サニクリーン

<汚れとお掃除の百科事典>食品加工工場“スライサー”

2016.04.15

食品加工になくてはならないスライサーのお手入れについて

日本の産業を支える工場にはさまざまなものがありますが、中でも特に衛生面の配慮が必要なのが食品加工工場です。今回の「汚れとお掃除の百科事典」では、食品加工工場で使われる機械の掃除方法について6回のシリーズでご紹介していきます。第1回では「スライサー」を取り上げます。

スライサーの汚れるポイントをチェック

スライサーとは、その名の通り食べ物をスライスするための機械です。魚介類や畜肉類などさまざまなものを対象としており、加工の際に付着した汚れの洗浄が必要となります。
スライサーの汚れは主に「刃・部品」部分と「コンベアベルト」部分に溜まります。特に「刃・部品」に汚れが残ると、異物混入の原因にもなりかねないため、使用後には必ず洗浄をしなくてはなりません。また、「コンベアベルト」部分については着色汚れがないかどうかを確認するようにしましょう。

スライサーの洗浄・除菌の手順

ここからはスライサーのお手入れ方法についてご紹介していきます。基本的に、「刃・部品」と「コンベアベルト」共に流れは同じです。ただし、刃について手のケガにつながるおそれもありますので、より注意を払って作業を行うようにしましょう。

【Step1】
まずは手洗いを行い、その後食材カスを取り除いて、取り外しができる部品をすべて外します。この際には、手をケガしないよう、耐切創性手袋などを着用することを忘れずに。また、油の多い肉や魚に使用していた場合は、温水で予備洗浄をしておきましょう。

【Step2】
スポンジやブラシに中性洗剤を付け、それぞれの部品をこすり洗いします。もしも中性洗剤で刃・部品の汚れが落ちない場合は、強力油汚れ用洗浄剤を使いましょう。ただし、アルミ製のものには使用できないのでご注意ください。また、特に刃部分ではセーフティーガード付のブラシを使うと安心です。

【Step3】
流水でしっかりと洗い流します。

【Step4】
刃・部品については清潔なダスターを使って、水気をしっかり拭き取ります。コンベアベルトは自然乾燥させましょう。

【Step5】
最後にエタノール製剤を部品へスプレーし、除菌を行います。また、次に使用する前にもエタノール製剤をスプレーするようにしましょう。

使用頻度が高いからこそ、常に衛生的に保ちましょう

食品加工を行う工場にとって、スライサーはなくてはならない重要な機械。使用頻度も高いため、清掃回数は多めになりますが、食品の安心・安全を考えるなら決して怠ることはできません。今回ご紹介した洗浄・除菌手順を踏まえ、常に衛生的な状態の維持に努めましょう。

おすすめ記事

マスコット トップへ