花粉症じゃないのに、家でくしゃみや鼻水が止まらない理由
一年中悩むくしゃみや鼻水の原因は?
アレルギー性鼻炎は「季節性アレルギー性鼻炎」と「通年性アレルギー性鼻炎」に分類されます。
花粉症のように、その時期の花粉が原因でアレルギー症状を引き起こすものを「季節性アレルギー性鼻炎」、一年中くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こすものを「通年性アレルギー性鼻炎」といいます。
通年性アレルギー性鼻炎には、様々な原因がありますが、多くはダニを代表とする室内のハウスダストが原因といわれています。
しかし、ダニはあらゆるところに生息しているので、残念なことに家への侵入を阻むことも、完全に家から追い出すこともできません。
では、どうすればくしゃみや鼻水などのアレルギー症状から解放されるのでしょうか?
そこで大切なのは、ダニと上手に付き合うことです。ダニと上手に付き合って、アレルギー症状を軽くすることを心がけます。
そして、私は絶対花粉症ではないという人、または花粉が舞う時期にくしゃみや鼻水があらわれ、シーズンが終わっても症状が治まらない人は、風邪はもちろん、ダニアレルギー検査も受診してみてはいかがでしょうか?
ダニアレルギーが起こる仕組み
くしゃみや鼻水などが代表的な症状のダニアレルギー。ときには、アトピーの原因になることもあります。
くしゃみなどのアレルギー症状は、ダニを吸い込むことで発症しますが、生きているダニよりは、「死がい」や「フン」、そして「脱皮した皮」がおもな原因になります。
ダニが死ぬと、死がいは乾燥します。フンや皮も同様に、時間が経つと乾燥し、その上を人が踏んだり、掃除機を強くかけたりすると、乾燥した死がいは粉々になります。
この粉々になったものが、掃除機などで取り除かれないでいると、人の動きや空調などの空気の流れに乗って、ダニの死がいは部屋中に舞い上がります。
舞っているものは、吸い込みやすいので、容易に体内に取り入れてしまうことになります。
これにより、ダニアレルギーを発症するリスクがぐんっと増すのです。
ダニを殺すよりも簡単なダニ対策
このように、ダニによるアレルギーの対策では、こまめにお掃除をして、ダニの死がいなどを取り除くことが大切です。
また、同時に、死がいなどの元となる「生きているダニ」を家から減らすことも大切です。
でも、ダニを殺して減らす方法は、あまりおすすめしません。
なぜなら、ダニを殺した後に死がいを取り除かないと、アレルギー対策にはならないからです。
例えば、何らかの方法でふとんのダニを殺したとしましょう。
でも、ふとんの内部(綿など)も含めて「死がい」をしっかり取り除かないと、そのうち死がいは乾燥して粉々になり、吸い込むリスクを高めてしまいます。
ふとんやカーペットなどのようなところから死がいを取り除くのは結構大変なことなので、ダニ取りシートで捕獲して、家から出ていってもらう方がとってもラクです。
押入れやふとんなどのダニが好む場所にダニ取りシートを仕掛けて、ダニの数を減らしていきましょう。
インフォメーションプラス
しっかりとハウスダスト対策をしているのに、まだくしゃみや鼻水が出る…そんな時はエアコンが原因の可能性も。
エアコンは室内の空気を吸いこむので、フィルターや内部にホコリやダニの死がいなどのハウスダストが溜まっていきます。
また、冷房運転時は内部の湿度が上がって結露やカビが発生するなど、エアコン内部は想像以上に汚れています。
エアコン内部に汚れが溜まったままで電源をつけると、ハウスダストやカビがエアコンの吹き出し口から部屋中に放出されます。
エアコンをつけた際にくしゃみや鼻水が出る時は、エアコン内部に溜まったハウスダストやカビが原因の可能性が大です。
自宅でできるエアコンのお手入れは、フィルターの清掃や吹き出し口の拭き取りなどです。
エアコン内部のお掃除用スプレーが市販されていますが、残念ながらあまりおすすめできません。
市販のスプレーでは、奥の汚れまで届かなかったり、洗い流しができないため残った洗剤やホコリが、サビや目詰まりの原因となったりします。
故障のリスクもあるため、内部の清掃はプロに頼むのが良いでしょう。
サニクリーンのエアコンクリーニングでは、プロによる分解洗浄で内部にたまったカビやホコリを徹底的に取り除きます。
清掃にはプロ仕様の洗剤と高圧洗浄機を使用するため、市販のクリーナーでは届かない内部の汚れまでしっかりと落とします。
アレルギー源を取り除いてイヤなニオイも除去するとともに、低下した冷暖房効率も取り戻せるため、電気代のカットにもつながります。
使い始めてから、一度も内部を清掃したことがない…そんなエアコンがあれば、是非一度エアコンクリーニングをお試しください。
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※2019年3月13日本文改訂
※2020年12月10日本文改訂