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<汚れとお掃除の百科事典>ナチュラルクリーニング“クエン酸”

2016.03.30

人気のクエン酸で水廻りのお掃除を快適に

ナチュラルクリーニングの素材としては、重曹と並んで人気を得ているクエン酸。酢のようなツンとしたニオイもないので使いやすく、特に水回りのお掃除で大活躍します。今回の「汚れとお掃除の百科事典」では、このクエン酸の特徴や用途をご紹介します。

クエン酸とは?

クエン酸はその名が示すとおり酸性なので、カルシウムを溶かしたり、アルカリ性の物質を中和したりする性質を持ちます。そのため、水廻りの白い汚れを落としたり、電気ポットを掃除したりするのが得意です。また、石鹸洗剤後の仕上げ剤や、石鹸シャンプーのリンスなどでよく使われています。食べ物では、さわやかな酸味を加えるために食品添加物に使われたり、サプリメントの原料にされたりします。
酸性の物質という意味では、酢酸も同じような効果がありますが、クセの強いニオイがあります。酢を使ったお掃除をしたいけど、鼻を刺すようなあのニオイが苦手で、という方も多いでしょう。こうした方にこそ、無臭のクエン酸がオススメです。

<クエン酸の主な特徴>

化学名
クエン酸

化学式
HOOC・CH2・COH・COOH・CH2COOH

特徴
・果物に含まれる酸味の成分
・水に溶けやすく、水溶液は酸性(pH2.1)を示す
・無色無臭の粉末

使用時の注意点
・大理石に使用すると主成分の炭酸カルシウムが酸で溶かされるため使用不可
・粉や水溶液が目に入ると強い痛みを伴うので、早めに清潔な水ですすぎ流し、痛みが続くようなら病院へ行く
・少量であれば口に含んでも問題なし。大量の場合は、適切な医療機関へ相談する

クエン酸のオススメな使い方

【電気ポット】
電気ポットの内側につく白い汚れやざらつきは、人体に害はないものの、あまりに多くつくとポットの性能が低下してしまいます。クエン酸を使ってお手入れをしましょう。まずはポット(2〜3Lのもの)を満水にし、そこへ小さじ1/2〜1のクエン酸を入れます。その後よく掻き混ぜ、1時間ほど通電。あとはお湯を捨てて、内側を擦れると簡単に汚れが落ちます。

【食器洗い機】
食器洗い機の内側にも、電気ポット同様に白い汚れが出ることがあります。この場合は、クエン酸を10〜50 g投入し、食器を入れない状態で運転させましょう。すると、水垢が溶けて内部がキレイになります。あとは、手早くクエン酸の溶けた水を排出、乾燥させましょう。なお、より洗浄効果を高めたい場合はクエン酸の量を増やせばよいですが、その分食器洗い機の中の金属部品が傷む可能性もあるので、バランスを考えて行う必要があります。

【水廻り】
厨房などに残る白い水ハネ後は、水に含まれるカルシウムなどのミネラルです。こうした汚れにも、クエン酸が効果的。まずはクエン酸水溶液を布に含ませ、しばらくパックします。その後汚れを擦れれば、簡単にキレイになるでしょう。パックの時間は20〜30分程度。これで汚れが落ちないようなら、さらに時間を延長してみましょう。

クエン酸の不得意分野

油脂やタンパク質が原因の汚れは、酸性であるクエン酸では落とすことができません。そのため、いわゆるお洗濯全般には使えないことを覚えておきましょう。

飲食点や居酒屋にこそクエン酸

食器洗い機やポットは、飲食点や居酒屋の定番アイテム。手軽にお手入れをしたいとお考えなら、ぜひクエン酸をお試しください。また、水廻りのお掃除にも使えるので、いろいろなシチュエーションに役立つでしょう。

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