サニクリーン

病院床のウイルス対策 | コロナ禍の消毒・清掃方法および清掃業者について

2021.04.06

病院床の新型コロナウイルス陽性率

医者足元(靴)

昨年(2020年)、中国・武漢にある病院床の新型コロナウイルスの陽性率が高かったことを受け、米国疾病予防管理センター(CDC)は「医療従事者の靴底が新型コロナウイルスを運ぶか可能性がある」というレポートを発表しました。

現在、新型コロナウイルスが靴底を介して感染するか否かについて明確な答えはないようですが、このような発表などを受け、現在でも床の除菌・消毒による感染対策を日常的に行っている医療施設は少なくないと思います。

ただ、床の感染対策については「常に清潔に保つ」という病院清掃の基本に立ち戻ることが最も大切なことであるように思えます。そこで、今回は床の感染対策で参考にしてもらいたい「清掃」についてご紹介します。

消毒剤の床への噴霧(スプレー)は推奨されていない

スプレー

患者が多く集まるところは、必然的にウイルスや菌などが多くなることから日常的な感染対策が必要になります。

施設によっては、消毒剤を床に噴霧(スプレー)しているところもあるようですが、感染の原因となるウイルスなどが汚れの中にあった場合には、その上から消毒剤を噴霧しても効力が届かない可能性があります。

また、米国疾病予防管理センター(CDC)の「医療施設における消毒・滅菌に関するガイドライン」では、「消毒剤の(空間)噴霧は、空気や環境表面の除染方法としては不十分であり、日常的な患者ケア区域における一般的な感染管理として推奨しない」との見解が示されています。

ちなみに、このような国際的な知見に基づき厚生労働省でも、消毒剤やその他ウイルスの量を減少させる物質について、人の眼や皮膚に付着したり吸い込む恐れのある場所での空間噴霧を推奨していません。

「常に清潔に保つ」が床の感染対策の基本

病院待合室

いずれにせよ、消毒剤を床に噴霧するような感染対策は不十分であり推奨されていないことが伺えます。

例えば、福島県いわき市では「事業者に向けた新型コロナウイルス対策」について、ホームページ上で以下のように公開しています。

 

床の清掃は通常どおりの清掃です。消毒薬の噴霧は不完全な消毒になる箇所が生じたり、ウイルスの舞い上がりの恐れがあります。さらに、消毒実施者の健康被害につながる危険性があるとして、厚生労働省では推奨していません。
いわき市ホームページ「新型コロナウイルスへの対策」

 

 やはり、床の感染対策については「常に清潔に保つ」という病院清掃の基本に従って、床をキレイ(衛生的)に保つ「清掃」を心がけることが大切なようですね。

プロの清掃(業者)を利用して業務負担を減らす

病院待合室

病院などの医療施設の規模にもよりますが、自らで行う「日常清掃」については、ウイルスが付着したホコリなどを吸い込む「塵埃(じんあい)感染」のリスクも考え、床のホコリが舞い上がらないような清掃道具(方法)でホコリなどを取り除くことを中心に行いましょう。

それ以上の清掃を求めると従事者の負担が大きくなってしまうので、床はその程度に止めドアノブやイス、医療機器など患者さんがよく接触する箇所の消毒に力をいれた方が良いと思います。

ただし、床の場合、日常清掃では落とし切れない汚れも出てきます。また、定期的にイスや什器などを移動しなければならないような清掃も必要になります。そのような場合は従事者の負担を考えてプロの清掃業者に依頼することをおすすめします。

通常、清掃業者の清掃は、毎日(デイリー)、毎週(ウィークリー)、毎月(マンスリー)などのメニューで用意されていますが、清掃内容や回数は予算などに応じて柔軟に対応してくれるところがほとんどです。

特に、新型コロナウイルスの影響により、マンパワーが不足している医療機関では、自らが行う日常清掃もままならないことがあると思います。そのようなときは床の「デイリー清掃」を相談してみましょう。実際、そのような病院やクリニックは増えています。

また、清掃内容によっては、洗剤や水に加えて「ポリッシャー」のような機器を使って、床の汚れを“こそげ落とす”ように清掃するので、ウイルスなども汚れと一緒に取り除くことができます。清掃後に出る床の汚水も、清掃業者であればバキューム機器で回収してくれるので安心です。

サニクリーンでは床の清掃から床拭きまで24時間対応。

病院の床を清掃するサニクリーン

医療施設への清掃サービスも行っているサニクリーンでは病院の規模や診療時間に応じて、デイリーやマンスリーなどの定期清掃に加え、不定期でも対応する床清掃プランを「24 時間対応」で提供しています。

 

床清掃のバナー
サニクリーンの床清掃はこちらで紹介

また、サニクリーンでは技術向上のため、実際の病院に使われることが多い塩ビやリノリウム素材などの床材で清掃技術の研究をするなど、安心してご利用いただける適切な清掃サービスの提供にも努めています。また、それぞれの施設にとって最適な清掃プログラムもご提案しています。

ガイドラインに則った新型コロナウイルス対策

医療施設は最も安全が担保されなければならない施設のひとつです。清掃を依頼する際には、その清掃業者が、国や自治体、業界団体などから出されている、新型コロナウイルス対策ガイドラインに則ったサービスの提供をしているかもしっかり確認しましょう。

 

 

靴底はマットで除菌をし床の感染リスクを低減させる

マットを踏む靴

先ほどご紹介しましたが、「医療従事者の靴底が新型コロナウイルスを運ぶか可能性がある」という米国疾病予防管理センター(CDC)の発表は、靴底からのウイルス拡散にも注意が必要であるということを意味しています。特に、医療機関などの感染リスクの高い場所では、靴底に付着したウイルスが感染原因の一つになるかもしれません。

このような背景から、サニクリーンでは、界面活性剤「塩化ベンザルコニウム」を成分とした除菌液によって感染リスクを低減させる「除菌剤含浸用マット」を取り扱っています。

 

除菌剤含浸用マットのバナー
除菌剤含浸用マットはこちらで紹介

日常清掃ではホコリをたてずに取る床モップを

サニモップで病院の床をはく

先ほど、「日常清掃」については、塵埃(じんあい)感染のリスクも考えて、床のホコリが舞い上がらないような清掃方法をおすすめしました。

そこで、サニクリーンでは「除塵剤が加工されたモップ」をおすすめしています。掃除機と異なり、排気風でホコリを舞い上げないことに加え、モップに加工された除塵剤がホコリをコーティングするように次々と包み込み離さないので「ホコリの舞い上げ」を低減します。

 

サニモップEcoのバナー
サニモップEcoはこちらで紹介

病院やクリニックなどの医療機関では、常に高い安全性が求められますが、その維持にはマンパワーなどが必要とされ、業務に大きな負担がかかっている施設も少なくありません。そこで、アウトソーシングなどをご検討されるのも良いかと思います。

 

(注)新型コロナウイルス関連の記述について
新型コロナウイルス(特徴など)はいまだ解明されていない点が多く、当記事の記述(見解や対策など)は下記文献などを参考とした弊社の「考察(見解)」となります。従いまして、記述内容を保証するものではありませんので、本記事をもとに感染対策を行う場合にはご自身の責任の下に実施してください。

 

[参考文献]
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について
「厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ」(2021年1月28日時点)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html

おすすめ記事

マスコット トップへ