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大流行中!今すべきノロウイルス対策~知識編~

2015.03.19

調理器具の写真

冬はノロウイルスが大流行する季節!

前回前々回のコラムでは、冬ということでインフルエンザ対策について取り上げました。しかし、冬といって怖いのはインフルエンザだけではありません。とくに飲食店にとって死活問題になりかねないのが、「ノロウイルスによる食中毒」です。調理器具などにウイルスが付着していた場合、多数のお客様を巻き込む大量感染につながる可能性もありますので、しっかり対策をしておくべきです。今回の「プロが教える職場・店舗の清掃方法とコツ」では、「飲食店の現場で行うべきノロウイルス対策~知識編~」をお送りします。

まずはノロウイルスの特徴を理解すべし!

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉にもあるように、敵勢力に対向するには、敵のことを知り味方の情勢も把握する必要があります。それは、ノロウイルスに対しても同じことが言えるでしょう。対策を練る前に、まずはノロウイルスにどのような特徴があるのかを知ることが大切だと心得ましょう。

ノロウイルスの特徴1.アルコールへの抵抗性が強い

ウイルスには、「エンベロープ」という脂質性の膜で覆われているものと、そうでないものの2種類があります。エンベロープは脂質性のため、石鹸やアルコールによって容易に破壊でき、除去することができます。しかし、もともとエンベロープを持たないウイルスには、石鹸やアルコールが効きません。ノロウイルスは、後者の「エンベロープを持たないウイルス」です。そのため、除菌手段といって多くの方が思い浮かべる「アルコール除菌」がほとんど意味をなさないのです。

ノロウイルスの特徴2.一度かかっても再度感染の危険性がある

ノロウイルスには多数の遺伝子型が存在するため、一度かかったからといって安心はできません。同じ人が違った型のウイルスに感染する恐れがあるのです。また、ノロウイルスは、免疫持続期間が短いことも特徴です。短い人で、数ヶ月で免疫がなくなることもあるため、「昨年かかったから大丈夫」とは言い切れません。

ノロウイルスの特徴3.空気感染する

ノロウイルスの一般的な感染経路は経口感染です。多くは、ノロウイルスに汚染された飲食物などを摂取したり、ノロウイルスに感染した人の吐しゃ物などを触れた手で食べ物に触れて食べたりすることで感染します。しかし、そのほかにも、ノロウイルス感染者の吐しゃ物の処理が不十分だった場合、乾燥し飛沫核となって空気中に舞い、吸い込むことによる空気感染のリスクも考えられます。

特徴を知ったら、対策を練るべし!

今回のコラムでは、ノロウイルスが持つ3つの特徴をご紹介しました。次回の「プロが教える職場・店舗の清掃方法とコツ」では、今回ご紹介した特徴を踏まえたうえで、実際に行うべき対策についてご紹介していきます。すべてのお客様にご飲食後まで気分よく過ごしていただけるよう、また、お店としての評判を落としてしまわないよう、しっかり対策を練っていきましょう。

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