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<汚れとお掃除の百科事典>ナチュラルクリーニング“炭酸ソーダ”

2016.03.29

強めのアルカリ性が特徴の炭酸ソーダ

地球環境に優しいナチュラルクリーニングは、汚れを中和することで落とすお掃除方法。今回は、セスキ炭酸ソーダと同じように使えて、効果がより高いのが特徴の炭酸ソーダについてご紹介します。

炭酸ソーダとは?

ナチュラルクリーニングのアルカリ剤としてはもっとも強力な性質を持つ炭酸ソーダ。重曹やセスキ炭酸ソーダに比べてpHが高いにもかかわらず、無機物のため環境にも優しいのが特徴です。
洗浄剤として見ると、その使い勝手はセスキ炭酸ソーダとほとんど一緒。効果が強いため、ゴム手袋の着用など多少注意が必要ではありますが、基本的には同じと考えて問題ありません。使用量が少なく済み経済的な点も、オススメポイントのひとつです。

<炭酸ソーダの主な特徴>

化学名
炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)

化学式
Na2CO3

特徴
・水に溶けやすく、水溶液はやや強いアルカリ性(pH11.2)を示す
・水の量によって「無水塩」「1水塩」「10水塩」という状態に変化する
・10水塩は洗濯ソーダとも呼ばれ、綿布の洗濯に昔から使われてきた

使用時の注意点
・水に溶かすと強めのアルカリ性になり、手荒れの原因になるのでゴム手袋をつけるようにする
・皮膚についてヌルヌルした時は、はじめに水で洗い流す。ヌメリが取れない場合は酢やクエン酸を振りかけ馴染ませると中和される最後に水でしっかり洗い流す
・目や口に粉や水溶液が入ったら、しっかりと水ですすぎ、痛みが取れない場合は医療機関へ相談に行く
・空気中の水分を吸収すると「1水塩」に変化するので、蓋付きの容器を使い湿気に気をつけて保管する

炭酸ソーダのオススメな使い方

【換気扇・ガスレンジ】
換気扇やガスレンジなどが油でベトベトになっている場合は、そこに水溶液を直接スプレーしましょう。その後しばらく放置すると汚れが浮いてきます。使い古しの布でそれを拭き取ったら、最後に水拭きをしましょう。汚れがひどいようなら、キッチンペーパーに炭酸ソーダを含ませて直接拭いたり、水溶液の炭酸ソーダ濃度を高めたりするとよいでしょう。なお、五徳や天板は、洗い桶に水溶液をたま、その中でつけ置きすると汚れが落ちやすくなります。

【ステンレス製品・プラスチック製品】
水3Lに大さじ半分の炭酸ソーダを溶かし、そこへ対象となるステンレス製品やプラスチック製品を入れます。ステンレス製品は煮沸し、プラスチック製品はつけ置きしましょう。ある程度時間が経ったら、スポンジやブラシで擦れってください。ステンレスの曇り取りやプラスチックのベタ付き・ニオイ取りに有効です。

【食器・調理器具】
油汚れのひどい食器や調理器具は、いきなり無添剤石鹸を使って洗うと石鹸カスができてベトベトになってしまいます。そのため、はじめに使い古しの布やスクレイパーで汚れを落とし、その後水溶液をスプレーしてから洗ってください。ベトベトになりにくくなるので、快適に洗い物が行えます。

炭酸ソーダの不得意分野

石鹸などの界面活性剤に比べると洗浄力に劣るため、本格的な汚れ落としは難しくなります。たとえば、泥まみれになった靴下やスポーツのユニフォーム、機械油や口紅といったガンコな油汚れの、衣類のシミには向きません。

炭酸ソーダを便利に活用しましょう

炭酸ソーダは強めのアルカリ性が汚れをしっかり中和し、油もスッキリ落としてくれます。汚れ具合に合わせて、セスキ炭酸ソーダと使い分けてもよいでしょう。上手にナチュラルクリーニング素材である炭酸ソーダを利用して、お掃除に役立てください。

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