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<汚れとお掃除の百科事典>床材“セラミックタイル”

2016.03.14

美しく機能的なセラミックタイルの特徴やメンテナンスについて

床材の種類や特徴、メンテナンス方法をシリーズでご紹介している「汚れとお掃除の百科事典」。今回は商業施設のフロアなどでもお馴染みのセラミックタイルです。見た目が美しく、耐久性も高いこの床材ですが、意外にメンテナンスには気を遣わなくてはなりません。以下から、その詳細について見ていきましょう。

セラミックタイルはどうやって作られる?

天然の石材や粘度を事前焼結し、微粉末に粉砕した後練り上げてから高圧プレス機で成型、さらに1300℃高い高熱焼き上げることでセラミックタイルは製造されます。結合粒子は超微粒子で、吸水性は0.01~0.06%程度と非常に小さくなります。グレードの高い商品になると、ここからさらに研磨が行われ、より美しい光沢へと仕上げられます。

セラミックタイルの特徴

数ある床材の中でも、セラミックタイルは耐久性と審美性の両立ができている素材として、多くの場所に利用されています。傷がつきにくく汚れにくいのでメンテナンスも容易――つまり、扱いやすさが最大の特徴と言えるでしょう。ただし、表面に空いている小さな穴に汚れが入ると、取り除くのが難しい、といった弱点もあります。

<メリット>
・柄が豊富
・高級感のある見た目
・高い耐久性
・光沢があり、長期間維持できる
・メンテナンスがしやすい

<デメリット>
・鏡面仕上げの場合はワックスが使えない
・鏡面仕上げは滑りやすい
・傷が入る
・目地の汚れが目立つ
・汚れが入ると洗浄が難しくなる
・強めの研磨剤が使用できない
・一度光沢が落ちると復元が困難

セラミックタイルのメンテナンス方法

セラミックタイルには外から持ち込まれた土砂汚れやヒールマーク(靴の擦り跡)、台車のゴムタイヤによるマーク、飲食物によるシミ、油汚れなどがあります。また、新しいタイルの表面に塗られたロウの残留を原因とする汚れも代表的なものとして挙げられます。
メンテナンスは比較的容易ですが、前述もしたとおり表面の穴に汚れが入ると後々面倒なので、これを予防するための措置が欠かせません。また、専用の薬剤や機器を適切に使用することも寿命を縮めないためには大切です。

意外とメンテナンスが難しいセラミックタイル

扱いやすさが特徴のセラミックタイルですが、メンテナンス法を誤るとその後、汚れや光沢を取り戻すのが難しくなるという性質を持っています。いつまでも美しいその見た目を保つためにも、正しいメンテナンス方法でお手入れを行いましょう。

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