AEDの価格・管理は?AED買取・レンタル比較
2019.06.19

AED(自動体外式除細動器)には、買取する方法とレンタルする方法があります。
このページでは、AED導入を検討されている方向けに、AEDを買取・レンタルした場合の価格、管理・メンテナンス方法などを解説しています。
AED導入前にぜひ、ご参考になさってください。
AEDとは、自動体外式除細動器という医療機器のことを言います。英語名称「Automated External Defibrillator」の頭文字を取った名称で、世界共通の言葉として使われています。
日本語にすると難しい言葉ですが、言葉を分解してみると、
「体外式」・・・人体の外から
「細動」・・・心臓のけいれん
「除細動」(じょさいどう)・・・不整脈治療の一つ。電気ショックは除細動の一つ。
という意味で、まとめると、AEDとは
「人体の外から自動的に電気ショックを与えて、不整脈を正常な状態に回復させるための医療機器」
という意味になります。
AEDは50年以上も前に、アメリカシアトルの心臓血管外科医、Karl William Edmark(カール・ウイリアム・エドマーク)氏によって発明されました。現在では日本でも普及し、駅や空港、市役所、学校、イベント会場などの公共施設の他、ショッピングモール、コンビニなどの人が多く集まる場所に設置されるようになってきました。
AEDの価格比較!買取とレンタルではどちらが安い?
AEDを買い取る場合、本体だけで約20~40万円かかります。また本体と合わせて、消耗品である電極パッドとバッテリーも必要となります。電極パッドとバッテリーの費用はメーカーや機種、使用期限によって料金が異なり、5年で約5~6万かかります。初期費用が高額になってしまうため、導入ハードルはやや高いといえるでしょう。
一方、AEDをレンタルする場合はどうでしょうか。これもレンタル商品やレンタル期間によって料金形態は異なってきます。AEDレンタル業界全体を見ると、月額大体5,000~6,000円というのが相場になっています。
買取とレンタルを単純比較した場合、次のようにまとめられます。
初期費用 | 維持費 | |
---|---|---|
買取 | 高い | 消耗品のみ定期的に |
レンタル | 安い | 毎月のレンタル料金 |
これだけを見ると、「初期費用はかかるけれどもランニングコストを抑えたい」という場合は買取を、「長期的に見た場合、買取よりもコストはかかってしまうが初期費用を抑えたい」という場合は、レンタルを選択したほうがよいというのが分かります。
ただ、レンタルには「短期レンタル」と「長期レンタル」の2種類があります。
例えば、「1日だけ利用したい」「1週間のイベント中だけ利用したい」という場合や、「まずは1年間お試しで使ってみたい」といったように、単発・短期利用をお考えの場合は、レンタルを選択するのがよいでしょう。
また、長期利用をお考えの場合、商品のコスト面のみを見ると確かに買取のほうがよいかもしれません。しかし「AED管理コスト」を合わせて考えてみた場合はどうでしょうか。
AED管理と管理資格
AEDは元々、日本では医師のみに使用が認められる医療機器でしたが、2003年に医師以外の救急救命士にも使用が認められました。2004年7月からは、特別な資格を持たなくても一般の人が管理をし、AEDを使えるようになりました。
AED管理には次のような管理が必要になってきます。
- 予算管理
- AED本体/消耗品の管理
- 日常点検
もし買取する場合、AEDには「耐用年数」があるため、経理担当がAEDの減価償却期間を意識して予算管理をしていかなければなりません。また、AED本体がいつでも使用できる状態にあるか、異常はないか、本体の耐用期間が過ぎていないか、消耗品の交換が必要かどうかなど、日常点検を行っていく必要があります。
一方、レンタルする場合は減価償却は考えずレンタル費で計上できるため予算管理しやすくなります。また、定期的な日常点検はレンタル業者に委託されるため、管理負担を減らすことができます。
価格面、管理面のコストを合わせてみると、次のようにまとめられます。
初期費用 | 維持費 | |||
---|---|---|---|---|
初期費用 | 維持費 | 予算管理 | 管理負担 | |
買取 | 高い | 消耗品のみ定期的に | 煩雑 | 大きい |
レンタル | 安い | 毎月のレンタル料金 | 簡易 | 小さい |
長期的に使おうと考えていても、コスト面でレンタルを迷われている場合は、管理の側面から買取にするか、レンタルにするかを改めて検討してみるといいでしょう。
サニクリーンのAEDレンタルサービス
サニクリーンではAEDのレンタルサービスを行っています。
サービスの主なポイントは
- 初めての方でも分かりやすく、使いやすいオムロン製AEDを採用
- 3年毎に電極パッドとバッテリーを無償交換
- 定期点検のサポートによって管理負担軽減
の3点です。
初期コストと管理の負担を減らしたいという場合にご利用いただけるサービスとなっています。
初めてAEDをお使いになるという方は、まずは導入のしやすいレンタルから始めてみて、AED使用方法や管理方法の知見を得てから、維持費を抑えた買取を検討するというのも一つの方法です。
AEDを使用する頻度や設置台数は、シチュエーションや設置場所によって変わってきます。具体的にどのような設置方法がいいのか、ご不明な点がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。