<汚れとお掃除の百科事典>床材“石材系”
2016.03.13

石材系床材の適切なお手入れ方法を知りましょう
床材の種類・特徴とメンテナンス方法をシリーズでご紹介している「汚れとお掃除の百科事典」、今回ご紹介するのは石材系床材です。石ということで耐久性が高いイメージはありますが、実は清掃などのメンテナンスで気を付けるべき点が多くあります。種類ごとの特性をよく知り、正しいお手入れ方法を知りましょう。
石材系床材の種類と特徴・メンテナンス方法
高級感の演出などに最適な石材系床材。この中には、天然のものか人工のものかで2種類に分かれます。種類によって特徴が異なりますので、注意しましょう。ここからは、それぞれの床材の特徴やメンテナンス方法についてご紹介します。
御影石材
高い硬度と薬品への耐久性、優れた硬度を持つのが御影石材の特徴です。比較的メンテナンスがしやすい床材とし知られており、仕上げ方には本磨きや水磨きといった種類があります。
【メンテナンス方法】
本磨き仕上げの御影石は耐久性が高く、汚れにくいのが特徴です。そのため、簡単な水洗いのみで汚れが落ち、美しい外観を保つことができます。汚れの除去に加えて、磨いていきたい場合には専用のパッドが必要になりますが、硬度が高いため、もとの輝きを取り戻すのは容易ではありません。このような場合は、専門家に相談するのがオススメです。
大理石系
屋内でよく使われる石材。石系の中では比較的柔らかく、吸水性も高いという性質を持っています。
【メンテナンス方法】
メンテナンスの際にはその性質によりいくつかの注意が必要です。汚れがしみ込みやすいため、頻繁にメンテナンスを行う必要があります。しかし、硬度が低いので研磨力の強い道具を使うと傷が付いてしまうことも。そのため、研磨力が低く柔らかい道具で磨かなくてはなりません。
テラゾ系
テラゾ系は人工的に作られた石材ですので、硬度はそこまで高くありません。そのため、傷や汚れに対する耐久性は天然の石に比べて劣る傾向にあります。屋外での使用には向かないので、屋内で利用されることがほとんどです。
【メンテナンス方法】
メンテナンス時の制限はさほど多くはありませんが、素材自体が柔らかいので研磨性の強い道具の使用には向きません。そのため、床清掃用のブラシを活用するようにしましょう。
スレート系
硬くて汚れにくいスレート系は、御影石材系と似た特徴を持つ石床材です。しかし、吸水性がそれなりに高いので、汚れがしみ込みやすいという独自のデメリットがあります。そのため取り扱いには注意が必要です。
【メンテナンス方法】
スレート系の石材に汚れがしみ込んでしまうと、後から取り除くのは難しくなります。そのため、ワックスを利用したメンテナンスは、汚れのしみ込みを防止するのに効果的な手段です。また、汚れがついしまった場合は毛先の細いブラシなどでこすると、表面の凹凸が多くても効率的に清掃が行えます。
石材系床材は意外とデリケート
硬くて強いイメージのある石材系の床材ですが、実は種類によっては傷が付いてしまうことも多い床材です。そのため、床にはどのような素材が使われているかをよく知った上で、適切なメンテナンスを行うことが重要です。今回ご紹介した内容を参考に、それぞれに合わせた方法やメンテナンス道具を選ぶようにしましょう。