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<汚れとお掃除の百科事典>食品加工工場“容器洗浄機”

2016.04.27

容器を清潔に保つなら、洗浄機のお手入れからスタート

番重(コンテナ)やパレットなど、食品加工工場では定番となる容器の洗浄に用いる「容器洗浄機」は、サイズが大きく部品も多いので清掃が大変です。しかし、だからと言って汚れたままにしていると内部の汚れが容器に移り、洗浄した意味をなさなくなってしまいます。食品に直接触れる機械ではありませんが、しっかりと清掃するように努めましょう。「汚れとお掃除の百科事典」食品加工工場シリーズ、今回は、この容器洗浄機について取り上げます。

容器洗浄機の汚れるポイントをチェック

容器洗浄機には食品汚れはもちろんのこと、スケール(水アカ)やカビ、ヌメリなどの汚れが付着する可能性があります。そのため、内部の汚れをしっかり落とさないと、雑菌の繁殖や悪臭の発生といった事態につながりますので注意が必要です。特にスケールの付着は、異物混入や洗浄力の低下を招く可能性もあるので、定期的に除去しましょう。
また、内部だけでなく外側についても汚れのチェックを行いましょう。表面に汚れがあれば、当然衛生面で不安が残ります。容器洗浄機の汚れを確認する場合は、機械全体に目を向けるようにしましょう。

全体洗浄の手順

容器洗浄機のストレーナーは、使う度に洗浄することが大切です。また、ノズル・ポンプストレーナーについては、目詰まりがないかも確かめましょう。洗浄力を維持するためには、こうした小まめな点検が必要です。さらに、清潔な状態を保つために以下の手順で機械全体の洗浄を行いましょう。

【Step1】
電源を切り、タンク内にある水を、いったんすべて排出します。

【Step2】
洗浄機の内部、外部、タンク、ストレーナー、上部・下部のノズルを、中性洗剤を付けたスポンジ、ブラシで洗います。

【Step3】
流水でしっかりと洗い流します。

【Step4】
扉を開放し、乾燥させましょう。

内部に付着したスケール洗浄の手順

容器洗浄機の内部に付着しているスケールには容器・器具洗浄機用スケール除去剤を用います。ただし、このような洗剤は塩素系タイプのものと混ざると有毒ガスが発生するので注意が必要です。そのため、必ず換気・通気性のよい状態で行いましょう。

【Step1】
オーバーフロー栓までタンクに40~50℃のお湯を入れておきます。

【Step2】
油量に対して5%(50Lなら2.5kg)の容器・機器洗浄機用スケール除去剤を入れます。

【Step3】
洗浄剤供給機の電源をオフにし、スケールが除去されるまで洗浄機を稼働させます。おおよそ20分が目安です。

【Step4】
容器・器具洗浄機用スケール除去剤を少しずつ加えて、中和後に排水します。なお、一度に大量の除去剤を入れると激しい泡立ちが起こるので注意しましょう。

食品の衛生管理は容器から・・

食品加工工場の衛生管理を考えるのであれば、番重(コンテナ)やパレットを清潔に保つのは基本中の基本。そのためには、これらを洗う容器洗浄機のお手入れについてしっかり行うのが大切です。少し手間はかかりますが、日々の通常清掃と定期清掃を組み合わせて、キレイを維持するようにしましょう。

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