家事のネタ帳

【簡単】お風呂の黒ずみ原因とお掃除頻度・方法を紹介!

【簡単】お風呂の黒ずみ原因とお掃除頻度・方法を紹介!

浴槽の黒ずみには、カビ・水垢・石鹸カス・皮脂など複数の原因があり、それぞれに適した掃除方法が必要です。理想は毎日の清掃ですが、週1回や月1回の掃除でも一定の清潔は保てます。洗剤の選び方に加え、入浴中の“ながら掃除”や、入浴後の“ついで掃除”といった手間を減らす習慣を取り入れることで、無理なくキレイを維持できます。

ここでは、お風呂が黒ずむ原因と適切な掃除頻度、簡単方法を紹介します。

お風呂が汚れるわけと「掃除頻度」が大切な理由

お風呂は高温多湿で毎日使うため汚れが溜まりやすい場所です。

入浴のたびに「皮脂汚れ」や「石鹸カス」などが少しずつ蓄積していくことが原因で、カビが生えることもあります。汚れをためず、さらにはカビを生やさないためには一定の頻度でお風呂を掃除する必要があります。

ここでは、具体的な掃除方法を紹介する前に、お風呂が汚れやすい理由を具体的に紹介していきます。

高温多湿だからカビや雑菌が繁殖しやすい

高温多湿なお風呂は、カビや雑菌の温床になりやすい環境になっています。

入浴後の浴室は湯気で湿度が上がり、放っておくとその水分が壁や床に長時間残ります。この湿気と温かさに汚れが加わると、黒カビが発生する条件が揃って短期間で一気に繁殖してしまいます。

お風呂のお湯の写真

また、ピンク色のヌメリ汚れ(ロドトルラ菌、メチロバクテリウム菌)は繁殖が速く、放置すればすぐに広がります。頻繁に掃除をして水気や汚れをリセットすれば、こうしたカビや菌の繁殖を抑えることができます。

「皮脂」や「石けんカス」などの汚れが毎日蓄積する

浴室には、入浴するたびに皮脂や石鹸カスといった汚れが残ります。

湯船のお湯を抜いた後は、浴槽の壁面にも付着しています。それらを放っておくとヌメリ汚れや頑固な汚れになってしまいます。お風呂場は毎日汚れるので、その日の汚れはできるだけ早めに落とせば、汚れの蓄積を防ぎ清潔な状態を保ちやすくなります。

簡易的な掃除で構いません。忙しくて毎日掃除が難しい場合でも1日1回は掃除をしたいところです。

風呂掃除の写真

放置すると汚れが定着し、落としにくくなる

一度こびりついてしまった汚れを落とすのは大変です。

例えば、水道水のミネラル分が固まった水垢汚れは、時間が経つほど層が厚くなり、市販の洗剤でこすっても簡単には落ちなくなります。掃除の間隔が空いてしまい、汚れを放置すればするほど、落とす手間も労力も増えていきます。ひどい場合は強力な洗剤や専門業者の力を借りなければならないこともあるでしょう。

結果的に日々の少しずつの掃除が、後々の大掃除の負担を減らし、いつでも気持ちのよいお風呂をキープできるのです。

お風呂(ユニットバス)

お風呂掃除の適切な頻度とは?

お風呂掃除は「できるだけこまめに」が理想ですが、家庭の事情やライフスタイルによって無理なく続けられる頻度を見つけることが大切です。

毎日完璧に掃除できなくても、場所ごとに掃除のリズムを決めておくことで清潔感が保てます。ここでは、掃除の理想的な頻度と、時間がない人のための工夫などを紹介します。

理想は毎日こまめに掃除すること

浴室は毎日使う場所だからこそ、汚れも毎日発生します。

お風呂掃除で最も重要なのは「汚れが軽いうちに落とすこと」です。毎日こまめに掃除することで、皮脂汚れや石鹸カスが溜まらず、黒カビの発生も抑えられます。

実際、住宅機器メーカーが行った調査によれば、「毎日お風呂掃除をしている」と答えた人は81.1%にのぼっています。つまり、多くの家庭が毎日の掃除を習慣にしているのです。

とはいえ、「掃除=道具を出してしっかりこする」だけが掃除ではありません。入浴後に浴槽をさっとシャワーで流す、カビを予防するためにタオルで水滴を拭き取るといった小さな積み重ねも立派な掃除です。

水を出しているシャワーの写真

忙しい場合は隔日(2日に1回)でも効果あり

毎日の掃除が理想的とはいえ、仕事や育児で時間に追われている方にとっては難しいこともあります。

そんな場合は、隔日、つまり2日に1回程度の掃除を行いましょう。これでも十分に効果はあります。ポイントは「汚れを見過ごさない意識」と「ルール化」です。

たとえば、「月水金は浴槽を洗う」「火木土は排水口をチェック」といったように、曜日ごとに掃除箇所を分けるだけでも、無理なく続けられます。

カレンダー

また、「浴室乾燥機」や「防カビくん煙剤」などのアイテムを使えば、掃除の回数を減らしても汚れの進行を抑えやすくなります。「時間がないからできない」とあきらめず、少しの工夫で続けられるリズムを見つけましょう。

毎日・週1・月1など、部位ごとに頻度を分けて掃除する

浴室すべてを毎日掃除する必要はありません。

場所によって汚れやすさや掃除の手間は異なるため、「部位別」に掃除の頻度を決めてもよいと思います。

「浴槽の掃除」、「排水口のゴミ取り」、「水気の拭き取り」、「換気」は毎日行い、週に1回は、床や壁、ドアまわり、小物類などの掃除をするなど、箇所別、汚れの頻度に応じた掃除を心がけましょう。

また、月に1回は、「換気扇」「排水口内部」「天井」などの徹底洗浄を行うと、普段の掃除では落としきれない汚れもスッキリ落とすことができます。

浴室に設置されている浴室暖房乾燥機の写真

このように頻度を分けることで、掃除のハードルが下がり継続しやすくなります。

毎日のお風呂掃除「入浴のついでにできる簡単お手入れ」

「毎日の掃除なんてムリ」と思っている方におすすめしたいのが、入浴のついでのお手入れです。きちんと時間を取らなくても、お風呂に入ったその流れで「ついで掃除」をするだけで、汚れの蓄積をグッと抑えることができます。

こまめな手入れを習慣にすれば、週末の掃除が格段にラクになりますし、家族みんなが毎日気持ちよく使えます。ここでは、今日からすぐできる「お風呂のついで掃除」を紹介します。

浴槽や蛇口まわりはお湯でサッと洗い流す

湯船のお湯を抜いたあと、浴槽の内側には皮脂や石けんカスなどの目に見えない汚れが残っています。

これらはそのまま放置すると、ヌメリや黒ずみの原因になります。入浴後すぐなら、汚れもまだ柔らかく落ちやすい状態なので、お湯の勢いだけでかなりの汚れを洗い流すことができます。その際、洗剤を使う必要はありません。浴槽の内側や蛇口まわりをシャワーでサッと流すだけで十分です。

壁にシャワーをかけている写真

また、できるならばスポンジで軽くこすると、さらにキレイに落とすことができます。日々の「軽い掃除」が、後々の「重たい掃除」を減らしてくれるのです。

壁や床の石鹸カスをシャワーで落とす

入浴中は、石鹸やシャンプーは壁や床に飛び散ります。

特に、シャワーの近くや足元は石鹸カスが残りやすく、それがカビやヌメリの原因になってしまいます。

そこで、入浴後には「シャワーが跳ねて汚れが付きやすい壁の下半分と、床」にシャワーでお湯をかけ汚れを洗い流しましょう。スポンジやブラシを使わなくても、毎日お湯で流すだけで、カビやヌメリの発生をグッと抑えることができます。

鏡や水栓についた水滴を拭き取り水垢を防止する

浴室の鏡や蛇口などの金属部分に水滴が残ると、白く固まった「水垢」になってしまいます。水垢は乾くと取れにくくなるため、予防がとても大切です。

入浴後、鏡や水栓の表面を乾いたタオルで拭き取ったり、スクイージー(水切りワイパー)を使うだけで、水垢の発生リスクを軽減することができます。

壁にスクイージーをかけている写真

ほんの10秒、「お風呂上がりにサッと一拭き」を習慣にすることで、掃除の手間を確実に減らせます。

換気を徹底して「湿気」を残さない

湿気はカビが発生する最大の原因です。

湿度が高い状態が続くと、壁や天井にカビが発生してしまいます。そこで大切なのが、入浴後の「しっかり換気」です。

換気ボタンを押している写真

換気扇を最低でも2時間以上回し続けること、できれば24時間換気システムで換気し続けましょう。また、窓がある浴室なら開けて自然換気を促すのも効果的です。加えて、天井や壁に残った水滴はタオルで拭き取ると、湿度をぐっと下げることができます。これだけで浴室内の空気が入れ替わり、カビの繁殖リスクをかなり減らすことができます。

浴室を拭いている写真

週1回のお風呂掃除「溜まった汚れをしっかり落とす」

毎日の“ついで掃除”だけでは落としきれない汚れが、1週間も経てば少しずつ蓄積してきます。

特に、見落とされやすい排水口やドアの隙間、浴槽の外側などは、週1回の掃除でしっかりリセットしておきたい場所です。ここでは、時間がある週末などに30分ほどかけて取り組める「週1回の本格掃除」について、部位ごとに具体的な手順を紹介します。

ドアパッキン

浴槽全体は「中性洗剤」と「スポンジ」で洗浄する

毎日浴槽を流していても、皮脂汚れや石鹸カスなどが残っています。

縁まわりや隅には汚れが溜まりがちです。このタイミングで使いたいのが「中性洗剤」です。お風呂用の中性洗剤は素材を傷つけにくく、浴槽全体の掃除に最適です。

スポンジに洗剤を吹きかけ(または汚れに洗剤を吹きかけ)、内側だけでなく外側や底の四隅までしっかりこすり洗いしましょう。力を入れすぎる必要はなく、やさしく円を描くように洗うのがポイントです。仕上げにシャワーで洗剤をしっかり洗い流しましょう。

床・壁・ドアの汚れを「ブラシ」でこすり落とす

浴室の床や壁には、石鹸カス・皮脂・水垢など、さまざまな汚れが付着しています。また、ヌメリは雑菌の繁殖によるものです。

週に1回は、「浴室用ブラシ」を使って床全体をこすり洗いしましょう。溝のある床材やタイルの目地などは、ブラシの毛先を立ててこするのがコツです。あわせて、跳ね汚れが多い壁も腰の高さまでを目安にブラシで洗っておくと、汚れが蓄積しにくくなります。

また、ドアまわりも要注意ポイントで、レールやパッキン部分にはホコリやカビが溜まりやすいため、ブラシや古歯ブラシで丁寧に汚れを落とします。

ブラシでドアレールを清掃する様子

「排水口」のゴミ除去とパイプクリーナーの活用

排水口は、汚れ・ニオイ・害虫など、あらゆるトラブルの原因になりやすい場所です。

放っておくと髪の毛や皮脂が詰まり、排水不良やヌメリ、異臭の原因になります。そこで、まずは排水口のゴミ受けに溜まった髪の毛やゴミを取り除きます。その後、中性洗剤や「カビ取り剤」を使ってゴミ受け・排水トラップのパーツを洗浄してきます。

さらに、排水管の奥の汚れ落としに「浴室用のパイプクリーナー(配管洗浄剤)」を月1回程度投入すると、臭いやつまりの予防に効果的です。

お風呂の排水口

水垢が気になる箇所は「クエン酸」などでケア

水垢は、鏡や蛇口、シャワーヘッドなどの金属部分やガラスに白くこびりつく、やっかいな汚れです。

これは、水道水に含まれるカルシウムやミネラルが乾燥して固まったもので、時間が経つほど落ちにくくなります。そこで活躍するのが「クエン酸スプレー」です。

軽い汚れの場合は浴室洗剤(お風呂の洗剤)で十分ですが、水垢や石鹸カスが落ちにくい頑固な黒ずみ汚れになっている場合は、クエン酸を水(またはぬるま湯)で溶かした「クエン酸スプレー」を使った掃除をおすすめします。

水垢や石鹸カスは「アルカリ性」の汚れです。反対の性質である「酸性」のクエン酸を使うと中和反応が起こるため、汚れを緩め落としやすくしてくれます。

クエン酸は「ナチュラルクリーニング」といわれる体や環境にやさしい掃除で使われる洗剤としても注目されています。

【クエン酸スプレーの作り方】
・スプレーボトルに、水(またはぬるま湯)100ccを入れ大さじ1杯のクエン酸を加えます。
・よく振って混ざったら完成です。

セスキ炭酸ソーダスプレーをつくる

【使い方】

・汚れに直接スプレーし「キッチンペーパー」をかぶせ、さらにその上からスプレーし「湿布」のように密着させて30分放置します。

こうすることで、浴槽の壁面の洗剤(クエン酸)が流れ落ちることがなくなり、成分がしっかり汚れに密着します。

湿布法を行っている画像

・30分後、キッチンペーパーをはがしてスポンジでこすり洗いします。

月1回のお風呂掃除「普段できない部分を集中ケア」

毎日や週1回の掃除ではなかなか手が回らないのが、「浴室の見えにくい」「触れにくい場所」の汚れです。

こうした部分には汚れが溜まりやすく、放っておくとニオイやカビ、換気不良の原因になってしまいます。そこで、月1回、少しだけ気合を入れて“集中ケア”する日を設けてみましょう。月1回のこの習慣が、結果的には日々の掃除をラクにしてくれます。

換気扇のフィルターと内部の掃除をする

浴室内の湿気を効率よく排出する換気扇は、カビ予防の要(かなめ)ともいえます。しかし、フィルターやファン部分にはホコリがたまりやすく、放置しておくと換気能力が低下してしまいます。

清掃前の浴室換気扇の様子

月に1度は、換気扇のカバーを外して、フィルターのホコリを掃除機で吸い取るか、ぬるま湯と中性洗剤で優しく洗ってしっかり落としましょう。内部のファンまで汚れている場合は、無理に分解せず、手が届く範囲で綿棒やブラシを使ってほこりをかき出すだけでも効果があります。

※機器ごとの取扱説明書に従って安全に掃除を行いましょう。

【参考】お風呂の換気扇掃除をタイプ別に紹介。はずし方や掃除のコツも解説 | 家事ネタ

天井や壁の高い位置も忘れずに拭き取り

高い位置は目が届きにくいため、掃除の優先順位から外れてしまいがちです。

しかし、浴室の天井や壁の上部は、湿気がこもりやすく、カビの胞子が潜みやすい場所でもあります。特に、換気が不十分な場合は、知らないうちにカビの黒い点々があらわれることもあります。

月に1回、フロアワイパーに乾いたマイクロファイバークロスを取りつけて、天井や壁の上部をサッと乾拭きしましょう。

除菌水を浸した掃除シートで天井を掃除する様子

また、既にカビが生えている場合は、フロアワイパーに雑巾をセットし「カビ取り剤」を塗ってカビを落としていきます(最後は、フロアワイパーに雑巾をつけてしっかり水拭きします)。

高所の掃除は一見大変そうに思えますが、1回5分ほどで終わる軽作業です。カビの予防効果は大きく、掃除後の空気感も清々しくなります。

【参考】お風呂の天井についたカビの落とし方 | 家事ネタ

浴槽のエプロン内や排水管も検討する

お風呂のニオイが気になると感じたら、見えない部分に汚れが溜まっているサインかもしれません。その代表が「浴槽エプロン内」と「排水管」です。

浴槽の正面

浴槽の正面(エプロンのフタ)の下側

浴槽の側面にあるパネル(エプロン)は、取り外し可能な構造になっており、内部には水垢・カビ・髪の毛などがたまりやすい環境が広がっています。月1回程度を目安にパネルを開け、内部をシャワーで流したり、カビ取り剤で汚れを落としましょう。ただし、特殊な道具がないと落としきれないこと、またエプロンを開けた際にカビの胞子が放たれる恐れもあります。そのようなリスクに対し、プロのハウスクリーニングを検討するのもおすすめです。

また、排水管の奥も、洗剤カスや皮脂が溜まってニオイや詰まりの原因になります。市販のパイプクリーナーを流し入れておくと、内部の洗浄と消臭効果が得られます。ゴミ受けやトラップのパーツもこのタイミングでしっかり洗浄しておくと、排水まわりがすっきりして清潔に保てます。

みんなはどうしてる?お風呂掃除の実態調査

「うちはちゃんと掃除できてるのかな?」「他の家庭はどれくらい掃除してるんだろう?」そう思ったことはありませんか?

他の家庭がどんなお手入れをしているのかを知ることは、自分の掃除の「基準」を見直すうえでもとても参考になります。

ここでは、2024年に住宅機器メーカーが実施した全国規模の調査をもとに、お風呂掃除の実態や、よくある悩みを紹介していきます。

調査で分かったリアルな掃除頻度

2024年に住宅機器メーカー(ノーリツ)が行った「おふろ掃除全国統一模試」では、全国9,292名を対象にお風呂掃除に関する実態調査が行われました。

その中で、特に注目すべきは「どれくらいの頻度で掃除をしているか」という質問です。回答者のうち、81.1%の人が「毎日掃除している」と回答しており、意外にも多くの家庭で日常的なお手入れが行われていることがわかります。

また、「週1回程度掃除する」という人も89.6%と高く、頻度に差はあるものの、多くの人が浴室掃除を習慣にしていることが見えてきます。

風呂掃除の写真

「毎日派」が多数派だが「週1派」も一定数存在

「毎日掃除している」という家庭が過半数を超える一方で、「週1回程度の掃除」で済ませている家庭も一定数存在します。

特に、共働き世帯や小さなお子さんがいる家庭などでは、時間や体力の問題から、週末にまとめて掃除するスタイルが選ばれがちです。

それでも、週1回の掃除を継続している家庭は9割近くあり、「こまめにできない分、しっかり掃除する」という工夫がうかがえます。

また、頻度よりも「どう掃除するか」「どこを重点的にするか」といった“質”の工夫に重きを置く傾向も見られます。

重要なのは、「毎日できないからダメ」と思わず、自分の暮らしに合った頻度と方法を見つけること、それが長く続けられる秘訣です。

掃除の悩みトップは「壁のカビ」と「排水口の汚れ」

同じ調査で「お風呂掃除の中で特に気になる汚れは?」という問いに対し、最も多くあがったのが「壁のカビ(33%)」と「排水口のピンク汚れ(23%)」でした。

浴室の壁は常に湿気にさらされ、下半分を中心に黒カビが発生しやすいエリアです。また、排水口は髪の毛や石鹸カスが溜まりやすく、ピンク色のヌメリ汚れ(ロドトルラ菌やメチロバクテリウム菌)が短期間で繁殖してしまいます。

これらの汚れは見た目も不快なうえ、放置すると除去が難しくなるため、こまめなお手入れが必要です。特にピンクのヌメリ汚れは、発生後2〜3日で広がると言われているため、最低でも週1回のチェック・掃除が必要です。

掃除を続ける工夫「無理なく清潔を保つために」

浴室の掃除を毎日、無理なく続けるためには、「掃除道具をすぐ手に取れる場所に配置する」「防カビアイテムや時短グッズを上手に使う」「お風呂上がりの“ついで掃除”を習慣化する

」などの工夫があります。

ここでは、ほんの少しの取り組みや意識の変化で、掃除のハードルをぐっと下げるアイデアを紹介します。

掃除道具をすぐ手に取れる場所に置く

掃除が続かない理由のひとつに「やろうと思っても道具を出すのが面倒だから」というものがあります。

この小さな“面倒”を取り除くだけで、掃除のハードルはぐっと低くなります。たとえば、浴室内に吊り下げられるフックや突っ張り棒を設置し、スポンジやスクイージー(水切りワイパー)、中性洗剤のボトルを手の届く場所に置いておくのも効果的な工夫です。

「目につく場所に道具があること」が、行動のきっかけを自然と生んでくれるのです。

スポンジを吊り下げている写真

防カビアイテムや時短グッズを上手に使う

いまは、掃除を“ラクにする”ための便利なアイテムが豊富にあります。

たとえば、月1回使うだけでカビの繁殖を抑える「防カビくん煙剤」や、排水口用の「ヌメリ防止タブレット」などが代表的です。

防カビくんの写真

さらに、電動ブラシやワイパーなどのグッズを使えば力も時間も節約できます。「手間を減らすことは手抜きではなく、続けるための工夫」と考えて、便利なものにはどんどん頼っていきましょう。

お風呂上がりに“ついで掃除”を習慣化する

掃除を“新しい負担(タスク)”として増やすのではなく、すでにある行動にくっつける「ついで習慣」にしてしまいましょう。

たとえば、お風呂上がりに、

・シャワーで壁と床をさっと流す

・鏡の水滴をスクイージーで取る

・換気扇をONにする

など、「ながら掃除」として取り入れることで、日々の汚れがつきにくくなります。

家族で役割分担して掃除の負担を分散させる

掃除を、ひとりで抱え込まない工夫も検討してみましょう。

たとえば、子どもには「お風呂の水を抜いたら排水口の髪の毛を取る」、夫には「浴槽を流す&スクイージーで水切りをする」など、家族で“できそうなこと”を分担するのもよいと思います。

最初は声かけやルール化が必要ですが、「担当がある」と思えることで、家族も自然と意識するようになります。また、分担することで、掃除を「家族みんなのもの」として位置づけられるため、主婦(主夫)ひとりに偏っていた負担をやわらげることができます。

プロの力を借りるのもひとつの選択肢

毎日、毎週の掃除をがんばっていても、「どうしても落ちない汚れ」や「手が届かない場所」は出てきます。

そんなときは、無理をせずプロの手を借りるという選択肢も検討してみてください。最近では、共働き家庭や育児中のご家庭を中心に、プロのハウスクリーニングを定期的に依頼する人が増えています。

「掃除を外注するなんて贅沢かな…」と思わずに、一度依頼してみると、その“手間と仕上がりの差”に驚く方も少なくありません。

自分では手が届かない場所はプロにお任せ

浴室の中には、普段の掃除ではなかなか手が届かない場所があります。たとえば、浴槽のエプロン内部や排水管の奥、換気扇のファン、天井や照明の隙間などです。

こうした場所は湿気がこもりやすく、汚れが溜まりやすいため、見えないうちにカビや雑菌が繁殖していることもあります。

プロは、これらの“死角”に専用の洗剤と器具でアプローチしてくれます。特に、黒カビや頑固な水垢が広がってしまったとき、自分でなんとかしようと強力な洗剤を使うよりも、安全かつ高い確率でキレイにしてもらえる点が大きなメリットです。

忙しい家庭や共働き世帯におすすめ

毎日の家事や育児、仕事に追われていると、掃除にかけられる時間や気力がそがれてしまいます。特に「やらなきゃ」と思いながら先延ばしにしてしまうストレスは、意外と大きな負担となります。

そんなときは、「プロにお願いする」という選択を取り入れることで、自分の“ゆとり”を取り戻しましょう。プロに頼ることで、掃除の仕上がりだけでなく、家族との時間や自分の休息時間もとることができます。

リラックスしている女性の写真

また、定期的にプロに入ってもらうことで、普段の掃除の負担が軽減されるだけでなく、「普段はここだけ掃除すればOK」という明確な境界線ができ、掃除ストレスが大幅に減るという声も多く聞かれます。

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サニクリーンのプロ仕様ハウスクリーニングをお試しください

「壁やドアのゴムパッキンに根づいたカビが落ちない…」。

そんなお悩みは、サニクリーンが解決いたします。プロが使用する専用の洗浄剤、高度な技術、そして細部までこだわり抜いた徹底的なクリーニングで、きれいなお風呂に仕上げます。

プロ専用の強力カビ取り剤で、浴室の頑固なカビを完全除去

まずは、浴室内のカビの発生箇所を丁寧にチェック。

プロ専用の強力カビ取り剤を塗布し、一定時間浸透させた後、材質に最適な専用ツールを使用して徹底的に除去します。

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サニクリーンの「トレーニングセンター」では、実際の設置環境を想定したさまざまなシチュエーションに対応できるよう、ハウスクリーニングに不可欠な専門スキルの向上を目的とした研究を行っています。

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まとめ「頻度を工夫して、負担なく清潔なバス空間を」

お風呂掃除は、「こまめに、丁寧に」が基本です。

とはいえ、毎日すべてを掃除するのは現実的ではありませんよね。だからこそ大切なのが、“掃除頻度のメリハリ”と“継続できる習慣づくり”です。忙しい中でも、無理なくキレイを保つための工夫はたくさんあります。

最後にもう一度、清潔なバスルームを保つための考え方を振り返っておきましょう。

全部を毎日やらなくてもOK!場所ごとにメリハリを

「浴室全部を毎日掃除しないといけない」と思うと、プレッシャーになって続かなくなってしまいます。

でも、実際は毎日掃除すべき場所と、週1・月1で十分な場所があります。たとえば、毎日は浴槽の水流しや排水口のゴミ取り、壁や鏡の水滴拭き取りだけを掃除する。床やドアまわりは週1、換気扇や天井、エプロン内などは月1で対応すれば、十分清潔に保てます。この「分けて考える」という意識が、掃除の負担を軽減し、継続のカギになります。

日々の小さな積み重ねがカビや汚れを防ぐコツ

お風呂掃除で一番大変なのは、「汚れをためてから」掃除することです。

時間も力もかかりますし、心のハードルも上がってしまいます。逆に、お風呂上がりに1分だけ拭き取りをする、水を流す、換気するといった“ついで”の動作を習慣にすれば、汚れが堆積しにくくなり、後々の「掃除が重労働になる」という面倒も軽くなります。

「完璧を目指さない、小さな積み重ね」が結果的には一番であり、最大の予防策なのです。

清潔なお風呂で、家族の健康と快適さを守ろう

浴室は、1日の疲れを癒やす大切な空間であり、家族の健康を支える場所でもあります。

カビや雑菌が増えると、肌荒れや咳などの原因になることもあり、小さなお子さんがいる家庭では特に注意が必要です。無理なく・ムラなく掃除を続けることが「家族の健康」にもつながります。さらに、キレイなお風呂は見た目にも心地よく、日々の気分や暮らしの満足度もぐんとアップします。

「自分らしい掃除リズム」を見つけて、毎日がちょっと気持ちよくなる、そんな暮らしを始めてみましょう。

家族の笑顔

Q&A「お風呂の黒ずみや掃除頻度などについて」

Q1.浴槽に黒ずみができる主な原因は?

A.黒ずみの主な原因は「黒カビ」「水垢」「石鹸カス」「皮脂汚れ」「もらいサビ」です。これらが複合的に重なって発生することもあります。

Q2.黒ずみ汚れは毎日の掃除で防げますか?

A.はい。入浴後に軽くこすり洗いし、換気と水切りを行うだけでも、黒ずみの発生を大幅に抑えられます。

Q3.カビを落とすにはどんな洗剤を使えばいい?

A.塩素系漂白剤(カビ取り剤)を使います。必ず換気し、ゴム手袋・マスクを着用して使用しましょう。

Q4.水垢や石鹸カスにはどの洗剤が有効?

A.クエン酸スプレーが効果的です。汚れに直接スプレーし、湿布のように密着させてからこすり洗いします。

Q5.皮脂汚れには何を使えばよいですか?

A.重曹を水と混ぜてペースト状にし、黒ずみに塗ってこすり洗いします。アルカリ性なので酸性の皮脂に効果的です。

Q6.浴槽のサビはどうやって落としますか?

A.クエン酸水を含ませた布を置いて放置する方法や、落ちにくい場合はクレンザーと柔らかい布でやさしくこすります。

Q7.メラミンスポンジは使っていいの?

A.頻繁な使用はNGです。細かい傷がついて黒ずみの再発を招くため、月1〜2回に留めましょう。

Q8.洗剤を混ぜると危険って本当?

A.はい。塩素系と酸性洗剤を混ぜると有毒ガスが発生します。必ず単独で使用し、使用前後の洗剤残留にも注意しましょう。

Q9.子どもがいる家庭でも使える安全な洗剤は?

A.重曹やクエン酸などの自然素材のほか、無香料・無着色の低刺激な浴室用洗剤を選ぶと安心です。

Q10.忙しくて掃除ができないときはどうする?

A.入浴中の「ながら掃除」や、週末に10分だけの時短掃除でもOK。プロのハウスクリーニングに依頼する方法もあります。

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【簡単】お風呂の黒ずみ原因とお掃除頻度・方法を紹介!

【簡単】お風呂の黒ずみ原因とお掃除頻度・方法を紹介!

この記事の監修者

藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て
2001年よりAllAboutガイド。きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監
修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジ
ェーン・スー 生活は踊る』水曜月1レギュラー出演中。
AllAbout 家事・掃除・子育て
https://allabout.co.jp/gm/gp/31/
Yahoo!ニュース個人
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujiwarachiaki
文春オンライン
https://bunshun.jp/list/author/61444eb47765619d04010000
集英社LEEweb
https://lee.hpplus.jp/column/series/souji/

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