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新型コロナ対策「ドアノブやテーブルなどの消毒には家庭用洗剤が有効」

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新型コロナ対策「ドアノブやテーブルなどの消毒には家庭用洗剤が有効」

ドアノブやテーブルなどに付着した新型コロナウイルスの消毒には、アルコールの他にも家庭にある界面活性剤入りの洗剤が有効です。「NITE(製品評価技術基盤機構)」からは9種の界面活性剤について、その有効性が公表されています。塩素系漂白剤に比べると安全に扱えるため、日常的な感染対策として取り入れやすいのが特徴です。

本コラムでは、公的機関の資料をもとに、新型コロナウイルスに対する家庭用洗剤(界面活性剤を含む食器用洗剤など)の消毒効果について、サニクリーンのおそうじマイスターが、わかりやすくご紹介します。

このコラムでお伝えするポイント

  • 新型コロナウイルス対策は手洗いだけでなく物の表面の対策も大切。
  • 新型コロナウイルスは家庭用洗剤(界面活性剤を含む食器用洗剤など)で消毒可能。
  • 接触対策ではドアノブなどの「タッチポイント」の掃除が有効。

ドアノブに付着した新型コロナウイルスは家庭用洗剤で消毒できる

酸性洗剤と塩素系漂白剤

ドアノブやテーブルの消毒というと、「新型コロナウイルス対策=アルコール消毒」という印象を持つ方が多いかもしれません。しかし、食器用洗剤をはじめとする界面活性剤入りの洗剤でも、物の表面を消毒することが可能です。
界面活性剤は、分子内に水になじみやすい部分と、油になじみやすい部分を持った物質の総称で、石けんや洗剤、シャンプーなどの主成分として使用されています。
NITE(製品評価技術基盤機構)からは、以下の9種の界面活性剤が新型コロナウイルスに対して有効であると発表されています。

成分名 有効とされる濃度(以上)
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1%以上
アルキルグリコシド 0.1%以上
アルキルアミンオキシド 0.05%以上
塩化ベンザルコニウム 0.05%以上
塩化ベンゼトニウム 0.05%以上
塩化ジアルキルジメチルアンモニウム 0.01%以上
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.2%以上
純石けん分(脂肪酸カリウム) 0.24%以上
純石けん分(脂肪酸ナトリウム) 0.22%以上

※濃度は使用時の有効濃度を示しています。

新型コロナウイルスに対する有効性が明らかになった界面活性剤のなかでも、特に注目されているのが「塩化ベンザルコニウム」です。除菌剤や洗剤、ウェットティッシュや柔軟剤などにも使われている成分で、陽イオン界面活性剤の一種です。

具体的な製品をあげると、花王の「クイックルJoan 除菌スプレー」「バスマジックリン」、ジョンソンの「スクラビングバブル」などで使われています。

食器用洗剤を使った新型コロナウイルスの消毒方法

有効性が確認された界面活性剤を含む食器用洗剤は、物の表面に付着した新型コロナウイルスの消毒効果が期待できます。

【STEP1】食器用洗剤を薄める

桶に食器用洗剤を入れる

500mLの水に台所用洗剤を「小さじ1杯(5g)」入れて軽く混ぜ合わせます。

【STEP2】表面を拭き取る

キッチンペーパーや布などに含ませて、物の表面を拭きとります。

【STEP3】水拭き
拭きとって5分くらい経ったら、さらにキッチンペーパーや布などで水拭きします。

【STEP4】乾拭き
最後にキッチンペーパーなどで乾拭きします。

家庭内での新型コロナウイルスの接触感染を防ぐコツ

咳をする女性

新型コロナウイルスの主な感染経路は、感染者の呼吸や会話などによって放出された飛沫やエアロゾルなどの「感染性呼吸器粒子」を吸い込むことによる「空気を介した感染」です。
一方で、物の表面を介する「接触感染」も、感染経路のひとつとされています。電車やバスのつり革、エスカレーターの手すり、ドアノブ、スイッチなどに触れた手で口や鼻に触れることで感染する可能性があります。

家庭内では、次のようなタッチポイントに注意し、日頃からこまめに掃除しておくことをおすすめします。タッチポイントとは、ドアノブやスイッチ、手すりなど、日常生活の中で多くの人が繰り返し手を触れる場所や物のことをいいます。

□ドアノブ
□スイッチ
□水洗ハンドル(キッチン・洗面所など)
□トイレの便座・フタ
□手すり
□テーブル・椅子・ソファ
□冷蔵庫の扉
□リモコン
□食器など

ただし、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)からは、こうした接触による感染リスクは1万回に1回未満と報告されています。そのため、過度に不安になる必要はありませんが、基本となる手洗いをしっかり行うことに加えて、日常的に手が触れる場所をこまめに掃除(消毒)しておくことで、より安心して過ごせます。

タッチポイントの新型コロナウイルスを不活化する5つの方法

タッチポイントに対するウイルス対策として、厚生労働省では「物の表面に付着したウイルスへの対策」に、次の5つの方法を挙げています。

熱水による新型コロナウイルスの不活化

80℃のお湯に10分間さらすことで、新型コロナウイルスを死滅させることができます。ただし、お湯を使って対策できる場所・物は限られます。基本的には食器などに対して行う方法だと考えましょう。

塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)による新型コロナウイルスの不活化

ハイターで漬け置きしている

次亜塩素酸ナトリウムは、市販の商品名では「ハイター」「ブリーチ」といった塩素系漂白剤の主成分です。次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭いた後、水拭きする方法が推奨されています。
成分が強力で皮膚や粘膜への刺激が強く、誤って目に入ると失明の恐れもあります。また、酸性の洗剤と混ぜると塩素ガスが発生して大変危険なので、使用に当たっては十分注意してください。

次亜塩素酸水による新型コロナウイルスの不活化

テーブルやドアノブなどの物の表面には、一定の条件を満たした「次亜塩素酸水」も有効とされています。次亜塩素酸水とは、有効成分である「次亜塩素酸(HOCl)」を含む酸性の溶液で、酸化作用によって新型コロナウイルスの構造を破壊し、不活化させる働きがあります。
製造方法にはいくつか種類がありますが、適切な濃度や条件を満たした次亜塩素酸水については、新型コロナウイルスの感染力を一定程度低下させることが確認されています。

界面活性剤による新型コロナウイルスの不活化

先述した通り、テーブルやドアノブなどの新型コロナウイルス対策として、一部の界面活性剤が有効であることが確認されています。市販の家庭用洗剤が使えるため、手軽に対策できる方法です。

アルコール

消毒用エタノールの写真

アルコール(エタノール)は、手指だけでなく物の表面の消毒にも有効です。濃度70%以上95%以下のエタノールで拭き取ることで、付着した新型コロナウイルスを不活化できます。
なお、厚生労働省は、70%以上の製品が入手困難な場合には、60%台のエタノールでも一定の有効性があるとしています。購入時には濃度表示を確認しましょう。

新型コロナウイルスの5類移行後の感染状況と対策

新型コロナウイルス感染症は、2023年5月8日に感染症法上の「5類感染症」へ移行しました。これにともない、それまで行われていた日次ベースでの詳細な新規患者数や累計感染者数の公表は終了し、厚生労働省による統計の発表方法も変更されています。

5類移行時 累計感染者数 累計死亡者数
2023年5月8日 約33,802,739人 約74,669人

ここから分かるのは、5類に分類されたことが「感染の終息」を意味するわけではないということ、そして現在も一定数の感染が続いていることが容易に想像できるということです。
現在は日常生活がほぼ通常に戻り、「特別な感染症」という意識は薄れつつあります。しかし、感染が完全に終息したわけではありません。季節的な流行や人の移動の増加により、今後も一定数の感染は報告されると考えられます。
日常化したからこそ、過度に恐れるのではなく、基本的な手洗いや身の回りの清掃など、無理のない範囲で衛生対策を続けていくことが大切です。

サニクリーンのハウスクリーニングで衛生環境を整えましょう

新型コロナウイルスをはじめ、ウイルス対策は日常的に意識しておきたいものです。しかし、実はもうひとつ大切なのが、家全体の衛生環境を整えておくことです。
汚れをため込まない環境をつくっておけば、毎日のお掃除の負担は軽くなります。特に一度しっかりと汚れをリセットしておくと、その後は簡単なお手入れだけで清潔な状態を保ちやすくなります。
とはいえ、

□換気扇の奥にこびりついた油汚れ
□シンク排水口のヌメリ
□コンロ周りの頑固な焦げつき など、

ご家庭では落としきれない汚れがあるのも事実です。そんなときは、サニクリーンのハウスクリーニングをご検討ください。
清掃のプロフェッショナルとして培ってきた技術とノウハウで、住まい全体をすみずみまで整え、快適で衛生的な空間づくりをお手伝いします。

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まとめ

本コラムでご紹介したように、新型コロナウイルス対策では「物の表面の清掃・消毒」を習慣にすることも、感染予防には大切です。
特に、家庭内でよく触れるドアノブやスイッチなどのタッチポイントは、目に見えない汚れやウイルスが付着しやすい場所です。放置すると不衛生な状態が続くため、こまめな清掃・消毒が重要になります。これは単に汚れを落とすだけでなく、家全体の衛生環境を整えることにもつながります。

おそうじマイスターとしては、次の点を意識することをおすすめします。

□日常的に掃除を習慣化し、汚れやウイルスをため込まない。
□適切な洗剤と正しい方法を選んで掃除する。
□家族がよく触れる場所を意識して重点的に掃除(消毒)する。

家庭用洗剤を使った消毒方法は、特別な道具や難しい作業を必要とせず、誰でも手軽に実践できます。無理なく続けられる方法で、安心できる住まいづくりを心がけましょう。

<参考文献>

厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月8日版) 」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32969.html?utm_source=chatgpt.com
NITE(製品評価技術基盤機構)「新型コロナウイルスに有効な界面活性剤が含まれている製品リスト」
https://www.nite.go.jp/information/osirasedetergentlist.html
経済産業省「新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表します」https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200522009/20200522009.html
経済産業省「新型コロナウイルス対策|ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013-3.pdf

 

Q&A|新型コロナウイルスの接触感染について

Q. ドアノブやテーブルなど、家の「物の表面」に付いた新型コロナウイルスは家庭用洗剤で対策できますか?

A. はい。界面活性剤を含む家庭用洗剤(食器用洗剤など)を使って、ドアノブやテーブルなどの表面を拭き取ることで、付着したウイルスを不活化できるとされています。

Q. 「界面活性剤」とは何ですか?なぜウイルス対策に関係するのですか?

A. 界面活性剤は、水になじむ部分と油になじむ部分を持つ成分で、石けん・洗剤・シャンプーなどの主成分です。ウイルスの構造に作用し、物の表面のウイルスを不活化する効果が期待されています。

Q. NITEが「新型コロナに有効」とした界面活性剤は何種類ありますか?

A. NITE(製品評価技術基盤機構)は、9種類の界面活性剤が一定濃度以上で有効と公表しています。

Q. 家庭用洗剤で消毒する場合、食器用洗剤はどう薄めればいいですか?

A. 目安は、水500mLに対して台所用洗剤を小さじ1杯(約5g)を入れ、軽く混ぜて「洗剤うすめ液」を作ります。

Q. 食器用洗剤の「拭き取り消毒」は、どんな手順で行いますか?

A. 基本の流れは次のとおりです。


  1. 洗剤うすめ液を作る(500mL+小さじ1)

  2. キッチンペーパーや布に含ませて表面を拭く

  3. 約5分後に水拭きする

  4. 最後に乾拭きする

Q. 家の中で「特に消毒や掃除を意識したい場所(タッチポイント)」はどこですか?

A. ドアノブ、スイッチ、水栓ハンドル、トイレの便座・フタ、手すり、テーブル、冷蔵庫の扉、リモコン、食器など、日常的に手が触れる場所・物が挙げられます。

Q. 感染の「タッチポイント」とは何ですか?

A. タッチポイントとは、家族など複数の人が繰り返し手を触れる場所や物(例:ドアノブ、スイッチ、手すりなど)のことです。接触感染対策では、このタッチポイントの掃除や消毒がポイントになります。

Q. 接触感染のリスクは高いのですか?過剰に心配する必要はありますか?

A. 接触による感染リスクは低いとされており、過度に不安になる必要はありません。とはいえ、手洗いの徹底に加え、よく触れる場所をこまめに掃除・消毒すると安心につながります。

Q. 家のタッチポイントのウイルス対策として、厚生労働省が挙げる方法は何ですか?

A. 5つあります。
①熱水
②塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
③次亜塩素酸水
④界面活性剤(洗剤)
⑤アルコール(エタノール)

Q. 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使うときの注意点は?

A. 成分が強く、皮膚や粘膜への刺激があるため注意が必要です。特に、酸性の洗剤と混ぜると塩素ガスが発生して危険なので、混ぜない・換気する・取り扱い説明を守ることが大切です。

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この記事の監修者

株式会社サニクリーン「家事ネタ担当チーム」

株式会社サニクリーン「家事ネタ担当チーム」

サニクリーン独自の社内認定「サニクリーンおそうじマイスター制度(初級/上級ライセンス)」および特定非営利活動法人ハウスキーピング協会認定の「整理収納アドバイザー準1級」日本生活環境支援協会主催(JLESA)の「ハウスクリーニングアドバイザー®資格」日本インストラクター技術協会(JIA)主催の「クリーニングインストラクター資格」を保有。

1960年創業のサニクリーングループが蓄積してきた清掃ノウハウと、社内の清掃技術部門への確認をもとに、本記事の掃除手順・洗剤選定・素材適合性・安全性を監修しています。

藤原千秋

藤原千秋

サニクリーンおそうじマイスタースペシャル講師。

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。
大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。
きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監修書多数。
2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』隔月レギュラー出演中。

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https://allabout.co.jp/gm/gp/31/
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https://news.yahoo.co.jp/users/expert/fujiwarachiaki
文春オンライン https://bunshun.jp/list/author/61444eb47765619d04010000
集英社LEEweb https://lee.hpplus.jp/column/series/souji/

 

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