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旅館・ホテルの大浴場を効率的に洗浄しよう!

2015.09.15

今だから知っておきたい! 大浴場の清掃のポイントまとめ

夏休みシーズンの忙しさのピークが過ぎ、しばらく「ひと息」という旅館・ホテルなどの宿泊施設スタッフの方も多いかもしれません。ただし、忙しさが和らいだからといって欠かしてはいけないのが “大浴場のお掃除”。むしろ、客足が落ち着く今だからこそ重点的な清掃ができるチャンスです。今のうちにしっかり清潔を行い、清潔な状態を保ちましょう。今回は、ホテルや旅館の皆様に向けた浴室清掃のポイントについてご紹介します。

大浴場の日常清掃と定期清掃

大浴場の汚れは、日常清掃と定期清掃の2つの清掃でキレイにしていきます。その汚れには、主に酸性洗剤で落とす汚れとアルカリ性洗剤で落とす汚れがあります。
こちらでは、日常清掃と定期清掃のポイントと汚れ別に推奨される洗剤についてご紹介します。

日常清掃を行う際のポイント

日常清掃でとくに気になるのが床面のヌメリです。原因には、シャンプーやボディーソープ、床清掃時の洗剤類による界面活性剤の残留などが挙げられます。このようなヌメリには、酸性洗剤が有効です。まずはアルカリ性洗剤で石けんカスなどを落とし、その後流水でよく洗い流します。次に酸性洗剤の10倍希釈液を床にまき、約5分たってからデッキブラシなどでこすって再度よく洗い流しましょう。これで界面活性剤のヌメリが解消されます。
ヌメリはバクテリアの繁殖によって起こっている場合もあります。このようなときはアルカリ性洗剤が効果的ですので、状況に合わせて使い分けましょう。
また、鏡や洗面台、カラン、桶腰掛け、洗面器については浴場用洗剤を含ませたスポンジで清掃を行いましょう。浴槽の湯を抜いているタイミングで行うと効率的です。とくに鏡や洗面台は、毎日しっかり洗うことで白いスケール(炭酸カルシウム)の付着を防止できます。

<酸性洗剤が有効な汚れ>
・スケール(炭酸カルシウム)
・温泉に含まれるミネラルのサビ系である酸化鉄
・磁器タイルの床などで多く見られる黒い水垢
・石けん類に含まれる界面活性剤によるヌメリ

<アルカリ性洗剤が有効な汚れ>
・ボディーソープやシャンプー、清掃時の洗剤のカス
・カビ
・バクテリア増殖によるヌメリ

定期清掃を行う際のポイント

大浴場は、汚れの種類が多いため、日常清掃のほか、さらに徹底した定期清掃を行う必要があります。この場合も、アルカリ性と酸性の洗剤の使い分けが重要です。汚れに合わせた洗剤で効果的な清掃を行いましょう。これを誤ると、素材を傷めたり変色させたりといったトラブルが発生し、修復ができなくなる可能性もありますので慎重に行いましょう。
以下の表は、定期清掃で注意すべき箇所です。

<酸性の洗剤が使えない箇所>
・大理石
・御影石
・鏡面仕上げ

<強アルカリ性の洗剤が使えない箇所>
・アルミ素材

なお、アルミ・ステンレス・鉄といった金属類に使用してはいけない酸性洗剤もあります。清掃の際には、必ず確認しておきましょう。

温泉特有の頑固な汚れは専門家に任せるという手も

鉱泉や温泉のお湯を使う大浴場の場合、温泉成分が結晶化してしまい、普段の清掃ではなかなか落とせないことがあります。とくに硫黄や石灰華、遊離石灰、白華現象(エフロレッセンス)といった汚れは頑固で、無理にブラシでこするとタイルや浴槽の表面に傷をつけてしまう場合もあります。このような場合は清掃の専門家に相談してみるのもよいでしょう。

大浴場を清潔なリラックス空間に

旅館やホテルに宿泊されるお客様にとって、大浴場は旅の疲れを癒やす最大のリラックス空間です。ここが不衛生だと、お客様の満足度も大幅に下がってしまうでしょう。今回ご紹介したポイントを踏まえて適切な方法で清掃を行い、利用される方が気持ちよく過ごせる環境を整えましょう。

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