ガス漏れ注意! ガスコンロ下の収納にご用心
システムキッチンの「引き出し型キャビネット」は要チェック
鍋やフライパン、皆さんのお宅では調理器具をどこに収納していますか?
私は揚物に使うバットも含め、システムキッチンのガスコンロ下にある「引き出し型キャビネット」に収納しています。
私のように、引き出し型キャビネットに調理器具を収納されている方は結構いらっしゃると思いますが、この場所の収納方法には絶対的なルールがあるのをご存知でしょうか?
それは、鍋やフライパンなどの調理器具を「入れ過ぎない」「高く積まない」という2つで、これはガス漏れ防止の大切なルールです。忘れずに覚えておきましょう。
そもそも「ガス栓」がどこにあるのかご存知ですか?
引き出し型キャビネットの奥には、上の写真のようなガスを出したり止めたりする「ガス栓」がついています。
実家に帰省した際、ガスコンロでお湯を沸かそうとしたところ火が着かない。「何で火が着かないんだろう?」と母親にたずねたところ、就寝前に閉めたガス栓がそのまま閉まっていた…。
実際、このようなことはよくあるそうです。皆さんは、ガス栓の場所ご存知でした?
「入れすぎ」「積みすぎ」でガス漏れが起こる
さて、ガス栓の場所がわかったところで、次に「入れすぎ」「積みすぎ」でどうしてガス漏れが起こるのかをご紹介します。
平成23年、東京ガスエリアで、キャビネットに収納物を入れすぎたことによるガス漏れ火災が発生しました。
収納物を入れすぎたことで、鍋などがガス栓に引っかかり、キャビネットが開かなくなってしまいました。それを強い力で引いたことから、ガス栓のつまみ部分と一緒に内部の部品が外れてガスが漏れ、使用中のガスコンロの火が引火して火災が発生したという事故です。
そこで、東京ガスでは鍋やフライパンなどの収納物がガス栓に接触しないように注意を促すとともに、収納物が引っかかっている場合には、無理にキャビネットを引き出さないように注意を呼びかけました。
いま一度確認してみましょう。
高く積み上がった鍋やフライパンなどの調理器具がガス栓に当たっていませんか?
安易に収納テクニックを使わないこと
引き出し型キャビネット内のデッドスペースを有効活用するために、写真のように「つっぱり棒」を使って棚にする収納テクニックがよく紹介されています。
これはこれで素晴らしいアイデアですが、つっぱり棒に置いた調理器具などがガス栓に当たるようなら、当たらないような工夫をするか、もしくはこの方法による収納をあきらめましょう。
ネット上でもこのような方法は数多く紹介されていますが、安易には手を出さずに安全性を確認してから試すようにしましょう。
<参考資料>
東京ガス
「引き出し型キャビネットタイプのシステムキッチンのご使用に関するお願いについて」
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20110712-01.html