冬の体調を守る!オフィスの温度・湿度管理術
2016.01.11

寒いオフィスの改善は温度と湿度の管理が肝
冬のオフィスのお困りごとのひとつとして、温度・湿度管理が挙げられます。寒いからといってエアコンの温度を上げすぎると室内が乾燥してしまい、かといって寒いまま仕事を続けることもできません。そこで今回は、湿度と温度をバランスよく管理するための方法についてご紹介します。
温度設定以外でもできるオフィスの温度管理
オフィスの温度は窓からの日差しやすきま風、OA機器や照明器具による放熱、人口密度などの影響を受けます。そのため、単にエアコンの温度設定を行えばよいというわけではありません。そこで以下では、エアコンの温度設定以外でできるオフィスの温度管理方法についてお伝えします。
エアコンの風向は壁や天井へ
エアコンの風が直接当たる席の人は、夏は寒く冬は暑いといった状態になります。その人が自分のデスク周りの温度に不満を持たないよう、エアコンの送風の方向を壁や天井に向け、人に直接当たらないよう工夫しましょう。
空気の流れの調整
エアコンからの暖気が直接届く範囲のみ、暖房が過剰になり、その他の部分には行き渡らない可能性があります。そのため、扇風機やサーキュレーターなどを回し、暖気を循環させるようにしましょう。オフィス全体が暖かい環境をつくることが大切です。
放熱のある機器は足元へ
たとえばパソコンの本体は起動中、絶えず熱を放出しています。熱は下から上に移動する性質がありますので、このような機器類を足元に置くことで冬は暖房のような効果を期待できることがあります。
日差しをコントロール
赤外線を含む日差しは、部屋を暖めてくれる効果があります。冬場はできるかぎり取り入れ、有効活用しましょう。
出入り口付近は共有スペースに
出入り口の近くは外気が入り込むことが多く、温度を調整するのは他の場所に比べて難しくなります。そのため、常に誰かが座るスペースにするのではなく、一時利用がメインとなる共有スペースにしましょう。
部屋の広さに合わせた人員配置
人が密集するとそれだけで温度が上がります。逆に、広い部屋に少人数がいるオフィスだと、部屋を暖めるのに時間がかかります。そのため、部屋の広さに合わせた人員配置を行い、適切な人口密度になるよう工夫しましょう。
湿度管理で暖かさ・寒さの感じ方をコントロール
湿度が高いときには「暑い」、低いときには「寒い」といったように、同じ温度であっても湿度によって人は感じ方が変わります。そのため、冬は加湿を行い常に湿度を50%くらいにするよう心がけましょう。なお、湿度を40%以上にしておくと、インフルエンザの予防にもつながります。
加湿器の利用
オフィスの湿度管理を手軽に行うなら、加湿器の利用がオススメです。ただし、超音波でミストを出すタイプの加湿器はOA機器に影響を及ぼす可能性があるので、お湯を沸かすタイプか気化式のタイプを選ぶようにしましょう。
濡れタオルや水を入れたコップを置く
オフィスのどこかに、濡れたタオルや水の入ったコップを置いておくと、時間の経過とともに自然気化が起こり、部屋の加湿につながります。効果はそこまで高くありませんが、加湿器よりも手軽に利用できるので、せまいオフィスなら試す価値アリです。
観葉植物を飾る
植物にはそれ自体に保温加湿作用があります。エアコンによって室温が低下したり空気が乾燥したりするのを防いでくれる効果があるので、ぜひ取り入れてみましょう。
温度・湿度管理で快適なオフィス空間を
オフィスの室温や湿度が適切でないと、各個人のパフォーマンスや業務効率に影響するだけでなく、体調にも大きな影響を及ぼすことにもつながります。極端に寒かったり、乾燥していたりすると、風邪やインフルエンザのリスクが高まり、会社全体の業務にも悪影響が出てくるでしょう。このようなリスクを防ぐためにも、今回ご紹介した内容を参考に、快適な職場づくりを実践してみましょう。