<汚れとお掃除の百科事典>床材“化学系その2”
2016.03.11

まだまだあります、化学系床材
床材が持つさまざまな特徴やメンテナンス方法をご紹介している「汚れとお掃除の百科事典」。今回は、前回紹介しきれなかった化学系床材の種類をご紹介します。それぞれの特性を把握し、正しいメンテナンスを行うようにしましょう。
化学系床材の種類と特徴・メンテナンス方法
前回はビニル系床材、塩ビシート系床材、クッションフロア系床材をご紹介しました。以下からは引き続き、それ以外の化学系床材についてご紹介していきます。
インレイドシート系床材
化学系床材の中でも、比較的扱いやすいのが特徴のインレイドシート系床材。弾力性はさほどありませんが、洗剤に対する耐久性が高く、樹脂ワックスの密着性にも優れています。
【メンテナンス方法】
汚れもつきにくく、メンテナンスは比較的容易です。洗剤やワックスで気をつけなくてはいけない点もありませんので、用途に合わせて好きなものを選べます。
リノリウム系床材
床材としては摩擦に強く、吸い込みも少ないのが特徴です。さらに、ワックスの密着性に優れている点もリノリウム系床材を使うメリットです。なお、紫外線やアルカリ性の剥離剤によって変色が起こり、耐洗剤性も低いのが弱点として挙げられます。
【メンテナンス方法】
摩擦で表面に傷がつくと吸い込みが多くなる性質を持っているため、メンテナンスや清掃時には注意が必要です。専用のフロアシーラーを利用し、変色・摩擦をできるだけ防ぐことで、寿命を長持ちさせることができます。
ポリウレタン系床材
摩擦に強く、吸い込みもほとんどないのがポリウレタン系床材の特徴です。ただし、樹脂ワックスの密着性が悪く、洗剤への耐久性も劣るのがデメリットです。
【メンテナンス方法】
ポリウレタン加工処理されたリノリウムは、通常のものと扱いが異なります。そのため、専用のフロアシーラーを利用しても密着性が実現できません。また、ワックス利用の際には、密着性と耐水溶着性に特化した樹脂ワックスを利用する必要があります。
化学系床材それぞれの特徴を把握して適切なメンテナンスを
前回・今回と続けて化学系床材の種類と特徴を紹介してきました。それぞれの床材にはそれぞれのメンテナンス方法があり、適切な方法を選ぶことで寿命を延ばし、末永く使い続けることができます。ぜひ今回ご紹介した情報を床材選びにお役立てください。