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<汚れとお掃除の百科事典>洗剤を極めよ!種類別の使い分けアレコレ~前編~

2014.06.11

洗剤の種類を知って、効率的な掃除をしよう!

オフィスや学校、飲食店の厨房、工場など、施設や場所によって汚れの種類や付き方は多種多様。こうした汚れを確実かつ効率的に落とすには、さまざまな種類の洗剤のなかから最適なものを選ぶことが重要です。

もし、「洗剤を使って掃除をしているのになかなか汚れが落ちない」なんてことがある場合、お使いの洗剤は対象の汚れに適していない可能性があります。今回の「プロが教える職場・店舗の清掃方法とコツ」では、用途に応じた「洗剤の使い分け~前編~」をお届けします。

洗剤の種類は5種類+1種類に大別

洗剤は、pH(水素イオン濃度)によって、「中性」「弱アルカリ性」「アルカリ性」「弱酸性」「酸性」5種類のものに分けられます。これらに「溶剤」を合わせて全部で6種類に大別されます。今回の「前編」では、以下の3種類の特徴と用途を見ていきましょう。

中性洗剤

中性洗剤は、毎日お手入れが必要な部分に最適な洗剤。界面活性剤(※)の働きのみで汚れを落とします。安全性が高く、素材を傷つけにくいのが特長です。
※水と油など、混じり合わない物質同士の境界(界面)の性質を変える働きを持つ物質

【用途】
給湯室(台所)、食器などの簡単に落とせる汚れ

弱アルカリ性洗剤

軽度の油汚れや、ヤニ汚れなど中性洗剤では落とせない汚れに使われる洗剤。界面活性剤の働きをサポートするアルカリ剤を含みます。ただし、この成分は皮膚に悪影響が出やすいため、使用する際はゴム手袋の着用しましょう。

【用途】
ガスコンロ・レンジフードなどの油汚れ、ガラスの油脂など

アルカリ性洗剤

アルカリ性洗剤には、タンパク質と結合して溶かす性質があり、時間が経過して変質した頑固な油汚れも分解して落とすことができます。しかし、アルカリ性洗剤は皮膚のタンパク質まで溶かしてしまうため、ゴム手袋の着用が必須です。また、酸性の洗剤を同時に使うと塩素ガスが発生するため大変危険。使用時は注意しましょう。

【用途】
カビ取り、パイプ洗浄、ガレージなどの油汚れなど

洗剤はマイルドなものから、が基本

「大は小をかねる」ということわざがありますが、これは掃除をするときには当てはまりません。アルカリ性洗剤は洗浄力が強いからといって、軽い汚れのものにまで日常的に使ってしまうと、素材を傷めたり、皮膚に影響が出たりすることもあります。

こうしたリスクを避けるために、洗剤を使う際には「洗浄力がマイルドなものから」、が基本。安全性も考慮して、汚れに適した洗剤を使うようにしましょう。

さて、次回の「プロが教える職場・店舗の清掃方法とコツ」は、「洗剤を極めよ!種類別の使い分けアレコレ~後編~」をお届けします。

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