事務所などで、トイレマットや便座カバーを使っている場合は、こちらにも尿汚れが染みつき、ニオイの原因となっている可能性があります。このような場合は、こまめな洗濯や交換を心がけましょう。

トイレを快適でリラックスできる空間に

仕事が思い通りに進まなかったり、イライラしたりしたときなどは、ちょっと場所を変えるだけでも気分転換になるもの。トイレもそんな貴重なリラックススペースのひとつになりえます。日々のこまめな清掃でスッキリと汚れを落とし、トイレをいつでも気持ちのいい空間に維持していきましょう。

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