<汚れとお掃除の百科事典>床材“カーペット”
2016.03.19
見た目もお手入れ方法もさまざまなカーペット
床材の種類・特徴とメンテナンス方法をご紹介するシリーズ、今回はカーペット系床材について解説をしていきます。カーペットは見た目だけでなく、製造方法によっていくつかの種類に分けられます。そして、それぞれに特徴やメンテナンス方法も違います。この記事では、いくつかのカーペットの種類をピックアップ。お手入れなどに役立つ情報をお伝えします。
カーペット系床材の種類と特徴・メンテナンス方法
カーペットは吸湿性・吸音性に優れており、下にある床が傷つかないというメリットがあります。さらに、足が疲れにくく滑りにくい、転んでもケガをしにくいとった点も魅力のひとつです。とはいえ、メンテナンスはフローリングと違い手間がかかるのも事実。しかも、種類によって適切な方法は異なります。以下で、それぞれの種類の特徴やメンテナンス方法を確認してみましょう。
ウィルトンカーペット系
カーペットの中でも耐久性が高いことで人気のウィルトンカーペット系。織りカーペットの中では最高級品とされており、価格的にも高価なものが多いのが特徴です。
【メンテナンス方法】
水洗いや洗浄力の強い方法で汚れを落とそうとすると、抜け毛がでてしまいやすいという特徴があります。そのため、洗浄作業と同時に、抜けた毛を吸い取るバキューム作業を行う必要があります。
タフテッドカーペット系
現在の主流にもなっている刺繍方式でできたカーペットです。なお、製作手法上、固定材が利用されていることも特徴に挙げられます。
【メンテナンス方法】
メンテナンス時には色落ちの可能性があるので注意が必要です。ただし、カーペットの中では汚れが落としやすく扱いやすい部類に入ります。
OAフロア系
名前のとおり、オフィスなどで使われることの多いカーペットです。ほとんどのものはループパイルでできており、さらっとした肌触りと弾力性、そして優れた復元性が特徴です。
【メンテナンス方法】
OAフロアの下には、電気配線などが組み込まれていたり、電気機器に関する端末が収納されていたりすることがあります。そのため、水の積極的な利用が困難です。できるだけ少ない水で洗浄するやり方のほか、乾式(ドライ)クリーニングでキレイにする方法があります。
メリットたくさんのカーペットを末永く使いましょう
前述したメリット以外にも、カーペットには優れた耐火性や装飾性、経済性といったメリットがあり、使い勝手のよい床材と言えます。末永く快適に利用するためにも、適切なメンテナンスを心がけましょう。