サニクリーン

<汚れとお掃除の百科事典>ナチュラルクリーニング“アンモニア水”

2016.03.31

使えば分かる!アンモニア水のすごい効果

ナチュラルクリーニングの洗浄剤とご紹介している「汚れと掃除の百科事典」、今回は「アンモニア水」をご紹介します。独特のニオイはありますが、アンモニアには実はお洗濯やお掃除に役立つ高い効果があります。ぜひ活用してみましょう。

アンモニア水とは?

アンモニアには「トイレからする嫌なニオイの原因」というイメージがあるため、お洗濯やお掃除に結びつけられない、という方も多いでしょう。しかし、化学工業においてはもっとも基礎的な窒素原料のひとつであり、昔からさまざまな製品に利用されています。その他、パーマ液やヘアカラー剤、虫刺され薬の原料などは、アンモニアを水で溶かしたアンモニア水からつくられます。
さらに、アンモニアは簡易的なクリーニング溶剤としても活躍します。特に水洗いが難しい衣類の洗濯には重宝しますので、その効果を知っておきましょう。

<アンモニア水の主な特徴>

化学名
アンモニア水(水酸化アンモニウム)

化学式
NH4OH

特徴
・薬局で購入できる市販品は10%溶液であり、入手が手軽
・やや強いアルカリ性を示す
・虫刺されなど、医薬品に使われており、市販品のアンモニア濃度は2%程度が多い

使用時の注意点
・強めのアルカリ溶液となるため、皮膚や目に付着しないよう注意する。ゴム手袋やメガネ・ゴーグルなどが用意できると安心
・強い刺激臭があり、そのまま吸い込むと失神の可能性も。蒸気を吸い込まないよう、作業時には風通しのよい場所を選ぶ
・揮発性のため、密栓し冷暗所にて保管すること

アンモニア水のオススメな使い方

【水洗いが難しい衣類】
水1Lに小さじ1杯のアンモニアを溶かして、薄めのアンモニア水をつくります。タオルをつけてかたく絞ったら、汚れの目立つ部分を叩いてキレイにしましょう。その後、全体を拭き洗いしていきます。なお、アンモニア水は揮発性なので水による仕上げ拭きは不要です。

【血液のシミ】
普通に洗濯しただけでは血液のシミが落ちなかった時は、歯ブラシやガーゼに2倍に薄めたアンモニア水をつけて叩きます。衣類はもちろん、床や壁、家具についた血液のシミも落とせるので便利です。

【ペットの糞尿】
まずは糞尿を取り除いて水をまきます。その後、新聞紙をかぶせて上からよく踏み、食塩水で拭いてください。最後に2倍に薄めたアンモニア水で拭き取ると、跡も残らずニオイも気になりません。

【タイルの目地などにつく青い着色】
水回りのタイルの目地についている青色の汚れは「銅石鹸」と呼ばれる物質で、水の中の銅と石鹸や垢の中の脂肪酸が反応してできます。これを落とすには、アンモニア水を直接垂らし、スポンジや使い古した布でよく擦ります。最後に食酢やクエン酸で中和すると、キレイになります。

アンモニア水の不得意分野

アンモニアは揮発性となるため、乾きが早いのが特徴です。これはメリットでもある反面、広い面積の汚れを落とそうとした場合には都合が悪いと言えるでしょう。また、刺激臭もあるため、毎日の洗濯に利用するのは控えた方がよいでしょう。

クセはあるけど、いざという時に頼れる存在

アンモニア水は、古くからさまざまな場面で利用されてきたナチュラルクリーニングの素材です。環境に優しく、人にとっても安全なので、積極的に取り入れてみましょう。ニオイというクセはあるものの、常に備えておけばいざという時にきっと役に立ちます。

おすすめ記事

マスコット トップへ