サニクリーン

<汚れとお掃除の百科事典>ナチュラルクリーニング“エタノール”

2016.04.01

消毒にもお掃除にも使える便利なエタノール

さまざまなナチュラルクリーニング素材をご紹介してきた「汚れと掃除の百科事典」。今回は代表的な消毒剤「エタノール」です。飲食店では定番のアイテムとなっているエタノールの、さまざまな特徴や用途についてご紹介します。

エタノールとは?

エタノールの別名は「酒精」。つまり、お酒の仲間ということになります。主な用途は消毒で、冷蔵庫内や水回りといった衛生面に注意したい場所の掃除に活躍します。また、揮発性なので水を嫌う家電にも使えるのが便利な点です。その他、インフルエンザウイルスなど、特定の病原菌やウイルスを不活性化できる性質も持っているので、流行性疾患の対策にも役立ちます。

<エタノールの主な特徴>

化学名
エタノール(エチルアルコール)

化学式
CH3CH2OH

特徴
・お酒の主成分とほぼ同じ・水や油に溶けやすく、揮発性である
・強い殺菌作用を持ち、消毒用として活用される
・「無水エタノール」と「消毒用アルコール」の2種類が市販されており、薬局で購入できる・無水アルコールは水分が0.05%以下の純粋なエタノール
・消毒用エタノールは無水エタノールを精製水で80%に薄めたもの

使用上の注意点
・引火性があるため、使用・保管時には火気に十分注意すること
・揮発性のため、密閉し冷暗所で保管。使用時は換気に気をつける
・消毒目的で使う際は、先に石鹸等でしっかり汚れを落としてから使用する
・頻繁に肌へ接触させると、脱水作用で肌荒れの原因となるため注意する

エタノールのオススメな使い方

【油汚れ】
厨房の油汚れにはぜひエタノールをお試しください。油が簡単に落ちて、二度拭きも不要。とても便利です。ただし、火気厳禁で引火の恐れがあるため火気の近くでは絶対に使用は避けましょう。

【冷蔵庫】
エタノールを含ませた布で、庫内のドアパッキンや外側を拭いていきます。汚れやニオイが取れ、カビ予防にも効果的です。なお、エタノールの成分はお酒と一緒なので、食品についてしまっても大丈夫です。

【電気器具】
電気器具についた手垢汚れは、エタノールを含ませた布で拭き取ることで簡単に落ちます。スイッチや金属端子など、細かい部分には綿棒を布の代わりに使うと便利です。なお、掃除前には必ずコンセントからプラグを抜くようにしましょう。

【水回りのカビ】
洗面所やトイレといった水回りに発生したカビは、エタノールを含ませた布で拭き取りましょう。跡が残ってはしまいますが、エタノールが持つ殺菌作用でカビは死滅します。なお、激しく擦れるとカビの胞子が飛散し、カビ拡大の原因になるので注意してください。また、掃除後はときどきその部分をエタノールで拭いておくと、カビ予防になります。

【ウイルス・殺菌対策】
エタノールには特定のウイルスの構造を破壊し、細菌を死滅させる効果があります。そのため、流行性疾患の対策にも有効です。消毒に大きな効果を発揮するため、積極的に用意しておくようにしましょう。ただし、消毒したいものや場所に直接スプレーをすると、ウイルスや細菌が飛散する可能性があるので、布やティッシュに含ませて、そっと拭き取ることを心がけましょう。

エタノールの不得意分野

ノロウイルスやロタウィルスなどの病原菌・ウイルスはエタノールでは不活性化できず、ほとんど効果がありませんのでご注意ください。また、無水エタノールはお掃除には活用できますが、すぐに揮発してしまうため殺菌作用は少なめです。掃除が目的なら消毒用エタノールを用意しましょう。

また、以下の材質には使えないのでご注意ください。
・スチロール製品:白い濁りが出る場合があります
・ニス塗装の製品:ニスを溶かしてしまう場合があります
・皮製品:光沢が消える場合があります

便利なエタノールを積極的に活用しましょう

エタノールは手軽に消毒ができて、しかも用途も幅広いのが特徴の便利なアイテムです。スーパーや薬局などでも手軽に購入できますから、ぜひ一度導入してみることをオススメします。

おすすめ記事

マスコット トップへ