5人に1人しかわからない「新洗濯表示」
50年ぶりに新しくなった洗濯表示
衣類などのタグについている洗濯表示の記号。平成28年12月から新しくなったのをご存知でしょうか?洗濯表示の変更は実に50年ぶりというから驚きです。
私が洗濯表示を確認するのは、家で洗濯できるかどうかわからないときくらいなのですが、洗濯表示には干し方やアイロンのかけ方など、お手入れに関するいろいろな情報も含まれているのです。
新しい洗濯表示、わかりますか?
さて、ここでクイズです。上の洗濯表示の正しい意味はどれだと思いますか?
- つり干しをしてはいけない
- 衣類が濡れた状態のつり干しがよい
- 衣類同士を近づけてつり干しをしてはいけない
- 特に風通しをよくしたつり干しがよい
- 日陰のつり干しがよい
正直私はわかりませんでした。エレベーターかコンセントに見えてしまい、お恥ずかしいところ“洗濯表示”ということさえわかりませんでした。
正解は「2.衣類が濡れた状態のつり干しがよい」です。
干し方を示した表示だったのですね。それにしても、一体どのくらいの方がこのマークを知っているのでしょうか?
クイズ形式のアンケートを行ったところ一番多かった回答は「5.日陰のつり干しがよい」(28.3%)、次に「特に風通しをよくしたつり干しがよい」(26.9%)でした。
正解の「2.衣類が濡れた状態のつり干しがよい」を選んだ人は22.0%、およそ5人に1人しか正解しませんでした。
ちなみに、選択肢のなかにある「3.衣類同士を近づけてつり干しをしてはいけない」、「4.特に風通しをよくしたつり干しがよい」というような、衣類同士の距離や風通しに関する記号は存在しません。ご注意ください。
パッと見た印象では正解をイメージしにくく、やはり新しい洗濯表示はまだ浸透していないようですね。それはクイズに参加された方の感想からも伺い知ることができます。
「見たこともなくまったくわからない(40代・女性)」
「表示が変わってまったくわからなくなった(30代・女性)」
「マークが変わったのは知っているが、変更後の意味は知らなかった(10代・女性)」
「こんな洗濯表示見たことない(20代・女性)」
「洗濯表示って難しい(40代・女性)」
「毎日洗濯しているのにわかりません(30代・女性)」
「コンセントにしか見えない(30代・女性)」
新しい洗濯表示の見方
変更前に比べて種類が増え、複雑になったように感じるかもしれませんが、洗濯表示は基本的に5つの「基本記号」と「付加記号」の組み合わせで表示されています。
5つの基本記号は「家庭洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」を示し、付加記号は「強さ」と「温度」を示します。これらの記号を組み合わせてひとつの洗濯表示になるのです。
そしてさらに、温度を示す数字や、タンブル乾燥のマーク、日陰のマークなどを組み合わせることで洗濯表示が完成します。
新しい洗濯表示の覚え方については、経済産業省がYouTube公式チャンネルにて動画を公開していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
【経済産業省YouTube公式チャンネル】
新しい洗濯表示 ~これさえ覚えれば大丈夫!~
https://www.youtube.com/watch?v=a0ArxhauvYw
洗濯表示変更の背景
これまでの洗濯表示は、ひらがなやカタカナが含まれていたことからもわかるように日本独自のものでした。
今回の変更では、国際規格の洗濯表示を採用し、国内外で同じ表示となりました。今まで輸入される衣類には二種類の洗濯表示が付いているものもありましたが今後は統一されます。
また、この新しい洗濯表示を覚えれば、海外で購入した服や、外国製品についた洗濯表示の意味もわかるようになり最適な方法で洗濯することができます。
私は洗濯表示をきちんと確認せず、自宅で洗濯できるのにクリーニングに出して高いお金を払ったことがあります。外国製品の洗濯表示の意味がわからず、間違った洗濯をしてしまったこともあります。
このような失敗をしないために、新しい洗濯表示を覚えるべきですね。でも、すぐには難しそうなので、まずは洗濯機に代表的な新しい洗濯表示の表を貼っておきたいと思います!
<調査内容>
【調査期間】
2016年7月22日~8月7日
【調査方法】
モニプラ「サニクリーンファンサイト会員」に対するインターネット調査
【サンプル数】
558人
<参考資料>
消費者庁「新しい洗濯表示」
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html
経済産業省YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=a0ArxhauvYw